市販のマスクはあなたの命を吸い込んで蝶々になります。
それは綺麗な蝶々です。
なので、ポイと捨てられればマスクも傷つきます。
マスクは子を孕みます。それはあなたの顔に似ています。 ....
永遠なんてどこにもありはしない
見えない言葉なんて信じない
心のどこかでうずくまる
駄駄っ子な感情を
認めることが出来なかったあの頃
繋いでいた手のひらの
温かさが腕を伝って
表情に溢れ ....
息をとめた空間で毎日を過ごした
こわい こわい
こわい こわい
未来が見えない
音を消した過去を毎日思い出した
いやだ いやだ
いやだ いやだ
どこにも行けない
歩かない花だっ ....
夢と現実という
区切りを付けたのは誰だったっけ
僕らはその中でしか生きれない
今日も鳥は飛んでいく
恋と愛という
区切りをつけたのは誰だったっけ
僕らはその二つに縛られる
明 ....
ただ こんなにも
生きるということは
切ないのだろうか
夢を素通りして歩いてきた道
それすらも 愛してしまえる今
僕は覚えたくなかったと
死んだ過去が声もなく叫んでいた
ただ こ ....
普段の私は40Wくらいの明るさで
人に会う時は60Wになる
さらに仕事中は
100Wの明るさで全開だ!
しかし100Wの電球は
消費電力が大きい過ぎて……
電球がすぐに切れてそうになり ....
ハッキリと分かれた
新緑の出来 不出来が
皮肉にも映えている
豊かだらけの様は
皆 退屈に見えて
つまらないと
頬杖つくけど
清らかも濁りも
この平面では普通で
なんのたわい ....
光を愛する闇がある
おならとともに悪い気が排出されている
そのダジャレ言わないと死ぬの?
海の中へ鳥たちが沈んでゆく
沈黙の むらさきいろのうみ
いくつもの 幾万匹の 星
灰色のほし
生きている
ただ生きているだけのあわれなほし
機械のようにからからの眼
凛々しくも ペーソス ....
白・・・・・・・・・・・・・・。
色が 形が
どこから生じ どこへ消えてゆくのか
‐白は超越する。
どこへも行かず、けして現れもしない白
白が思考を時間の底へしずめて澄ましこんでゆく
....
雨の奥から曇の淵へ
音は光の手を引いてゆく
白は降り さらに
白は降り
ひとり ひとつの場所にしか
響くことのない色があり
胸の苦しいけだものとなり
冬の川を ....
小さく洩れるアナタの声
頬をつたうアナタの涙
そして、愛がまた溢れる
クマゼミの 鳴き声を 知りたくて
クリックした ユーチューブ
便利な時代に なったもんだと 言いながら
しーしーしーを 聞いている
皆で 秘密の鬼ごっこを しているみたい
そんなに ....
ひとを
見ませんでしたか?
そうです
さっきまでいっしょにいたんです
さっきまでここに はい
抱き合っていたのです
指にも足にも まだ感触が残ってる
痺れるような 浮いているよ ....
君の首のまわりに
たっぷりと巻かれたストールを見ると
私は冬の訪れを感じる
いつ見ても思うのだけど
君はストールを巻くのが下手だ
タグが見えてしまっているし
形もなんだかイビツだ
....
いつまでも黒光りして回ってる
レコード盤の中心に
赤い心臓は、脈を打ち
酔いどれ人の頬は赤らむ――
週末の仕事を終えて
駆けつけた、朗読会の夜。
再会の朋と麦酒の入ったグラスを重ね
泡まじりの一口目に「ふうぅ…」と、一息。
不惑の四〇歳とやらになって間もない朋は
司会者 ....
「髭好きの女性は意外と多い。
髭だけで何とかやって行けるものだ」
これは、自分で自分を慰めてあげたいでお馴染みの
ヒーイズゲイことマラソン銀メダリスト有林や
国民栄誉賞の金メダリストPちゃ ....
電動歯ブラシ一本朝の洗面台
ぶるぶる
おやおや寒いのかな
白い粉
雪のように真っ白で
雪国の少女が掴んだ歯ブラシ
ぶるぶる
ぷるぷる
ぶるぶる
ぷるぷる
今震えているのは
....
凡に生き抜きたくはない 滑稽な道にはバナナの皮が咲き乱れる
シリアスな持ち主故 そんな気分には成れない 慣れる気質もない
半分ジョーダンの段差は知っている
つまずくんだ 小癪なその段差に
....
ビールジョッキをあしらった看板から
たっぷりとした影が道に{ルビ溢=こぼ}れていた
旅の荷をおろした無口な男は
これから何処まで往くのだろうか
それは 知りようもな ....
....
つつましい暮らしに 理想を幾重にも重ねて
泳いできた この海は 今や何もない絶望に見える
向かい側のシートに
切り取ったような家族の構図
夕暮れのライトが幸福を照らす
河に乱反射する輝き ....
冬のある日に見ている捨てた夢
人が生きているのは悲しいからさ
手をつないでいる二人
僕にもそうしていられた何も知らない子供の頃があった
街は足早に過ぎて行く
進んでいるのかはわからない
....
木をおおい 木になりかけた雪は
風に 陽に 重力のため
地面へ 水へと おちる
おちない雪は 木を裂く
重すぎて 硬すぎて
木を潰す
溶けて吸い込まれるしかない
雪の木
水割りはゆっくり作りたい
自家製の大きい氷を厚いグラスに入れ
今日の自分に会うために必要な量の
ウイスキーを氷に浴びせる
重要なのは
ミネラルウォーターを
ゆっくりゆっくり
氷を洗うよう ....
人間であることを返却する前に
再び人間となることを予約しておく
すばやい林檎の色に待ち伏せされては
夜道を歩く闇の物思いにかすかに混じっていく
滲んでくる朝と縫い合わされるために
人 ....
夕暮れのなかで 光たちは話をしていた
かつて朝日だったとき じぶんがどんな色をしていたか
藍色の 円い 夜のうちのひとつになって
薄暗くとけていくことへの 微かな畏れにつ ....
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