ちょうちょをまるくむすんだ かわいい皿と
小さなフォークと
まるいグラスに注がれたソーダ

ひとり暮らしの彼女の部屋には
見慣れぬ物が多すぎて
しばらくキョロキョロ

彼女はせっせと
ガトー・ショコラなるも ....
凍り付いた坂道を
滑り落ちて来た
75歳のババアにぶつかって
3人の子持ち
40歳サラリーマンが死んだ
ババアの方は
右足親指の爪の内出血で済んだ
調べによると
ババアは
昨夜見たス ....
煙草の煙が青みがかって見える
今日は昨日と同じだったけど
明日も今日と同じかも知れないけど
僕はその中で生きてく強さを
君のためにも手にしたいんだ
神経細胞全般花火散らして踊る踊り明かす
神経は単純の多馬力花束の向き先の日の出前
高揚の陰溶かす余韻余興 陽
踊り腕は両腕隻腕たらふく地球に差し込み 天下を掴む
弾み胸は心中中枢光年超す魂を重 ....
童歌は遠く
匕枯れた母親に灯る
アカイ放射線の染み
緩い地盤の亀裂は埋まらず
極北から吹く風に骨も耐えきれず
見守るのは行き場のない木馬
土壁がぬくもりを吐き出せば
季節を待て ....
忘れられない。
「 無理して忘れようとしなくていい 」
慰めるように
自分に言い聞かせる。



けれど、忘れたい。
やっぱり忘れたい。



忘れないことには
 ....
冬の下総台地の端に
小さな家一軒
剥き出しの枝と幹だけの
梨畑の中に
小さな家一軒

落葉高木の梨の樹
畑の樹は灌木のようで
海軍レーダーのように
針金が渡されている

白い季節 ....
言葉に出来ないほどの想いを
君に伝えられなくて

僕は紙飛行機に想いを乗せて飛ばした

紙飛行機よ飛んで行け
どこへも着かずにずっと

紙飛行機が飛んで行く
君に届くまで

紙飛 ....
私達の生活はいつからか映像化され

その細部の細部まで

いつの間にか、演劇的なものになっている

私達は日夜、自分と他人に

「そのような見かけ」を与える為に奮闘し

 ....
あの子は文学少女のなりそこない
文学の恋に落ちずに流行追いかけ
ピンクのスカートひらりはいて
スイーツ食べに行っちゃうの
さびしいさびしい本が泣いてる

ゲーテにダンテ、ポーも知らない
 ....
雪が降った!

私の住む町で
こんなに雪が降り積もるのは
何年振りだろう

熱いコーヒーを淹れて
窓辺に立って外を眺める
まるで紙吹雪みたいに
ひらひらと空から落ちてくる

ひら ....
孤独だと 気付く瞬間
場所にも 寄るけれど

大勢で 楽しく 
輪と和と話に 花を咲かせる瞬間以上に
哀しいモノは ない

其れでも
貴方は 孤独では ない と
肩を抱い ....
  ――夕映えがきれいだった あのころ
  もし自転車にのれていたなら
  ほかの街で ほかの暮らしをしていたのかもしれない

 すでに滅びた高句麗の
 釘のように錆びた川がながれる
 ....
しんしんしんしん
こゆきが唇


しんしんしんしん
こなゆきが震


しんしんしんしん
だんみつが寝


しんしんしんしん
おふろが芯


しんしんしんしん
まつげが ....
くたくたに疲れているのに、眠りはなかなか君の部屋を訪れてはくれない。一日中凍え、平坦なオシログラフのようなイデオロギーのなかで木偶人形ごっこをし続けて、おまけにいま窓の外では辛気臭い雨が錆びたトタン壁 .... 久しぶりに水族館へ行きましょうよ。
そう彼女から電話があった。
十年以上も会ってなかったのに。

