そ知らぬ貌で通り過ぎてゆく 誰も名前を知らない
ちいさな天使たちが まとわりついて離れない

空が落ちてきたとしても君はその歩を緩めないだろう旅人よ

猫の死骸が雨に打たれていようと
お月 ....
無表情な父に声をかけると
その霧深い意識のずっと奥の
宇宙のかなたから
帰ってくるのかと思うほど
遠いところから
ゆっくり
微笑みが皮膚の上に戻ってくるのが
見える

「おとうさん」 ....
頂上から
山の斜面にある
噴火口のくぼみまで
火山岩の砂利を踏んでくだる
植物のない荒涼たる大地

坂の途中で
凹んでいるところは
地球のえくぼだ
そこからあがったところは瞑った目
 ....
やわらかな光が
彼女たちを包んで
もうこのまま
終えてしまいたいと
わたしは祈ったそうな



キミハマダ
タチドマッタママナノ?

庭に咲いたアジサイの
そのまつげに居座った ....
  机のうえには
  飲みかけの何かの瓶が五つ
  それからひとつの電卓



  ほんとうは臆病なくせに
  神経質に腹を立てるのが得意な
  きみでも笑顔を見せることがあっ ....
  昭和と平成の間にはさまって
  押しつぶされてしまったような工場を
  眺めながら煙草を一本喫う
  犬の散歩をする{ルビ母子=おやこ}は
  怪訝な顔ひとつ見せず通り過ぎる

 ....
ノーベル賞でもとらないとクラス会に行けない まっすぐな道ばかりではない歩く 膝が痛いし明日は雨 天気予報士になる 「矛盾」

それは 自分の中に

常に存在し

うまくバランスを保ちながら

自分を

自分たらしめる方へと

導いていくものである
ゴロツキさんは言いました。
「なあ、タケル。
この部屋にあるものは全部
おじさんが作ったんだぞ」
全部?
タケルは不思議に思いました。
全部って言ったって、
ここには何もないじゃないか
 ....
鳥や魚かぜや木の実 素朴な古代のおおらかさを
すっくりと立つ生命 つながる命 文脈のないうた

朝めざめるとかぜを見る 船をだせるか風向きは 朝餉のかおりが漂う

あいつを憎んでいた いわれ ....
ミルクティーを飲むと

フランスパンのサンドイッチが食べたくなるの。

食パンも、バターロールも
駄目なのよ。

ハム・レタスが

卵と一緒になって

ふやけたパンで

食べ ....
孤独と語りあってきたその数を
忘れてしまった 僕は
僕の波の波紋が背びれのウロコで
たぶん交錯するのを感じた 今日も 


そして 海の家の出口にいた 僕は
僕らの今日の帰り道を思い ....
雑草にみえるやまから
綺麗な花をみつけるひとは
私のきらいなひと

きらいという
気持ちに負けてなんとなく
花から目をそらす
かえりみち
音と色が消えた
雨を溜めているタンクは
そろそろまんたんになる

傷に敏感だ
腕を固定していたギブスを
予定日より早く取ったひとの話を
聞いただけで吐き気がした
普段はそれほど痛くない ....
私は語りましょう

年老いた異国の詩人が誘う
かつての黄金時代の
壮大な物語を


私は語りましょう

彼の地で出会った
美しい少女が流した
喜びの涙の色を


私は語りま ....
鏡の前のぼくの瞳に映る彼女は
血の涙をながしている
彼女は聖母なんかじゃない
手には電気コードを持っている

黒い電気コードが
ぼくの首を締めつける
ぼくの口から彼女の手が這 ....
いよいよふたりは
白木のようにかわいて
最後をはじめようとしていた

日々や色や、音や
そんなようなものたちに別れを告げ
横たうだけで
ぎたぎたに壊れていく
その破片のすべてに
蜜の ....
夏の余韻を残しつつ私の机上に秋が来た。
窓辺から吹いてくる風はいまだ悩みを含んでいるが、
黄色く色づく葉のそよぎは過ぎ行くものの抒情を超えて、
現実と幻想の間をゆらゆらとはためいている。
 ....
あなたはあなたの好きでない人と結婚し

