ゴロゴロ鳴って
色とりどりの
ヨーヨー風船が落ちてきたような
夏の破裂音
軒下も見つけられずに
人気のない家の庭先にある
大きな木の下へ滑り込むと
浮世絵の世界が音も吸いこんでい ....
人と人が離れていく
文明が発達していくにつれて
文字と文字がぶつかり合っている
便利さには代償がある
何かに耐えられなくなっても
その場から離れることはない
....
そうかそうか苦しいか
泥を跳ね上げ
怒り嘶(いなな)き
心臓を吐き出すのは
そうかそうか絶望か
荒野で一匹
ぽつねんと
狂うことにも疲れ果て
砂塵に吹かれて
脚を折るのは
....
蝶は夏の光を泳ぐ
ふわり ふわり
目には楽しげで
花を愛し
仲間と戯れて
ときに人にも寄り
いのちの季節を謳歌する
さて黒い揚羽がまるで
....
赤い目の少女は
わたしの手をとって
銀河の階段をのぼっていく
はじめましてもしないまま
あなたらしくないのよ
出会ったばかりの少女は笑う
長く遠い星を登って
雨の降らない空を ....
凡人と賢人
日常と非日常
正気と狂気
境目を探してみたが
みつからない
私は声をきいている
決して名乗らない
声をきいている
しずかに寄り添う
声をきいている
海に行く日はきまって
不純物のたまった体を
丸ごと洗ってしまいたい時
呼吸器まで ....
唸りをあげる牛蛙に
鈴虫が息を潜めて
全休符を待っている
扇子を握りしめると
じわり
汗が手にかえってきて
適当に舗装された
あぜ道の輪郭がゆれて
溶け始めている
瞬間、 ....
ウンコのような存在の
ウンコもどきが肩を寄せ合って
暮らすウンコストリートには
ウンコの可能性を信じる
ウンコの欠片もない
ウンコ達の執拗な情念が渦巻いて
息苦しささえ感じる
今また ....
ゴツゴツと背中の骨が浮いた犬。
白く濁った乾いた瞳。
パサパサの毛をそこら中に散らし、
しょんぼりと首を引かれて歩く。
そんなに下を向いて、
息を切らせて、
熱いアスファルトで爪を ....
天使の絵をくれた
女の子は
七年たって
三度堕胎を経験している
嫌いな子の
上履きをなげすてたあの子は
ふたり目の女の子を妊娠している
あかい眼鏡をかけていたあの子とか
いつも違う ....
夏の陽ざしは、いらだちの
Fucking hot
モーツアルトの楽の音は、
それを和らげる
そして 冷たいcokeと ひときれの青いパイ
すべては 「文明」 の、ほど ....
原色の風景が
真夏の陽光に
溶ける午後
愛の幻想に
溺れる男は
実像を求めて
海に潜る
捕らえた肉体の
乳房は溶けて
流れ去る
時を
遡行する男の
前をゆく実像は
....
ひもじいといって、啼く蝉はいない
白亜紀の時代から
ひとはひもじい生きものだったという
そのひもじさに耐えて、恐竜から逃れて
生き延びることのできる生きものだったという
生きて
生 ....
とりあえずの ダイエット祈願をする 女子は
(男子も?)
この季節になる前から 多いのでは☆
うーん、しかし こう暑いと
図らずも 体力とともに
体重も 落ちて行くのが 世の常?! ....
鏡よ、鏡
世界で一番の巨乳は誰だい?
えーっと、ホンマのこと言っても
エエの?
うっ、か、かまわないぞ
そりゃナチュラル巨乳やったら、秋田のさっちゃんやわ
210cmのYカップ ....
あさのやみにたゆたうことば、なみたつおもてにささやきをのこして、うっすらとたなびくあついかぜがめのまえにあらわれる、いのちのうしなわれたさいはてのほとり、たえまなくゆれながらほどかれていく言葉 ....
研磨し精練し鋭利にしなければ
他人には刺さらない
意識を覆す致命傷を与えられる様に
研磨し精練し鋭利にしなければ
子供があるひ
自分と世界がわかってしまって
踊りだすように
わからないのだ
死が
ひとしくわたしたちを
迎えて
こころではなく
むきだしの神経が
都市の隙間を覆う
いっ ....
消化腺のすみ
縁側のみすぼらしい光
「わたしがここにいる」という額縁
唾液は光を溶かす
わたしがここにいることを
わかってほしいとねがうけれど
それはみなおなじで
そんな文 ....
拡散する
薄く透明に広がって止まない 大地は世界は 逗留するには狭すぎるから
陽光は優しく乾いた匂い 風の中に見えるもの それを慈しんで生きてゆきたい
心は風 すべての物の中に 僕は生き ....
えりという名前の女の子が、初めて海水浴に連れて行ってもらって
海の大きさにいたく感動して、ひとしきり大はしゃぎしたけど
夕方になると、帰らなければならないことが悲しくて
そのへんに落ちていた棒き ....
私のいないパーティーが盛り上がっている
眠れない夜の星が眩しい君のせいにする
捨てられた星屑集めながら野良猫と歩いている
心って
どんどん折れ曲がると
だんだんまんまるになっていくんだって
だからだいじょうぶなんだよ
きっと
だいじょうぶなんだよ
くやしい涙ごしにみた空にも
綺麗な星がたくさんあった
夜明け前に
降り始めた激しい雨が
いつのまにか
霧のような雨に変わり
家々の屋根も
高速道路も 田んぼも
木々も 町がみな
おしろいを
すべらせたように
薄化粧をしていた
外 ....
羽を
水とともに飲み
水とともに飲み
暮れは破け
むらさきを飲み
光をくぐるもの
目をそらす埃
自分の髪を自分で編む冬
ぬかるみの故郷に降りそそぐ朝
....
「あなたは幸せね」と言われ
迷わず怒らず
「はい、幸せです」と
今、答えることができますか?
もし、できないのならば
何が足らず
何を欲しているのか
今一度
自分に問うてみて下 ....
ぎぶあっぷ あいえぬじー
もうこの世とはおさらばだ
いい加減、飽き飽きしてきた
ぎぶあっぷ あいえぬじー
10年ちょっとしか生きてないくせに
分かった気になっている
....
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