行ってしまった
からっぽの部屋だけが残っている
とおくにいる君
うっすらとしか思い出せない
別れの日の馴染んでない化粧の
口紅の色
君のいない朝に
まだ僕は慣れない
....
10円玉はすぐに落ちてしまった
あっけなく
かこん、と音を立てて
さよならは苦手だった
だからこれで
よかったのかもしれない
□報告者/ るるりら -(2013/04/01(Mon) 01:49:27)
このほど発掘された石版には 解読の結果、このように記されていた。
***
なんどとなく残酷な ....
入道雲がたかく盛り上がっていた
あの丘の向こうにぼくらの夏がある
縁側にふたりならんでこしかけて西瓜を食べた
僕が種を飛ばすと君はぼくより遠くへとばそうと
おたふくみたいに頬ふくらまし ....
臙脂と茜 間の袂が ひらりひらり
本当の気持ちは金が走る襟の下
黒い帯締めや大きな花が散る白い帯で
殺している
恩師が朗らかに告げる
あなたはいつまでも鶯ね
そうおっしゃってくださるの ....
ポケットのなかで
45分しゃべりつづけた
書類のしたで
45分しゃべりつづけた
せまい湯舟に
ぼくとあなたと
あなたの児と
さんにんでつかって
慌た ....
冷えてゆく
皮膚のおく
呼び起こす、感覚
ふれて
無機質な配列と嗜好
渦のなかに留める
すべてのはじまり
螺旋を見上げている
体がうごくとき、心もうごくだろうか?
心がうごくとき、体もうごくだろうか?
あなたに、うごくだろうか?
きみがイクときイったときイったいまを感じます、
ひどく硬い音のつるでした、まるで噛んだ噛んだまま、
やみくもな金属のいちぶになってしまいなさい、
ほそくおれて終わりになってしまいなさ ....
it is two things i can understand in the shadow
your arm is on the table
i can image that some ....
室外機のそばの窓に 白い紙から切り取った星を貼って
自分が手を伸ばせる範囲を決めている
ホームから離れた電車はたぶん季節を引き裂いて走って
夜という夜を願い事だらけにしながら傾いた
....
何もかもが
刺激的だった
あの頃のわたし
走り出した性欲は
誰にも止められなかった
国語辞典で
スケベな言葉
見つけては
興奮していた
15の春
静まりかえった
午前 ....
軽トラが農地の空地に
放置されて顔だけになっている
車輪は地中に埋まって
後ろの荷台は錆びてもげて
かろうじて面影を残すのみ
緑の雑草や蔦が生い茂り
うす紫色の花がたくさん綺麗に咲いている ....
あたかも
理想主義と現実主義は敵対し
理想主義が劣勢に立っている
という論調の記事を
近頃続けて目にしたが
現実を無視し
頭の中で作り上げた理想を
無理に現実にしようとしても
混乱 ....
パトス
感情
情動
そう
俺のパトス
いや
俺の
この俺のポトフが
グッツグツに煮えたぎっているぜっっ!
とんがりコーンを指にはめて突く
スプーンに曲げられている
パン屋の店員がかわいい
国民的美少女のような店員
名札には『まさひろ』
男みたいな名前だな
もしかしたら男性なのか。いや、そんなはずはない
他の店員を見たら名札には『さとう』、『 ....
情熱のゆくえに 墓標を立てて
そうら やいやい はやしたて
心が揺れるのも風のせいにした
だれもたぶん 正しくはなかったね
正しくはなかった
正しくはないけど
正しくないまま
見 ....
むやみに楽天しろって言っているのではない
誤解の無い様に
苦悩もかっこ良いが僕はNO天気な楽天を選ぶ
今日明日死ぬわけじゃなければ楽天してるほうがいい
多分死ぬ時も楽天してるか ....
開花宣言があるなら葉桜宣言だってあってもいいはず
開花宣言だけじゃあ僕はいつまでたっても宣言できないではないか
葉桜だってもとはちょっとは咲いたのだぞって
たまには力んでみたいのだよ ....
三月の初めなのに
例年よりも暖かくて驚いた
テレビのニュースなどで
桜の話題を耳にするようになった
和の心が桜に反応を示す
日本人は桜の魅力に引き寄せられる
桜の歌が多い
日 ....
春うらら
くじら雲ながれて
どこでまた会えるの?
そらの青ゆれるころ
その笑顔、忘れそう
水さらら、
宵の月ながして
どこでまた会える ....
君にファーストキスを捧げたあの日から
心臓は高鳴ったまま
君の体温と
君の胸の鼓動だけが身体に残って
忘れられない
君がそっと優しく
ぎこちなく重ねた唇の柔らかさも ....
いやな人にあいにゆく朝
少し曇っている
少し寒くもある
食欲もない気がする
頭が重い気がする
のろのろ ぐずぐず
そんなときあるよね
ね
うん っていってよ
あな ....
エミちゃん
おじいちゃん、最近見ないけれど
病気なの?
ううん、おじいちゃんはね
この間、パパとママがお外に
持って行っちゃったの
も、持って行っちゃった?
うん、おじいちゃ ....
今頃になって、風邪をひいてしまった。
久しぶりの風邪なので、体が風邪に慣れていない。
鼻水と咳が止まらない。新聞を読もうとすると涙が止まらない。体のどこから、そんなに水が湧き出てくるのかと不思議な ....
きみの柔らかい生き物を
毎晩夢に見る
わたしの柔らかい生き物を
かつて沼だった土地に放した
放物線を描いて
慎ましい身なりを合言葉に一斉に種弾く
それからの手記
それからの鐘の音
きみ ....
I was walking on the street
Peoples were losing living time
Various things are crossing to my ey ....
今日
なにかに気付いた
明日
なにかが発動する
真夜中すぎの
信の真相
夜明け前の
血色の地
昨日
なにかに気付いた
今日
なにかが発動する
....
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