水を
拭わずにきた
ざわめきの彼方から
萎んだ心臓は
息を送り出し
闇の下生えに隠し
やまいは花を
群生は
水かきの張った手で
がらんどうの
再生を試みている
伸ばせばそこに
....
osarusandes編集
cold milk
間違いのない歌を
歌うには
冷たい朝
牛乳を飲まなければ
屈伸をしなければならない
牧草
茅葺き屋根の家の前で
わたしは上半身 ....
泳ぎが得意な僕にも
君という名の海は深すぎたらしい
気づけば潜りすぎてもう水面には戻れないね
それでも君は煌めいていて
いつまでも光は届いていて
僕はまた
深く深く ....
そら泳ぐあめんぼに
なりたいと
みあげるあおぞら
すいすいと
雲のなみまをぬってみる
....
あなたは変わってしまったと
君が悲しそうに笑う
変わらないままでなんかいられないと
僕が吐き捨てる
色々あったと言うのは簡単で
思い出すのも億劫だ
君は変わっていないと
僕があき ....
舌の部
<舌の根も乾かぬ内>
というのは
砂漠で口を開け放しにせぬ限り
また死後冷蔵でもされない限り
舌根部が乾くことはないのだから
唾液が分泌する間
つまり生ある間は ....
損か得かもわからない
疲れ終わったからだには
世間の香りが辛かった
諦めきれない思いより
あなたと繋がっていたかった
さびしい変態行為でも
あなたに見ていて欲し ....
身体中にほくろが或る男
無数のほくろ一つ一つがコンプレックスの塊であった
写真では意外に目立たないようであるが
映像になるとほくろが
身体中を蠢いているんじゃないかと
恐怖に陥るので極力見な ....
嫌われたくないなら
好きにならなければいいね
貶されたくないなら
頑張らなければいいね
裏切られたくないなら
信じなければいいね
掌の上の宝物
全部捨ててしまえば
失わずに ....
太陽が戻った
もう ここに居るのは疲れたよと東へ流れ去って行く雨雲を見送れば
残していった渇いたため息が 風に変わる
うまく やり過ごした
のびのび体を開いて歩き出す
急げ ....
あなたがあなただと、わたしに知らしめるもの
それはなに?
もし、
あなたの貌かたちが突然
変わってしまったら
わたしはまったく気づかないのだろうか。
あなたがわたしを見つめても、少々の ....
押さえつけているのは 目に見えぬ 釘。
見えても 避けられるとは 限らないのが
厄介な 処
真鍮の兎と 心中しよう
真綿で 苦しめられるのは もう ごめんだと
固く 抱きしめた 縫い ....
酒飲んだときぐらいでしょうか
どんな不細工な女ともやれたり
気にくわないチンピラに
ホームでぶちかまし喰らわしたり
できるのは
普段はいたってマトモですね
そんなあたしが
常時狂うには
....
ふたりでひとつの贈り物をもらって帰る帰りみち
手のひらに乗る
きちんとつめたく切り立ったセラミックの三角柱をみて
(くさびですね)
(くさびですね)、
口にした言葉は同じだっ ....
街を飛び出して
草原に連れて行って欲しい
排気ガスのない場所だから
どのみち眠れない
夢を見ろという
夢なんて持ってない奴らが
手本は今朝のミルクに溶けた
それは帰さなければ ....
男性が声を殺して泣いている 大声を出して泣けない性に
もらい泣きをしてしまいそうだ
何があったかわからない遭遇に 色々あると
ただ通り過ぎる
性別に限らず どこかで誰かが泣いている 殺 ....
原稿用紙の裏の 自由帳
もう文字しか書けないけれど それが満足
私の意味はそれよ
好きな科目の中の愛 文字を生みたい もっと果てしなく深く
語り切れないという言い訳のトンネルに い ....
後始末に翻弄されていると言うべきか
辺と辺とを結びつける孤独
手足を持たない細胞が、1?にも充たない空間に閉じ込められている
事実世界の果てが宇宙につながるのだとしたら
思考はタマネギの ....
眠るたび
おとずれる
目覚めるたび
おとずれていた
あの日言えなかった
叫び
テレビドラマのように
決して
未来を予知することもなく誰かを助けることも出来ず
ただ
吐き出せなか ....
ねえ言ったよねとじないでって
偽らないでって
ほんとうにだれもいれないの
体だけなの
さびしいのは僕も同じさ
君がいたんでるぐらいに
まあいいか
もう好きでもない
そんなの ....
光を見つめる
自分のなかの
誰にも放てないもの
あなたからもらったものが
沢山たまっているんだもの
ゆっくりわらって欲しいんだいつもみたいに
そんなの問題じゃないから
あなた ....
変わった事など
特には何にもないとは
思うんだけど
知らない間に
僕らも大人と言われる
くらいになってる
今まで流れた
時間を全部持ってして
今は流れてる
昔に残した
....
「おいちゃんまだかい」
少年と老父は夏祭り
汚れた小銭を握り締め
暑さの中に清涼をと
シロップ代を暴利に取られ
露天の親父に頼み込む
まだかい? まだかい?
待っているうちに溶け ....
室内の外灯が
ねじれながら消えてゆく
蒼と銀の昼
置き去りの冬
つながりのない空が手をつなぎ
脚で波を数えている
枝の標から
生まれる音
冬を曲がると
....
一富士二鷹三茄子からの悪夢
オレが彼氏なら止めてる
クリスマスツリーで刺されている
it is my sadness to understand everything
i look someones dream far away
and, i do not know my dre ....
学ランが三つ
汚れの比較
胃がねじきれる
些細なゲームをしよう
漂白剤をあげる
いったい何が黒なのか
指一つで気が付く
王冠は一つじゃ足りやしない
テレパシーの強要
分け合う ....
誰かが忘れた
飴色のカーディガンを羽織って
はっぱすきっぷじゃんぷして
風に乗る
滑るように
玉虫色に輝く茂るみどりの山を越えていき
鉄塔線の上に着地して
お ....
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