こんなにみじめなのに
雨もふるのね
蔦は先端から枯れはじめ
あんなにしたのに
あなたは笑うでしょうね
あらゆる肯定をもって
嘘は嘘でなければ意味がないのに
雨はふるのね
蔦 ....
彼と彼女の人差し指から、蜃気楼のように苔が蒸しはじめて、臨月を迎えた猿の聖母は二股になった道を駈け下りていきました 麻の衣装を着たみどりのかえるたちが、合唱をします 音階がふりわけられた椎の葉に、天か ....
歩くとき隣に誰もいない
静かな場所が好き
だけどたまに声が欲しい
夢から覚めた彼女は
まだ夢を見ているような表情で
コーヒーを飲んでいる
繋がれていない手と手
何回も繰り返すテー ....
さやさやと雨、ふっている
地のにおい、そわそわと匂う
ふるごとに、秋、ふかまって
曼珠沙華のあとに金木犀
ああ、こんなにもすてきな季節
甘やかな死にさそう
かれおち ....
羽虫がきのうの夜中
だいたい3時くらい
飛んでいったってよ 君のとこに
電線をつたって
たまに自販機に魅せられて
羽虫がきょうの朝
だいたい6時くらい
とうとう着いたってよ ....
そこはかとなくぽんやりとゆめをみていたのです
ぽんやり?
ぽんやりです。
なんと、それはどのようなヤリなのですか。
ごせつめいいたします。
あれは今から……
ごまとありが ....
気づけば、便器の奥そこに沈んだうんこをじっと見つめていた。
少し物悲しいような気分だった。
トイレットペーパーで肛門を後腐れのないように拭ってもまだ、
うんこを出したその感覚は肛門から消えずに、 ....
誰もいない部屋の中
見ている地点からどこにいくこともなかった
何もすることもなく指で鼻をつまんだ
何かを見つめているのは寂しい
そして虚しい
遠ざかる学生時代の思い出の中で
濁った ....
すべてを
告白することは
祈りと一緒なんですね
死者の
煌めき
空が沢山の命で満ちているので
海はこんなにも静かで
寝しなに
「おかあさん、
あと二時間くらい手ぇつないどっていい?
やっぱり、
いっしょう手ぇつないどっていい?」
そう言ったかと思うと
すぐに寝息が聞こえてきて
繋いでた手は ....
綱がある
それは共同宿舎の壁に空いた穴から
霧の中へと消えている
自転車が一台
きしんだ音を振るわせて
綱の上を走っている
神さま、神さま。
お願いがあるのです。
あんたは神さまなんだから、聞いてくれるでしょう?
なんだい人の子よ。
わたしに何を強請るんだい?
聞いてから答えようぞ。
言ってご覧なさい。
....
自由を求めた深夜二時
切れかけた蛍光灯がちらついて
たまにはいいだろう、
インスタント麺に湯を注ぎ
背徳は美酒のようだと笑った
呑めやしない珈琲のかほり
まるで大人になったつもりで
....
みどりはまるで永遠にそこにいるような
そんなふりをして風や光に揺れていた
そしてぼくたちに刹那の音楽を聴かせていた
永遠のなかで出会ったふたりの刹那を
ぼくたちは信じていたかっ ....
その手を伸ばして指先に触れた衝動が誰の恒星なんだって?
球体に似ているそれは無限回数の爆発を続けてひっきりなしに叫んでいる、
宇宙に鳴る、宇宙に鳴り渡る、どうして?
地球が回る、花が咲く、いつま ....
夕暮れの無人の教室に入った私は
黒板に、白いチョークで
自分のからだを描き
胸には 我 と一文字書いてみる
(その顔は、何処か悩んでいるようで)
黒板消しで、さっと ....
♪たーりーららー
♪たりらりらりらー
父さん、これ誕生日プレゼントよ
な、なんだこの金は?
父さん、株で大損してニッチもサッチもいかないんでしょ?
だからって、どうやってこの ....
絵本を 初めて 読めるように なった頃、
そんな年代の子たちが
「やさしく」理解できるような
言葉を持った絵本を 読みたいな
優しいって 難しい。
優しさって 時に 残酷
....
朝の目覚めと同時に両腕をひっぱり
起こしてくれた貴方はここにいない
珈琲の香りが漂い部屋を充満した頃
私が起き上がるのは貴方が居たから
優しい微笑みを浮かべ輝いて見えた
いつも変わらない ....
昨日のうえにことりと
今日が落ちてくる
その順番は変えられない
やっと捜し当てた今日は
つかのまのあいさつを済ますと
足早に去ってゆく
きのうの昨日のきのう
そこには取り ....
山の上に
たなびく雲は
空の青さを
背に受けて
川の中に
ただよう影は
水の流れを
身に受けて
道の上に
照っている陽は
歩くものを
みちびいて
風 ....
最近
ユルキャラなる
年をとらないで
人気をとる
命が増殖して
時には人間よりも
元気に活躍している
ここでは新しい
ユルキャラを
企画したい
名前だけは
決まっている
....
美少女の暴走族だと思えばうるさくない
女子高生が座ってた場所を取り合っている
目玉商品の札をおでこに貼って、スーパーのレジ横で座っている
やーい
へたくそ
生きるのが
へたくそ
つるつるに磨かれた
硝子テーブルを這いまわる
コガネムシみたいに
もがいちゃってさ
いたずらに
ピアノ ....
自転車に乗っている女性の下着が見えないかと
車を運転しながら ついつい目をやってしまう自分が嫌いで
なんとか克服しようと
女性を見たら
必ず裸 ....
冬は重なり
遠のいていった
蒼は銀になり白になり
やがて見えなくなり
聴こえなくなり
さらに見えなくなった
映った力が生きていて
刷毛のように支配した
塗り ....
川辺の泥に倒れたまま
扉はひとりうたっている
烈しい生きものの光が
近づいてくる
夜を焚くむらさき
自らを混ぜるむらさき
羽の切れはしを
こぼすむらさき
....
広まるものは薄くなる
私たちは多くのことを語りすぎるのだ
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