一言が大きく響く
一人 夜中にソファーの上にいる
テレビの光と そこにいる人の影
どちらが温かいのか知っているのに
理由もなく大事な助言をさえぎってしまう
気がついて我に返ると
始めて ....
ここはどこなんだ
この駅弁を買って
慣れ親しんだ色に見える
あの階段を僕は下りていく
駅の中は冷たい風の中
なぜかと歩き続ける
思いの中から そして
あの日の街に行くのだろう
....
びおろんの七彩の声
ちぇんばろにふらんすの
王朝楽やしめやかに
薔薇の舘に充つる一夜ぞ
歌姫の経りぬるしらべ
そのかみの妙なる夢に
うたひつつ双手を組みぬ
....
遠く 朝の空に カラスが 鳴いた
空に向かって投げられた 一筋の石のように
深く青い空の中 大きな羽影が音も無く遠ざかる
夜に満ちた寒気が 弱い光にわずかにゆるみ
首を縮めたくな ....
そっとしておいて
軽やかなジャンプ
手をつないでゆっくり
静かなダンス
浮きあがる心は
淡く光る
しっとりと濡れた街は
柔らかなマシュマロのような
つつ ....
サンタクロースはどこに子供がいて
何を欲しがっているかが分かるし
トナカイのそりに乗って空を飛んだりできるのだから
一種の超能力者と言える
昔からそうしてクリスマスの夜に
プレゼントを配り歩 ....
きょうという日に
かなしくて
きょうという日は
きょうだけだけれど
きょうという日は
いつでもよい
きょうという日
と書くけれども
紛らわしいよ、暦のせいで
きょうという日に色眼 ....
私たちは
それほどたくさんの
フレーズを奏でられない
私たちは
それほど大きな音を
鳴らせない
けれどもういちど
ネジを巻きましょう
さびついてしまわないように
私た ....
なんでもない、ただのつまらないけし粒みたいになって死んでいきたいから、もう一度あなたに出逢いたい。夜空を見あげてしまう理由を、星が綺麗だから、なんてありきたりな台詞に終わらせたくない。もっと個人的な、 ....
光がある
ということが
どんなに素晴らしいか
窓辺より五月の風がそよぐ
風は陽光に照らされ
照らされて
光の音律を奏でる
私は光を呼吸し
この世に希望があると知る
ああ太陽
....
火星剥く
ポジティブで死す
光粘る
まるで
インフルエンザのように
「かゆみ」が感染したらどうなるか
人々は怠惰になり
からだをかきむしり
涙を流し
苦悩する
そして
争いがなくなる
こんな神様の罰が下 ....
少女の細い細い手首の糸
静脈の清流を
机の上に広がった乾燥しかかった薬品が流れる
かえるさきは循環する心臓の末端
そこはフランスとスイスの国境で
ちょうどこの鐡道の糸の終着点
窓辺には革表 ....
海嘯消ゆ冥灯る
外周9メートル
回収10円取る
採集重メンタル
這いずる銃鳴照る
不意数十名去る
うぐいす目餌在る
クイズ自明障る
悔い弟子メサイヤ売る
喰い寿司女最悪
憂いずして ....
限りの見えた 二人のそばに
新たな選択は見えていた
矜持よりも
恐怖に突き動かされた別れ
だからあんなにきれいな終わり方でも
後悔ばかりが湧き上がる
一人きり残されて
嘆いてばか ....
猫も僕も笑われるのが大嫌 ....
夜店の風鈴のように
蔓棚から垂れて枝にぶら下がり
秋風に吹かれている卵
茶色く毛羽立った上着の中は
半透明なグリーンの輝き
物珍しさと
手間の掛からない栽培が
流行を呼び
夏は陽 ....
人々のイスラムの祈りに耳を澄ませば、イスタンブールの人々の生活が、
静かな景色が僕の胸に沁みこんでくる。
ブルータイルで彩られ巨大なドームとミレットを持つ、
ブルーモスクは優しくイスタンブールの ....
僕はトルコ旅行という幻想を見た。
古いジャーミィーの横にあるカフェでカウンターに座りトルコ人のおじさんと話す。
店内は薄明るいが、外の空は薄暗く、空気は垂れ込んでいる。
僕はコミュニケーションを ....
白い息を吐いて
大時計の前 待ち合わせ
君のお気に入りを持ち歩く
僕の耳に 赤いイヤホン
少し早く来すぎたかな
風景に混じるカップル 揺れる喧騒
思い出してしまう
「寒いのは苦手 ....
鳥たちが
羽ばたいて
赤子たちが
目を覚ます
鳥たちが
暮らしていたことなど
赤子たちは
知らずに育む
無邪気な勝ち誇りは
なぜだか咎に似て
無意識な寝息は
伝い聞く 幼 ....
街を歩いてると
ついつい君の
喜びそうなものを
探してしまう
そんな僕が居ます。
渡せるはずも
無いんだけどね
だけど君が
またあの笑顔を見せて
喜ぶ姿が頭に浮かぶんだ
....
そのままぼくでいると
なんだかなにかが足りない気がして
こぼれないように
あふれだし過ぎないように
カビの生えたノートに
書き殴ったたくさんの文字
そこにたくさんのぼくが
かくれひそんで ....
抜け出すことのできない日々
手錠に物事を引きちぎらせない
マリアのように偶像化が進んでいく
固くなった心はさらにストーンしていく
煙をゆっくり吸い込んで
深く吐いていく
真冬よりも冷たく
....
冬の肌は
こわれもの
夕餉の火を落とし
手にたっぷりと
クリームを塗る
ひび割れから
そっとしみこむように
日常というものは
重力がある限り
何処に行ったとしても
そう変わ ....
静寂
風の音もない
この世の沈黙
刻々と時は流れて
声なき祈りと
小さな明かりだけが
漂う
4分33秒の
tacetのように
ロケットが帰ってくるとき熱で燃えてめくれ 一本の花になり地球に刺さった その地点から波打ち拡がる花の生命は一気呵成に大地を満腹フラワー地帯へと脈打ち変化させる 驚き飛び立つ鳥たち ....
{画像=131224041858.jpg}
西の空に 夕日が溶けてしまう前に
愛するあなたを 包みこむ
銀色の粒が 凍えさせてしまう前に
愛するあなたを 包みこむ
愛するあなたが ....
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