新宿の土曜日は待ち合わせには不向きだけど。
そう言っていたとおりの人混みの中、
約束の ....
僕らはみんな回ってる

宇宙と いっしょに

天の川銀河と いっしょに

太陽系と いっしょに

地球と いっしょに

ラクダと いっしょに

メキシコ人と いっしょに

 ....
朝から鶏肉を網で焼き
人々に振る舞う聖人よ
あなたの本当の目的は
オーエルのヴァギナか
ジス イズ マイ ペニス
あるいはそんなことも
視野に入れているのか
いずれにしても今夜は
とて ....
君の陰嚢をカーテンがかくして
夏休みの絵日記に残させまいとする
自然の力に僕は抗いたいよ
さっきから何度やってもだめなんだ
勝手にログアウトされてしまって
頭の中に思い描いたいやらしいことが ....
戦争のことやエイズのこと
野球のことを考えているあいだに
雪がどんどん降り積もっていって
家から出られなくなるくらになら
朝一に練炭をガンガンに焚いて
焼酎のんでオリンピックみながら
自殺 ....
明日いきなり 死んでしまうとして
さいごに
なにが食べたい? と聞かれても
別になにも食べたくない

缶のミルクティーと
チロルチョコだけで
遠くへ
一歩でも遠くへ
見たことのない ....
あなたがむかし
わたしにつけた縄を
こんどはわたしが
あのひとに結びます

雪は屋根のうえでだらしなくなって
白がすこし疲れたようす

毎朝 沸騰する
わたしの身体を知らないでし ....
誰もが消えた 街は
夕暮れ 誰もいない言葉 例えば 誰もが
心に留めた言葉は聞こえているのだろうかと思う 誰もが
誰も皆心に 綺麗な声を思っているけれど


詩は今世紀で途絶えていくの ....
ベランダの茎に雪が積もって
どこか雪花のようだった

西日の中でも負けずに元気だった
まだ咲いてほしくて片づけなかった

小さな花


種を落として、鳥
鉢のすみで咲いて


 ....
 
 晩冬の、めずらしく快晴となった空に、恐ろしく強い風が吹いている。
 右には、頂の近い小さな山々が、ずっと横に連なって長く、左を見れば、向こう岸の近い細い川がどこまでも流れる。右手に見えている ....
僕は生まれ変わったらディドになりたい
というとディドはベッドの枕元に座ったまま
そのままぴくりともしないで笑うようにした。困った笑いだ。



ディドは半ズボンをはいている。そ ....
きみの旅が終わる時
黒ずんだザックの中には
通り過ぎてきた街の悲しみが
薄汚れた上着のポケットには
誰にも見せたくない たからもの
それはきっと
今のきみにとって
おおい隠 ....
二人抱き寄せた恋は
散ることも知らずに凛々しく咲いていた
この世に永遠なんてない
そんなことは知っている
それでもこの恋だけは永遠だと信じたくて
そう思うことで得られる幸せに酔いしれ
いつ ....
遍路する足があった遠い昔
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ちょうちょをまるくむすんだ北大路京介2*14/2/14 22:01
ガトー・ショコラ[group]千波 一也214/2/14 21:37
犬死に花形新次014/2/14 20:43
生きるこいち4*14/2/14 20:29
細胞魂朝焼彩茜色9*14/2/14 20:11
母子哀唄アラガイs3*14/2/14 17:10
神々しき太陽の重力 痛々しき月夜の浮力komase...3*14/2/14 15:12
梨畑……とある蛙14*14/2/14 13:38
紙飛行機リィ1*14/2/14 12:57
雪の中で思ったことyamada...214/2/14 12:53
文学少女崇拝雨伽シオン214/2/14 12:52
【 雪が降った! 】泡沫恋歌21+*14/2/14 10:44
一人ぼっち藤鈴呼1*14/2/14 10:21
龍のいない青空石川敬大7*14/2/14 9:58
しん佐和114/2/14 8:23
レム≠ロムホロウ・シカ...1*14/2/14 7:50
2つの一瞬ハァモニィベ...014/2/14 7:25
僕らはみんな回ってるichiro...4*14/2/14 6:20
ナンパセガール、ご...114/2/14 4:40
横須賀114/2/14 4:31
自殺214/2/14 4:24
さいごの日フユナ5*14/2/14 1:15
はるな814/2/14 0:44
詩の終わりについて番田 314/2/14 0:38
次の四季mizuno...514/2/14 0:38
 HAYABUSAハァモニィベ...2*14/2/14 0:35
ディドのはなしフユナ6*14/2/14 0:15
マリア藤原絵理子3*14/2/13 23:53
陽炎014/2/13 23:52
遍路する足があった遠い昔北大路京介214/2/13 22:01

Home 戻る 最新へ 次へ
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 2031 2032 2033 2034 2035 2036 2037 2038 2039 2040 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.97sec.