人の身体の中で
触っていると大きくなって
大きくなっても触り続けると
そのうち、白いのが飛び出す
最初がちで
最後がぽなのは
どこだ?

ちいさんぽ!

惜しい!
もう、死んじゃ ....
枕が変わった 天井の地図も変わった
独り暮らしの寝室から
鼾の合奏する五人相部屋の寝室に変わった

その間に世間の便りは
うねりの激しい潮騒となっていた
看護師の足音に神経を消耗され
ま ....
うつくしくみずみずしいリンゴだったので
これはおいしいはずだと
あなたが言ったので
本当を知るわたしは ずっと胸をおさえていた

太陽のひざしをめいっぱいあびたような
そんなうつくしいリン ....
むかし、
最初の言葉が毀れたとき
つまりひとりの身におとずれるさまざまな死の
最初の一日に触れたときに
その裂け目から吹く風を迎えすぎたのだろうか

あるいはまだ
ふさがっていなかったの ....
どんどんと鼓動ばかりが
先走りして眠れぬ夜に
きみはぼくに電話を掛ける
「はやく、死んでください。」

空と空とのあいだの文脈
それを埋め合わせるために
ぼくは白地図を開いた
 ....
朝起きたときに
眼の前に浮いている
小さくて透明な玉に
息をふきこむ

ふくらんでいく玉の
縁をなでると
中に
今日が観えてくる

三つのことをしよう
妻と買物にいって
郵便を ....
頭の良いふりをするのをやめろとあなたはいった
馬鹿にするなともいった
私はただの石ころなので
道の上に立っていただけだった

自分の価値を信じない者は大声で
石ころにさえ怒鳴るのか
 ....
深遠は時を弾丸に変えて、一秒ごとに撃ち込んでくる、そのたびに俺の肉体には風穴が開いて、末端からちぎれそうになってだらしなくぶら下がる、経路を断たれた血はぼたぼたと連弾のように床に落ちてまるでイ .... 残響

さようなら しばしのお別れさ
吐き出した祈りは 冬空に白く漂って
すぐに消えた 手を振る暇もないうちに
果てしない景色の 彼方へと羽ばたいていった

この熱が まだ残っているうち ....
消化不良の未熟児はオマルを盛大に汚し、母に嫌われまいと造形の凝った笑顔でうっぷん溜まった母を出迎え。

ヲヲヲヲ
ヲヲヲヲ
ヲヲヲヲ

赤子よ。それ、泣くな。

赤子よ。それ、泣くな。 ....
あまりにもこの体が
寒い日 僕は
見ていた空に僕の心の
帰る道を見つめていた


色の中にあるものは何だろう
遠くに一つ
見えた 星 そしてまた 光る
光と その筋 そのかけら
 ....
tegami

手紙は来ない
無名戦士の墓に春が訪れ
風が花びらをそのうえに散り敷こうとも

ときどきその墓標を濡らした雨があがり
空をよこぎるように虹が橋を架けたとしても

乙女た ....
 .... 天秤棒を肩にかけ  
目の前に{ルビ提灯=ちょうちん}を  
背中の後ろに釣鐘を  
ひょい、と担いだ布袋さん  

日々の仕事の重さをも  
ひょい、と上げ  
仄かな明かりを灯しつつ ....
約束を守るふりをして
どこにも行かないふりをして
昨日と同じ笑顔を
明日も続けるふりをして

あなたの檻が
緩むところがただ見たかっただけで
私にしか見られないものが
きっとあると ....
テレビを点けると、美智子妃殿下が  
カメラのレンズの向こう側にいる  
一人ひとりの国民をみつめ     
静かな深いまなざしで  
語りかけていた   

「私は子供の頃、絵本に親しみ ....
キミはキミ
ボクはボク

そうだよ
どんなにジタバタあがいたところで
キミの心の芯(真)までは
辿りつけっこないんだ


ボクはボク
ボクは...

