寝ぐせはゆめの死顔
つまらない
ゆめの
微熱を帯びる新聞紙を
鼻先に近づけ
一日の予言を受けるように
朝を吸い込む
行方不明の飛行機
アイドルの恋人
どうでもいい
....
朝起きると なんとなく湿った朝の空気が
私を眠りから覚ます
窓を開けてみると
どこか生温かいかんじがする
もう春が来るのかな
春の雨は土を濡らし 葉っぱを濡らし
眠っている桜 ....
はるか。冬の寒さがじんわりと溶けだして、あるような、ないような、暖かな風がからだに沁みる。花園の傍らにある小屋に住まう<彼>は、春が空に色づきはじめた頃に、まるで冬眠から目覚めた獣のように出て来て、薪 ....
今日
どんな夢みたっけ
おぼえてないや
仲間はずれにされてる
あのこが
かわいそうだって
どうにかできないものかって
暗闇のなか
ぐるぐるしながら
一生懸命目をつむった
ち ....
元気と引き換えにまるくなる月だ
デブ猫びっこひいて誰もいない海
元気と引き換えに月まるくなる
流されて、
すべもなく流されて、
どこへも、
どこの岸にも、
まったく辿り着いて、
などいない、
そことここ、
あちらとこちら、
まったく区別など、
できていない、
....
チミ!
今度の研究のテーマは
「道に迷った認知症の方が家に帰れる方法」にしよう
え〜 社長
それって うちの商品に関係ありますか?
そんなことをしたら
お金をドブに捨てるようなもの ....
頭蓋骨のなかに花咲けるユートピアの蜜の味を
知りたいのだ いつか
それが眼前の限りなく広い空間に
溢れ出し 咲乱れ 母親の子宮のように心休まるのを
味わうことを
してみたいのだ
してみ ....
ロボット兵器を
デアゴスティーニ並みの
低価格で製造し
国防の要にしたい
ゲーマーを遠隔操縦士として
自衛隊に採用すれば
何の生産性もないと思われていた彼らも
お国に貢献出来る良い機 ....
崖から転げ落ちる
ペンギン
飛べないから
翼は広げたまま
水かきが空を切る
岩に頭をぶつけて
気が遠くなる
エメラルドの目に映る
真っ青な海
あと少し…
さっきまで
空を ....
よばれた気がしてふり返る、と
案の定だれもいない
もう
幾度となく通いつづけた道の途中で
わたしは今日も花を咲かせる
いつかまた
不意に、懐かしく
わたしの足を止めるだろ ....
正直になんてならないほうがいい
ほんとうのことはあぶないから
手は口ほどにものを言う
うかつにひらひらさせないで
くちびるどうしてすぐ乾く
いえない言葉が熱いから
正直だった頃 ....
ああもうだめだ 何にもできない
そんな時はきっと一日寝ているに限るね
そんなことを思いつつ
着替えて外出を始めるのだ
戦闘の準備はできたかい
それでは
企業は社会の一機関であり社会の為にある。
企業の目的は企業の外にある。
このふたつの示唆は、紙に円を線で描いたとき、円を線の内側と捉えるか、それとも円を線の外側と捉えるか、そんな禅問答に似 ....
命が散る
飛散する
ビッグバンをものまねしよう
命が散る
飛散する
宇宙の最初をものまねしよう
それをお花見のように眺めよう
そしてお花見のように別れよう ....
140315
売れ残りのさんけーテレビを売り歩く
早く売り払わないと消費税が8パーセントになってしまうし
4Kテレビの宣伝も激しい今、売れ残ってしまう ....
グローバル未来科学研究所
SF同好会チームリーダー
佐保方内守晴氏は
放射能を体内に吸収し
ミントの香りを付け
排出する新型のバクテリアを発見した
とする論文を英国科学雑誌ねえちゃんに発表 ....
価値観のベクトルは
進歩と発展ではなく
共存と調和
競争原理が働かないので
社会の進歩はゆっくり
先進技術も先進医療もない
平均寿命は70歳ぐらい
でもほとんどの人間が死ぬまで楽しく働い ....
生と死、幸と不幸を分ける境界線の
なんと曖昧なことか
一体彼らが何をしたというのだ?
彼らと私の違いなど何もないではないか
奪われた二万千五百十名もの尊い命
決して癒えきれぬ悲しみを不意 ....
拳は白く
階段をのぼる
風が風を
金と緑に分けてゆく
夜の起動音
ふるえ にじみ
したたりを覆い
したたるもの
曇に沈む指に沿い
音はかがやきを増して ....
いつ
スイッチが入るのか
分からない
それが
ONなのかOFFなのか
分からない
そもそも
何処にスイッチがあるのか
分からない
行方不明のUSBメモリを探そうと
....
小さな世界のすべてが皮膚の上を滑り落ち床に僅かな痕跡を束の間残すころ狂気を孕んだ桑の実は庭で機会を逃していた、幼子の泣き声は無くてもいいもののように思えそれでも、鬱血した母親は張った乳房を晒 ....
庭木の梢がはしゃぎまくっている
声もださずに
何がそんなに楽しいのだろう
それにしても
聾唖になったのか
近頃の雀は・・・・・
だまったまま裸木につかまり
首の屈伸ばかり見せて ....
十月の午後は雨だった
それは全て雨に塗りつぶされていた
空は鼠色に塗りつぶされ、そして時々
燐光のようなものが宙を舞った
・・・その時、君は「あの時」の事を思い出していた
....
おめでたい 性格は
得を するのだろうか
徳が 有るのならば
最高ですけれど
特に 問題ないよ、と
言われるダケでも
別に 構わないんです
何故って
「アイツ、おめでた ....
何事もなかったように光る海
廃線路の先には菜の花が咲く
網棚に取り残された箱を開ける勇気もなく
揺れる電車
ねむりを誘う振動
座ったままのうたたね
かしげてゆく首
透明な重力に引かれる右 ....
ゆっくりと憂鬱な心が溶けてゆく
絡み合った心がとても静かに
ほどけてゆく
雪のような
悲しみのような感情
沈殿して堆積してゆく
マリンスノーみたいに
肩ごしの ....
抱いて抱き合うほど
豊かな愛になる
寒さから守るバリアになる
真っ白な雪が見せる幻想
たくさんある冬のどの歌よりも
その場で創り歌い今の素直な想いを表す
雪を溶かす力は
....
1970 1971 1972 1973 1974 1975 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010
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