あなたはあなたに興味のない仕事につき

そして、あなたは一生涯、あなた自身とは何の関係もない

『他人』を演じ続けて、その生涯を終えるだろう・・ ....
母屋から公道へ向かう道沿いに
桜並木があった
幼い頃、彼は花の美しさを知らなかった
小学校に入学したころ
桜は満開で彼を祝福していたが
彼はその祝福さえ知らなかった

大学を出たのち ....
{引用=りんご飴のよく似合う
あの子たちの夏も終わる
闇を纏ってなどと
深刻に
傷つきやすいがままに

終わり間際にとわたしは
一篇を描いて
置いてみた

打ち上げ花火ではなく ....
この
フェルトセンスを

どうしても
言葉にしなきゃ
いけない?

言葉の数は
全然、足りないし

ぴったりの言葉なんて
どこにも無いのに

それでも

僕たちは
伝え ....
言ったけど聞こえなかったので
大きな声で言った
今度は伝わらなかったので
口を大きくあけた
あなたが見てくるから
くちがどんどん開いてく
どんどんどんどん開いた
唇であなたが見えなくなっ ....
道の先には置き忘れた  
少年の靴が、ひとつ   
夏の日に照らされ輝いていた。  

靴は近づき、通りすぎ、遠のいて――  
ふり返るとやっぱり輝いている  
あの少年の靴  

い ....
ホットコーヒーの世話になる 九月の仕切りに
何度目かの酷暑は人間のせい 異常気象は台風の目の中のように覆っている
それでも どうにか 保つしかないんだ

ごめんね 極寒の氷
人間様で ごめん ....
雪忘れ村の花嫁は
結婚初夜
行為の最後に
男性自身を挿入したまま放尿し
何もかも洗い流して
男性経験の有無をうやむやにすることが
花嫁花婿双方の暗黙の了解事項となっていた
これを座敷濡ら ....
誰も知らない

気疲れで倒れそうなことを

誰も知らない

右目と右脳が悲鳴をあげていることを

誰も知らない

マッサージ師に?を連発されていることを

誰も知らない

 ....
生きているだけで、戦争だ。



言った君の様に

戦う場所は、ここだ。



思った…。。。

くじけないで・くじけないでと

読み上げた

柴田トヨさんの声を聞 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
旅人梅昆布茶1013/9/1 19:26
父を見舞うLucy20+*13/9/1 19:23
地球の顔を踏む殿岡秀秋713/9/1 19:03
6月の指環自転車に乗れ...313/9/1 18:54
電卓草野春心213/9/1 18:22
工場10*13/9/1 18:09
ノーベル賞でもとらないとクラス会に行けない北大路京介813/9/1 17:54
まっすぐな道ばかりではない歩く113/9/1 17:54
膝が痛いし明日は雨 天気予報士になる413/9/1 17:54
矛盾hiroto...013/9/1 17:52
セザンヌ栗山透413/9/1 17:18
トーテムポール梅昆布茶813/9/1 17:18
朝ごはん梓ゆい113/9/1 17:10
ナポレオンフィッシュと白い海番田 213/9/1 16:08
あかいはな朧月313/9/1 15:54
蝉も消えた栗山透313/9/1 15:34
夢物語キダタカシ1013/9/1 13:46
『担架』あおい満月513/9/1 12:23
いよいよのふたりはるな1013/9/1 12:03
秋の始まりヒヤシンス9*13/9/1 10:46
あなた自身yamada...213/9/1 7:22
葉leaf713/9/1 7:14
夏の終わりに (りんご飴第二章)もっぷ913/9/1 5:21
VERBAL LAG一二三013/9/1 2:39
クレバーさいとう113/9/1 0:25
少年の靴  服部 剛1213/8/31 23:38
秋への祈り 示し達へ朝焼彩茜色5*13/8/31 22:56
日本のエロ風習3 座敷濡らし[group]花形新次113/8/31 22:06
誰も知らない吉岡ペペロ813/8/31 21:39
防衛戰梓ゆい313/8/31 21:10

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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