猫背の猫、
あたらしいグランドピアノ
その黒鍵よりくろいひかり
猫の、目の、奥がものがたる
誰も見たことのない、できない
猫の詩、
白鍵を選び歩く
猫の、足の、裏がかなでる
雪より白い ....
あのねえ
ゴムが入っちゃったくらいで
いちいち来ないでくれない?
そんなの
指突っ込んで
摘み出しちゃえばいいのよ
どうせ いろいろやってんでしょ?
なーに ぶってんのよ
....
ゴーストガッキーくんへ
以下の通りに書いてくらさい
750円でたのんます
情景描写から入る
淡々と静かに
雨、風、樹木、信号、アスファルト
こどもたち、傘、渋滞、落書き
次に ....
管だらけになって
生命維持装置をつけられて
何も言えなくなって
何も聞こえなくなって
なんともおもわなくなる
それが生きるということ
ぼくはきみの芝居を観に行くと約束をした。流行の街の古びた小屋で行なわれる一人芝
居。友人から借りたハンディカムできみを撮るよ、とぼくは言った。しかし、ぼくのから
だは血糊で汚れていた。何度も落と ....
全くいつものように
ポエム勢いランキングをROM
炎のセンテンスに出合う
「お前この時代の坂本竜馬になれ。」
あの方が書き込まれた
「中国の面子なにより、尖閣諸島の領有権放棄、
....
The-so-mato-LAND(第四稿)
――――こっちに来ちゃダメだ
海面すれすれを漂う。僕はペンヲ握ってカリカリを音をたてたて、赤ん坊はヨチヨチ、風がバブーバブーとなく度に町中に沈ん ....
魚上氷
うおこおりをいづる
冷たい水底で
来る日も来る日も
あわぶくの羅列を眺めてきた
滞りがちな
私の中の遅い水は
妄想だけを鰓の内側に沈殿させた
待つのは慣れて ....
白昼の夢の途中
断絶するイメージ
現実感の迎撃に
やられて浮遊
神仏思想
腑に落ちるもの無く
妄信を排して
懐疑に陥る
いまこここの世
いつど ....
ふわふわの ましゅまろケーキに 似合う
トッピングを 考えた
苺が 粒粒
自己主張する
甘さと 酸っぱさを 兼ね備えた ボクこそが
真の女王さ
ツブツブを ひけら ....
かがやく曇と
黙りこむ曇のはざまに置かれたひとつの皿に
荒れた虹の音が降り
非対称の笑みを咲かせる
人工の水 人工の光
すぎるものは皆 幽霊のように視線をそらし
何 ....
一と言う字を書いた
それはゴールテープ
真っ先にあなたが通り抜けて
一は消えた
東の果ての一
海と空の境界から
太陽が覗き一日をはじめるとき
あなたの舟が一の中へ消えて行く
....
脳に痛覚はない、という。
それじゃ
こころ、って、
いったい、どこが痛いんだろう?
いつか、降るだろう
雨とは呼べない
くるしい水や
雪とは呼べない
つらい花弁が
いつか、降るだろう
きっと
だれもが望む形は
思いがけずに
姿をかえて
しまう
....
太平洋の荒い波が
かつてひとつであった石さえも
みっつに分断させたのよ
小説家志望の女の子の戯言が
ここでなら
信憑性をもって
語りかけてくる
干潮時にだけ現れる
海の通路を渡り ....
えらい人が笑ってない
夏がもこもこしている
海に砂漠がない
鳥が
冷たい川にいて
魚をみている
追っている
動かずに
ずっと
みている
魚は
およいでいる
鳥の腹のなかでも
仙台で大学院生をやっていたころ、仙台には故郷とは違った風土があることに気付いた。風土とは地形や気候だけではない。そこに暮らす人々の気質でもあるし、道路の混み具合でもあるし、交通網の整備具合でもある。市 ....
{引用=
動画:http://www.youtube.com/watch?v=_O9BE9Io9Eo
}
弱さが生んだ罪をあがない 行方は知らずにただ闇雲に
描いたクロスを飾った窓 真っ赤 ....
私は座っている。なぜなら私が、座っている自分自身の姿を心に思い描いているからだ。同様の理由で世界には雨が降り続いている。冷たい雨だ。人がその中に立てば数分で息絶えるほど無慈悲な雨だ。いつから降り始めて ....
眠れない夜には目を開けたまま死の夢をみる
それが正しい成長と堕落のバランスの取り方
アイツらを殺さなくてもアタシはどこへでも行ける
そう囁くのよアタシの宝の持ち腐れのコブクロがw
核兵器のボタ ....
世界が裏返るとき
世界のどこかで蝶番がきしむだろうか
それとも
世界は一瞬のうちに裏返るだろうか
ほんのわずかな音も立てないで
たまに飲むビールは
いつもの発泡酒と違ってちょっとだ ....
「お父さん、この人が
ワタシの命の恩人です」
「いえいえ
ボクは命の凡人です
何の取柄もありません」
「お父さん、無難にありきたりに
生きられないワタシに、この人は
凡人として ....
大雪の翌日
退院間近の幼い息子を迎えに行けるように
シャベルを握り、腰を据え、無心になって
門前に降りつもる雪の{ルビ塊=かたまり}を、掬って、投げた。
玄関から顔を出した、姉さん女房 ....
戻っておいで
君はこの言葉が好きだと言った
帰れる場所があるんだと安心できるからって
はにかんだ微笑み 僕はその表情が好きだよ
言葉にできずに照れるとこ
だから ....
「詩」は「言葉の寺」と書くので
玄関の戸を開いた
小さい「口」に
一度、私は入ります――
ふたたび{ルビ娑婆=しゃば}に出る時は
世界の総てが
「言葉の寺」の中に在るような
新たな目 ....
公園で母と子が手をつないで歌を歌っている
私は5歳の時
3ヶ月間入院生活を送っていた
当時の大学病院の小児病棟は
母親が付き添う様になっていた
私には3歳と生後5ヵ月の2人の妹がい ....
夫の恋人はわたしよりすこし背がたかくて聡明な肌をしている
恋人の妻はアイロンがけがうまい それしか知らない
鳩も恋をするんだろうか
箪笥や窓枠も恋をするのかな
わたしの目はどうして
いつ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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