昨日のうえにことりと
今日が落ちてくる
その順番は変えられない
やっと捜し当てた今日は
つかのまのあいさつを済ますと
足早に去ってゆく
きのうの昨日のきのう
そこには取り ....
山の上に
たなびく雲は
空の青さを
背に受けて
川の中に
ただよう影は
水の流れを
身に受けて
道の上に
照っている陽は
歩くものを
みちびいて
風 ....
最近
ユルキャラなる
年をとらないで
人気をとる
命が増殖して
時には人間よりも
元気に活躍している
ここでは新しい
ユルキャラを
企画したい
名前だけは
決まっている
....
美少女の暴走族だと思えばうるさくない
女子高生が座ってた場所を取り合っている
目玉商品の札をおでこに貼って、スーパーのレジ横で座っている
やーい
へたくそ
生きるのが
へたくそ
つるつるに磨かれた
硝子テーブルを這いまわる
コガネムシみたいに
もがいちゃってさ
いたずらに
ピアノ ....
自転車に乗っている女性の下着が見えないかと
車を運転しながら ついつい目をやってしまう自分が嫌いで
なんとか克服しようと
女性を見たら
必ず裸 ....
冬は重なり
遠のいていった
蒼は銀になり白になり
やがて見えなくなり
聴こえなくなり
さらに見えなくなった
映った力が生きていて
刷毛のように支配した
塗り ....
川辺の泥に倒れたまま
扉はひとりうたっている
烈しい生きものの光が
近づいてくる
夜を焚くむらさき
自らを混ぜるむらさき
羽の切れはしを
こぼすむらさき
....
広まるものは薄くなる
私たちは多くのことを語りすぎるのだ
OMOTENASHIわたくし 妖怪 おもてなし と申します。
わたくしの体のほとんどの部分は 水とコラーゲンなのでございます。
人間の水分量は たったの六割だそうですね。
よくそれで生きていら ....
タバコを吸いながら 考えていた あの頃を思い出す
あの 間が よかったよなあ
右手から 煙が上っててさあ
考えてるのが よかったなあ
口内炎が むち ....
さよなら準備
歩きながら忘れよう
公園で忘れられていたことも
歩きながら忘れよう
さよなら秋風
いらなくなった紙切れと
いまさらながらの屁理屈も
遠ざけら ....
部屋の鏡を
うごめく時の中で 見ていた
変わらない 笑顔の思い出の中で
それを思い出していた
過去のことではないと思う
風呂に 沈みこんでいた
ナイターのチャンネルを回 ....
欠伸と溜息ばかりの酸欠美人
憂鬱な一輪挿しに蒼い微笑
死語とエゴの齟齬で過ごす
午後の惨さ
相違ありませんか
花鳥風月と課長風下劣
おやめ下さいその菓子は
名刺の角で指を切り
....
耳を塞いでよく聞きな
俺の生い立ちはこうだ
頭を巡らせてみると
格子の向こうに四角い光
その中からこっちを見ている一本の木
やっと首の据わった俺が
ベビーベッドの中にいたというわけさ
何 ....
銀色の時計を巻く
なにかの口実みたいに
夏が秋に変わったことに
驚いたようなふりをし
やがて 歌、うたい
ドレミもわからないくせに
唐変木
素っ頓 ....
がんばれなくなったひとを
ぼくは見つめながら聞いていた
それは裏切りなんだろう
そんな言い方はよしてくれ
なみだが風に吹いている
ここではないどこかにあるのか
灰色 ....
ある人だったと思う 土を掘っていると カチン
石が出てきて そこには おはようございます と 彫られていた
大変珍しいものだと 発表された
これを見るため ....
(青年期)
にびいろの空にぶら下がっていた
的をはずれた青い春の無駄矢が
(中年期)
秒針がブツブツしわぶいていた
赤い夏の夢を償却できた気楽さで
(高年期)
白い秋の月が窓を覗きこんで ....
黒くて丸い
何らかの卵と思われるものが
栃木県内の小学校で出された
給食のパンに
大量に入っていたことが分かり
問題となっている
県内のグルメ評論家に確認したところ
この卵はチョウザ ....
くるくると 空を回る 姿は
地上から 見据えれば
仲良く くっついているようにも 思えますが
実際は 空間に
それぞれ 浮いている 存在。
その 不思議
クラクラと ....
愛はカナリア
憎しみは高く
僕はフクロウになりたかったネズミ
掴まり立を始めた願望の宿主
目に映る全てを食べて
すくすくと成長を続けている
....
カラカラと
秋の終わりの晴れた空
地に帰る落ち葉たちが
燃える 燃える
その存在を燃やしながら
この命を暖める
ああ、いつかはこの命も
燃え尽きる
その時にもどうか
....
国家試験を受けられなくて
例えば人生の終焉などについて
小部屋の中の哲学を啜っていた私に
先生は声をかけてくれた
人生は終わった
人生とそれに接続する世界は終わった
終わったは ....
母の手作りする洋服は
大体において
あらかじめ寸法が大きかった
未来が足されていたから
子どもはすぐ大きくなっちゃうからって
それは言い訳というより
有無を言わせない印籠のように掲げられた ....
※中途半端に疲れた自分
ぶらりぶらぶら壊れた道で
その先にある幸せという嘘
空は全く灰色で
お日さまかんかん晴天で
雨も降らずに灰色で
光線だけが照り注ぐ
先も急がずぶら ....
クラミジア先輩が
自慢のイチモツから
ギュギュギュッと
膿を絞り取った毒タオルを
さりげなく更衣室に置いていた
自分のタオルを忘れた俺は
シャワーの後そいつで
あわてて顔を拭いちゃった
....
タラレバがやって来るときは憂鬱だ
タラレバには輝く空がない
これを言うとみんなに叱られるから
タラレバはいつもひっそりと隠れている
タラレバは食い物じゃない
タラレバは歩くのが遅 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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