ほんの{ルビ些細=ささい}な一言で
あなたの顔に、灯はともる。

ほん些細な気づきから
日々の場面に、光は射す。

今・今・今・今・今なのです――
禅体験は古都のお寺の
背後に広がる空 ....
一日の仕事を終えた、独りの夜。

組んだ両手を、一つに{ルビ統=す}べるように
閉じた瞳の前で、ぎゅう…とあわせる。

日々の仲間と横一線に、手をつなぎ
悩みという名の{ルビ靄=もや}さえ ....
薄紫色の波紋で充ちる夕暮れ
うつむく甘い風の香り
きらり 遠くに灯り始める 光の粒
あめ玉のように 宝石のように
水の音は縒(よ)り合わされて舞い立ち
鳥は世界をひるがえす

今 胸から ....
今朝はとても寒かったので
まだ暖まらない寒い部屋で
温かいインスタントスープを飲もうとしたら
スプーンがものすごく冷たくてびっくりした

そういえば

15年程前
仙台のホテルでの夕食 ....
木立を抜けた風が
遠い町のざわめきを運んでくる

夕暮れの空が誘っている
踊りだす色の魔法で
ここちよく…あちらの世界に
ちくちくと心を刺す過ぎ去った風景

風に髪をなびかせながら ....
  滑らかな掌が 部屋の中で
  私たちの内のどちらかをさがしている
  (夜は こんなにも 明るいというのに)
  捩じれた、青白い樹の 影が、こごえている
  いつか 囁きに似た笑 ....
 春も遠く

 降り積もる雪が

 黒い瞳を希求する

 それが例えば間違いだとしても

 遠き瞳よ

 愛する瞳よ

 
燈郷に致死量の雪が降る ホール&オーツみたいな
ポップスデュオかと思ってたんだけど
クラシックなんだって?
珍しいよな
えっ?サムラとゴウチは二人じゃない?
一人?
だって、どっちが作ったのかで揉めてんだろ?
 ....
血を吐いて小さき手 合法じゃなかった 綺麗な蝶もきたない蝶もカメレオンにペロリ 庭から上がってきたのはサトゥルヌスである
雪の日に来るとは思っていなかったから
ろくに用意もしておらず
急いで台所からあんぱんを出してくる
ぎらついた目が あんぱんか と言っている
毛むくじ ....
正義の味方様!
出番です!

はいはい

ところで正義はどこ?

今ちょっと 外出中です

困るなー 
正義がいないと誰に味方すればいいのさ
正義が戻るまで休業だよ

えー
 ....
雪を被った針葉樹の臍あたり
ふっくりと一羽の雀
小さな瞳に世界を映す
やがて薄曇りの向こう儚げに
手招きをする太陽へと飛び去って
小さな黒点となり
視界から消えた

わたしの煤けた ....
      おぅい 北極圏よ
    寒気・冷気のかたまり
      いい加減にしろよ
今日でお別れってことにしろよ
     プレゼントの流氷は
      確かにとどいたよ
   返 ....
■あなたの書いた文章を■
あなたの書いた文章を
手紙のように読み返す
その中に私がいないことを
気配のひとつもないことを
ついつい何度も確かめて
それでもついつい
もう一度だけ。

 ....
雪が降り積もる
形の上に
形のままに

雪が降り積もる
同じ重さで
同じ冷たさで

人の想いは
あまねく
くまなく
降り積もることはない

人の想いは
違った重さで
 ....
生まれながらにセンスがないという
逆境をものともせず
詩人として活躍している
佐村小路守忠相氏の
(どっからどこまでが苗字なんだ)
詩集「蟹みそ」が
まったくの別人によって
書かれたもの ....
季節外れだと思いながらも
地元で行われる
小規模な花火大会を楽しむ

空気が澄んでいて綺麗に見える花火

寒さより美しい花火が優っている

厚着姿が印象的な夜
強い北風が何度も吹き抜 ....
雨のニューオリンズは、
曇った窓越しに少しぼやけながら
淡く水色に滲んではゆらめき
傘をさして歩くふたりを見るともなしに

