僕を待っている君を 僕は待っていた
君を待っている僕を 君は待っていた
待ち合わせの時が 何かに押し流されず
待ち合わせの場所が 破壊し尽くされなくても
もともと ぼく ....
実家では死んだことになっている
悪魔の顔した正義の味方
あんなに愛し合って他人
晴れた日も、雨の日も、花束は
年式の古い、ベージュのビートルの
黴臭いトランクに入れられていた
(どこがどうとは言わないが)蝸牛に似た平べったい影が
後部座席にいつ ....
足跡を残して
消える
虹の線が
7つの旅先でただゆっくり
きみを透明な光でつつみ
去っていく
おはよう
ああ、おはよう
今日もいい天気だね
そうだね
パンでいいかい?
あ ....
身体畳む。折り畳み式自転車さながらに、輸出品に紛れて大海原を渡る。船中、積み荷のひとやま数え終わらぬうちに異国の風が吹き荒れて、長い記憶の隙間を縫い合わしていく手元が狂う。皆が止めるのを振り切って単身 ....
・・・聞いてください、私
言いたい事がないんです
最近では皆がもう
真剣に何か大切そうな事
国の事、経済の事、災害の事、
その他沢山の事について
真面目そうに語りま ....
私の春は
淋しさを引きずっている
軒下に忘れられた草履は
雨に濡れたまま
旅は何を残しただろうか
心の破片を握り締めた時の
右手のひらについた傷
流れた血は土が吸った
白樺の林 ....
日がないちにち、きみは
ふたの閉じたオルガンにむかっていた
やりばのないかなしみはもう、
とうの昔に過ぎさったはずなのに
雨をうけた一頭のサフォークが
抱いて ....
ねえプーチン
プーチンったらあ
何考えてるのお?
恐い顔してえ
どうしちゃったのよう?
隠してもむううだっ
あたし分かってるもん
ヤヌコのことでしょ
あの人のことで頭一杯なのよ
何故 ....
今でも憎しみの気持ちを持っている。
8年前おれたちの生活を破壊した医者に。
奴は、手術が失敗する確率は1%
はっきりそう言い切った.
だからおれたちは手術を決めた。
おまえの右前頭葉にできた ....
フォークで肉を、刺す。
スプーンで米を、掬う。
皿に盛られた
ガーリックステーキライスを
凡そ10分で、たいらげる。
皿の上に残された、尖ったフォークを
包むように重なる、楕円のス ....
れんがの家を覚えていますか
東の壁にはドアがあり
南の壁には窓があり
西の壁には物を置き
北の壁ではあなたが待つ
ドアを開けて壁をつたい
一度右へ曲がったら
虹のような形の窓の ....
人生が変わってゆく進んでゆく うまい具合に巧みに
護衛兵も連れ添って
一人で生きない 同じ空気の繋がる空の入り口
一人で生きない 両手を捧げる胸張る花満ちる
瞬く間に置いてゆかれない生 ....
枯色の空洞をのぞく
と、もうひとつ空洞があって
にげてゆく
母国には顔がない
まぼろしの、川がない
オルガンの音がひびく鍵盤の荒野でこごえた兵隊が
身をよせあ ....
美人、美人と呼ばれるほどでもないよなあ
でも本人がその気になっているんなら
まあいっかと大人の態度で見守っていたが
まさかさむらごうちのライバル的存在に
浮上するとは思わなんだ
いざとな ....
どんなに文面を睨んでも
だれの思いも入ってこない
女子高生が好んで使う絵文字の方が
むしろ直観的で
好きなひとをおもむろに抱きしめたくなる
そんな ....
ここでは白が
もっとも偉いのです
声は聞こえても
結局は沈黙で
銀色の道具たちが
活躍します
わたしについて
ほんとうに想ってくれているのか
これっぽっちも想ってくれていないのか
....
てのひらに
ふうわり、と来る
それは
とつぜんに
ふうわり、と寄る
それは
とてもやわらかく
とても軽やかで
ぬくい
手ざわりです
だから
仮に
....
あなたに縁するすべてのひとが
思うとおりの仕草や言葉で
やさしく温かく包まれていたなら
あなたの敵討ちをしたいだなんて
ドンキホーテみたいなこと
世界に誓わずにすんだのだ ....
僕も何かの主人公のように
何もせずに周囲の美女達に惚れられて
取り合いっこされる
そんな風な奴になりたい
僕もテレビの中の芸能人のように
きらびやかな舞台でスポットラ ....
頭が拒否する
この世界で「幸せ」などについて
考えることを
身体が拒否する
この世界に「希望」などを探しに
出掛けていくことを
拒否とは何だ
何に対する拒否だ
頭はそうか
....
たましいだけに
なったものたちが
幾千もの
透明な指になって
舟に乗り
たどりついた
砂丘の上に
さざなみのような
じゅもんを描いてゆく
祈り ....
140306
ただの変態だよ!
(;gdwgd@d@zifuoue9)
歴史的事実にはならないよ
コレクション作家が来ていないもの
700万円のソフト ....
じぶん
が揺らぐ
動と静の密林で
わたしは
音と
光と
緑と
土と
一緒になる
「そういう気がする」
のではなくて
本当に一緒になる
わたしはバラバラで
形はなくって
そん ....
夜の間に降った雪で
季節は逆戻り
誰かに投げた言葉の礫
今朝の気分は吹きすさぶ
更新された背景
鳥籠の中で
冷たくなっていたインコ
突然
マグカップの持ち手が捥 ....
行き場を失った哀しみは
どこへ
どこへいくのだろう
蒼い蒼い空に
吸い込まれていったのだろうか
サラサラ サラサラ
流れていったのだろうか
行き場を失った哀しみは
いったい ....
キレイに 咲かせたい 気持ちと
自然に 放置したい気持ちが 喧嘩する
花の 存在
来年も キレイに 咲かせる為
球根を 大きく するために
咲いている キレイな花を
摘んで しま ....
I live.
Now, I am me.
I want to be honest at any time.
I do not lose me.
I look, listen, and sm ....
1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.45sec.