おかしいな
どんなに解っ ....
時々、人の目を臆することなく
甘えてみたくなる

鼻をあなたの背中に押し付けて
思いっきり
人の匂いを吸い込んでみたくなる

ひなたに寝転んで
雲の形に一喜 ....
俺が生きているだけで 不幸な人を作ってしまうだろう

俺が生きているからこそ 幸福に気付く人もいるだろう

不幸な人を作ってしまった罪は この背中で背負って苦しもう

幸福な人の嬉しさ ....
それは現代詩
たぶん現代詩
祝!現代詩
頭痛に現代詩
ごっつ現代詩
馬の耳に現代詩
目.肩.腰に現代詩
とびだせ現代詩
ストップ現代詩
主演現代詩
脚本現代詩
監督現代詩
近日 ....
ちょっと薄汚れて古い街だが愛着もある
あの街へかえろう

鑑別所から卓也もかえってきたし
住むところとこれからの仕事をなんとかしないとならない

さんざん迷惑をかけたその当事者が俺だなんて ....
わたしたちは
ふたり

いつも別々

ふたりのわたしたちは
ひとつになる試みもしたけれど、

きっと
その時は気付いていなかった
けれど
ひとつになるのは
窮屈だっ ....
星を見て いっぱい話して 笑い合って
それでもうまく伝えられなくて 思いを断ち切った


あれから一年たった

時は過ぎ あの時とは気持ちも状況も変わる

あの日 弱っている私に 優し ....
こごえそうなカモメを喰う くすりが増えてカバンが重たい レールがなくて芝生にころがっている もう、手の届かない
懐かしい季節に
向かうようにーー

クレソンをひとくち
レモンもバニラもお好みで
そんなふうに朝を過ごしたら
天気は良好
青りんごをポケットに入れて
森へ出掛けよ ....
ひとはまっすぐ生きられない
かならず、曲がり角はやってくる
見覚えのない交差点はこわい
視界の閉ざされた曲がり角は、もっとこわい

たとえば
人生がなくても小説は書けるという
それは ....
欠ける月の裏側

隣にいた乗客は

溶けて灰になっていた

塞いだ耳の奥からは

もう一人の僕が囁いていた

雑誌の名前も知らない女が

此方に微笑んでいるのは

レン ....
音楽は奏で

詩は語る

誰もが沈黙を要しているが

誰もが饒舌を愛好している

誰もが批評家だが、「創作家」は一人もいない

・・・最近では、哲学者はみんな哲学研究者に還 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
なぞなぞ2花形新次113/11/15 13:15
時の端っこ (八)信天翁413/11/15 12:08
うつくしくみずみずしいリンゴだったのでbookof...2*13/11/15 9:18
8きるぷ2*13/11/15 8:13
システムエラー西園 虚汰113/11/15 8:01
シャボン玉殿岡秀秋513/11/15 3:49
いじわるまきび213/11/15 2:38
棺の蓋にはラッカースプレーでこう書いてくれ、「出来る限りの速 ...ホロウ・シカ...1*13/11/15 1:42
残響itukam...2*13/11/15 1:05
「壁ヲ、腹ヲ」宇野康平113/11/15 0:39
街の風景と僕番田 113/11/14 23:39
春二編梅昆布茶1513/11/14 23:23
美しくなくても生きろTAT113/11/14 21:47
布袋さん服部 剛513/11/14 20:08
どこにも行かないふりをしてクナリ413/11/14 20:00
花の御心を生きるひと  服部 剛6*13/11/14 19:57
hiroto...3*13/11/14 19:06
子供だねと頭を撫でて中山 マキ313/11/14 18:06
幸福と不幸  〜四つの行詩より〜龍九音2*13/11/14 16:52
ようこそ現代詩地獄へ左屋百色12*13/11/14 16:42
あの街へかえろう梅昆布茶1113/11/14 16:01
ふたり鵜飼千代子10*13/11/14 15:14
神様のいじわる葉月桜子4*13/11/14 15:03
こごえそうなカモメを喰う北大路京介113/11/14 14:30
くすりが増えてカバンが重たい213/11/14 14:30
レールがなくて芝生にころがっている1013/11/14 14:30
散策月形半分子613/11/14 12:38
曲がり角のひとたま25*13/11/14 11:41
20世紀最大の謎こめ413/11/14 10:25
一番幸せだった時yamada...213/11/14 9:28

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