鯰のフライを一口摘みながら
琥珀色した苦いカクテルを啜り、
ど ....
生きていれば いるほど


だんだん強<
なる


だんだん強<
欲望する


だんだん強<
幸せになりたい


だんだん強<
幸せにしたい


もっと  ....
「生き残るために瀕死の僕は暴力を振った。怒りを物質化するとても美しい暴力だった「その暴力が美しい被害者を作った。被害者の傷は美しかった「僕は決して消えない罪を背負った。この上なく美しい罪に僕は深く抉ら .... 牙のある天使が夕焼けも見ないで
独り 膝を抱えて座っていた。

全身に受けた燃えるようなオレンヂのひかりも  
全身を包むように前に広げた大きな羽根も
寂しさを覆いきれない そんな夕焼けの場 ....
重なるたび、すこしずつ、わたしは失われ
すかすかの肉がさみしくて
取り戻そうと、ふたたび、重なり
また失われ
ぽちゃぽちゃと、太ももの脂肪がつめたい

波のように、寄せては返す、痛みにう ....
並んで歩く父と子が夕暮れの街を通り抜ける

父は子を見下ろしながら
子は夕陽を見上げながら

父は子供の頬を撫で
時折優しく指を沈める
その人差し指に伝わる
底がないような柔らかさと、 ....
. 星々は金銀の砂子
夜の空はつやつやと黒く輝く
赤く点滅しながら
ゆっくりと渡って行く夜間飛行
その軌跡を追い
憧れは弧を描く

その横顔を思い出す
声 胸 指 その瞳
耳をよぎる吐息 ....
雪はライトに照らされて

数千万の点の直線になる

雨よりストップモーションで

風より自由はないようで

そんな光景を外に置きながら

ひとり畳のうえでうたた寝をする


 ....
古い酒蔵のステージ
ドラム叩きとベース弾きに
ときおり目くばせしながら
ヴォーカリストの暴走をくいとめてる

EとBの間
ヘッドでタバコをくゆらせて
だれを気取ってるの?
あんまり ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
禅画について  服部 剛2*14/2/8 23:01
手つなぎ鬼の夢014/2/8 22:48
花と風aida4*14/2/8 22:30
スプーンウォーマーichiro...3+*14/2/8 22:22
水晶の砂時計藤原絵理子2*14/2/8 22:14
滑らかな掌が部屋の中で草野春心214/2/8 21:45
遠き瞳よドクダミ五十...114/2/8 21:22
2月8日中村014/2/8 21:19
サムラ&ゴウチ花形新次0*14/2/8 21:13
血を吐いて小さき手北大路京介114/2/8 18:47
合法じゃなかった014/2/8 18:47
綺麗な蝶もきたない蝶もカメレオンにペロリ414/2/8 18:46
サトゥルヌス春日線香214/2/8 18:36
正義の味方様! 出番です!ichiro...0*14/2/8 15:37
不死鳥ただのみきや29*14/2/8 13:53
黄色いcanvas六信天翁314/2/8 13:40
みじかい慕情 五篇クナリ5*14/2/8 12:53
降り積もるものnonya21*14/2/8 12:35
詩集「蟹みそ」花形新次2*14/2/8 12:18
十二月の花火夏川ゆう214/2/8 11:41
ルイジアナatsuch...4*14/2/8 8:06
デクレシェンドichiro...5*14/2/8 7:40
twitter葉leaf114/2/8 4:08
牙のある天使 〔物語詩〕ハァモニィベ...3*14/2/8 3:50
レモン石鹸凍湖114/2/8 1:40
斜陽マチネ714/2/8 1:01
暴れて壊したい 何をってわからないけどもっぷ114/2/8 0:51
遠い送信aida114/2/8 0:36
雪の光景吉岡ペペロ814/2/8 0:14
B/M at 拾得藤原絵理子4*14/2/8 0:07

Home 戻る 最新へ 次へ
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 2031 2032 2033 2034 2035 2036 2037 2038 2039 2040 2041 2042 2043 2044 2045 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.97sec.