俯き歩く僕の頬に
一筋のひかりが触れて
見上げれば雲間から
陽射しが溢れだす
そんな朝
本日は晴天なり
やがて雲を蹴散らし
大空いっぱいに
青を広げた空には
僕らの陰鬱な ....
かつて 営業時代に
一度だけ 映画を観に行ったコトが 有った
何処から サボリなのか
何処までが マジメなのか
線引きをしたかった お年頃
あの頃は 若かった なんて
十年 ....
スタートの合図も早々にライバルと逆方向に走り出した
あの黒い競走馬は今も人知れずどこかを走ってるらしい
騎手を乗せることもなく
誰かに期待されるでもなく
競馬場にに行くチャンスがあっ ....
めぐり来たれる冬の色
凍れる風に導かれ
衢閉ざしつ染めゆきぬ
ものみな重く睡りたり
想ひ出づれば夏の日の
陽光のなか戯れつ
幸いに充ち倶にあり
過ぐせし頃の束の間に
わ ....
砂漠
軽はずみで旅に出るなんて そんな僕を君は笑っただろ?
夢という鎧で武装して 年老いて時代遅れの心を隠した
弱音は外に出ないように 奴等はすぐに嗅ぎ付けてくるぞ
強気な言葉は他でもない ....
婚期の逃げ足に追いつけない
素足で地球を踏む
殺した手が水をすくう
年賀状をもらったら
ほめことばにくるんだ
苦言が書かれていた
つまり
頑張りすぎる貴女
見ててしんどい
そういうことね
それで
新年の抱負ができた
別に頑張ってないから
....
瓶の中にとり残された
ピクルスひとつ
蓋が開くのを ただ
待っているだけの日々
見通しが良すぎて
すっぱい孤独
《ピクルス:2013年11月10日》
真っ白いノートに
青いインクでスラッと書きたい
なぐさめかもしれない
ラブレターかもしれない
高らかな決意かもしれない
それとも
別れのコトバ?
ノートの表紙は
いろんな色で彩って ....
じょうりくが
ほかのと
すごく
たのしげに
はなしていると
すごく
いらいらするが
よく
かんがえ
なければいけない
たにんだし
どうでもいいとか
としまだとか
わらうと ....
十六で嫁入りした祖母は
まだ娘だったから
近所の子供達と鞠を突いて遊んでいた
すると 嫁入りした女はもう
そんな遊びをしてはいけないと
誰かの叱る声が聴こえて来たという
春の夜 ....
東京駅構内
3歳ぐらいの男の子が
しまじろうのぬいぐるみを落とす
ハイヒールを履いた女性が
しまじろうをつま先でカスるように蹴飛ばす
20cm程前方に滑るしまじろう
し ....
ファミリア・ストレンジャー
そういえば
いたよね
顔見知りの他人
無言でいてもいい
くうきでいいから
そこに居たい
あなたの目の前から
この鳩を消しますと言って
いきなり鈍器で頭部を殴打するのは
マジシャンの風上にもおけない
あっ、今何か通っただろ
遠い昔
薬師丸ひろ子に
似ていると言われたこ ....
(心配、しないで)
手を絡める
舌が這う
異質が触覚を支配する
追いかける
余韻
雨の匂いがするんだ
朝から
曇っていて
ずっと
帰りのバスの道途中に
空き地に放 ....
会いたい
会いたい
寂しい
この気持ちは
黒
総ては
黒
女の失恋なんて
ロールシャッハテストの黒い蝶
時間はレンガとなり積み上げられてゆく
今夜はロボットたちと宴会しよう
私の手はロボットより冷たいから
本棚から現代詩を抜き取り
そこにレンガを入れる
ロボットたちにみせてあげる
ロ ....
ドアを開けると
しらない私が待っている
無上の憩いを
約束するように
鏡の私が会釈する
窓の外には
なつかしい夜
あたたかな夜
単調に
指折り数え ....
腰が大きく曲がった
近所のおばあちゃんが通るたび
あの中には何が入っているの?
と、母に質問して
そんなこと聞いてはいけません
と、言われた
大人はいつだって
ほしい答えをくれやし ....
花柚子を貰った
実家のお向かいの家で
段ボール箱3箱も採れた内
実家でいただき、
そこから、
わたしも鍋いっぱい分けて貰った
柚子は好き
柚子胡椒も好き
柚 ....
石っころよ
名を持つ花たちよ
シャンデリアから60Wへそしていま
(メタファーたちの淋しさ)
カメラと書かずに写真機と書いて
あるいは歓迎される、そのこと/ものの意味
誰が選べたのか立 ....
ときどき神さまに聞いていると知っていましたか
あれもこれもどうしてなのかなと、なぜですかって
このことはどうか
耳元に聴いてください
記述として
わたしには友達がいるということ
助けて ....
泣きべそな夜に、うららかな春の風
どきどきする胸に、井戸の中の月
世界は、満たされている
変わらないことなんてない。
戯れにシーソー。
寝不足なのと
不眠症気取りの彼女
どうせ今夜も
綺麗事で汚れていく身体を
濁酒で洗い流すくせに。
虚しくなるのと
悲劇のヒロイン気取りの彼女
なんにもないのに
....
それはまぎれもなく、悪夢であった。
置時計は3時を指していた。
接吻で女は孕んだ。接吻の相手は鏡に映った自
分自身だというのに。
本棚の中で一番高価な辞書で「妊娠」を調べる。
....
いつも君がいる夢を見る
未だ見たことのない君がそこにいた
夢の中では触れると消えてしまうけれど
今は夢から覚めても君と一緒にいる
夢にまで見た君が夢じゃなかったなんて
幸せだ ....
明けない夜に閉じ込められている
枯らす手を愛す
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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