愛想笑いで 発達した頬のマッチョが
高らかと その場しのぎのポージングを決める
黒光りした 死んでいるルーティンが わざとらしい
だめだ だめだ だめだ
喉の奥に巣くう 真心が 胸焼けのよう ....
好きな人できてん
って、お前がゆうたとき、俺の心臓らへんかなぁ、もう少し下の方か奥の方か、なんやわからんけど、ズンッて、めっちゃ重たいもんが乗っかったっていうか、なんやろ、血の気が引いたって、正にあ ....
幼い虹が
水たまりを駆けてゆく
窓を流れ 昇る曇
誰かが何かを読む声が
水路の終わりに響いている
空に迷う鳥の声
白に降りる白の声
割れた渦にざわめく森
....
水の底で
むかいあっている
水草が
こちらを見ている
水面の陽はむらさき
月が 横切ってゆく
....
灰皿に捨てられた
飴玉のように
灰色に灰色に
笑っていた
青空の下
ひと山いくらのペット
焼き魚のにおい
轢かれた音楽
不親切な
海への道のり
....
埃を払う 埃は溜まる
僕はパソコンと睨めっこ
空いた壁は 怒りの過去
白い斑点は 劣等感の歴史
分からない 分からない 口癖だ
嘆いていないで 動けばいいのに
僕は ....
眠ってすごせれば楽しいかもね
男がうちに来たのです
「酢は入りませんか」と
ああ、
酢売りか...
そう思って
「入りません」
と言おうと玄関に行くと
男は
強引に入ってきました ....
漂う言葉海月
そうだ、お別れだ
ハリネズミの唄を歌ってよ
さよなら沈黙羊
どうか、笑ってね
ハリネズミの唄を歌ってよ
君の影が動くと私の影も動く
笑い死にさせる方向の殺人鬼
ちくわの穴覗いて嫌なものを見た
──わしが死んでも
この時計は捨てんでくれよ
親父はよくそう言っていた
死んでから
それがたったひとつの
遺言らしきものだったと思い当たる
祖父がやっていた
はんこ屋の店先に ....
四葉クローバーの芽が出て来た
ペットボトルに 100均でゲットしたフタつけて
ジョウロ代わりに パッシャパシャ
水をあげると 喜んで
暑さに めげずに 笑っているよ
左鉢が ....
路上でトイレットペーパー
何枚も大胆に鼻をかんでいたら
チラシ配りの友人とばったり出くわしたから
全速力で逃げ出したんだ
抱えたトイレットペーパー
潰れたコンビニのゴミ箱に
放り込んで ....
大輪の薔薇の下で咲く雑草に語りかける者のはいるのか
せいいっばいに花の姿を真似て見ても
日陰に生きる陰湿な風貌にふさわしい飾りからの残酷な香りは隠す事は出来ない
ひと葉 ふた言、言ってく ....
不思議なんて忘れていた頃 ときどき肩をたたかれる 遊ぼうよ あの頃のように
あんたはどうせ枠にはまれないさ だったらいっそ逸脱の限り 尽くしてみたらいかが?
なにも担保にならない 自分さえも ....
普通の強さの雨降ってる
愛するひとが新聞を配ってる
雨に濡れないように祈ってる
普通の強さの雨降ってる
部屋を思い出す
人体模型を思い出す
服のかさなりを思い出 ....
その日暮らしが鳴く空の下
極楽トンボが飛ぶ森に歩き
借用書の山に遊び
質の流れに親しむ
わが暮らし
いかにも風流なり
誰が触れたの
あのあじさいはうつつ
電話が鳴ると
いつも人が消える
挨拶をするたびに
息の中を遠ざかっていく
音もなく
暗がりの横顔は白く
また手紙を書くよ
流れ流れてゆくの ....
そこは場末の洋食屋ではなかった。
マスターは自家製のコンソメスープの
味を利きながら、笑みをこぼして
「イギリス海峡には初めて来たのかい?」と切り出す。
{引用=
....
1984年6月10日時の記念日地下のパーティで、きみはぼくを殴った、はじめて逢ったぼくを
ぼくは、きみのひきつってゆがんだ横顔をみていたら、カメラのシャッターボタンを押していて、きみは ....
すべては大概まるくはおさまらないものだ
三角や四角や多角形
角と角が紛争を起こす
まるになるまでには時間がかかる
ただたまたま角のままで素敵に嵌ってしまうと
それが基点になって
す ....
手のひらに
掬った
水の冷たさで
きみの火照りを
鎮めようとして
胸元にかけると
白いTシャツが濡れて
ブラジャーが見えた
もっと、もっと
奥まで
できれば
乳首の色ぐらいまで
....
花むした天体を
こまかく細断された視点から見る
ノートは
かわいたシンクに置き去りにされていた
最初のページをとばして、つぎから
こどもらへ宛てた物語が月面語で書いて ....
重たい黒に塗り潰された部屋で、
僕と松子はアートオブジェのような、ひとつの塊になっていた。
ふるふる、と虫が哭く声は、この隔離された空間では他所事。
今、隣で耳の傍でふるえる【鈴の音だ ....
全部一方通行だと知っていれば
大人しく回り道ができるのだろう
知らない道は
いきあたるまで前しかみえない
後悔するのは
戻ることじゃなくて
遅れることなんだよなあ
競争してし ....
誰が一番かと
問われれば
俺としては
やっぱり
白木みのるを挙げたいな
役者とはいえないけど
エマニエル坊やなんてのも
捨てがたい
マコーレ・タマキンくん
なんかは
全然論 ....
「昨日」という
ダストシュートに
投げ込まれた
ままの時間
グラスの底で
震えながら
死を
待っている羽虫
声も出さないシンガー ....
ムスカリの子供たちよ。
君たちを見ていると私は思わず微笑んでしまうのだ。
可愛らしくみんなで寄り集まってさ。
おしくらまんじゅうでもしていたら楽しいな。
ムスカリの子供たちよ。
この ....
夕映えに染まる高原の小道で、高く聳える悠久の塔。
刻まれた言葉は年月を超え、未熟な私の心を満たす。
全ての含蓄はあなたのうちに在り、一人佇む私に語る。
人を羨むな、と。
夜のしじまの山 ....
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