痛みすら久遠 永遠を暮らすみたい
いたみすらくおん えいえんをくらすみたい
「砂は完璧に嘘っ!」 雑草に詭弁家話す。
すなはかんぺきにうそっ ざっそうにきべんかはなす
弱るあい ....
「どうしたのさ?それ。」
厨の上部の隅
かけてあった梯子を床から上げる
おゆうの さぐり目が
三畳間の小窓
竹表皮も渋くなった簾の軒へ注がれて
「弱っているからって。 ....
あじずしが浜町出店に並ぶ頃
親っ様の漬けた馴れずしがふるまわれ
キリコの灯が浜町をねり歩く頃
虫送りの火が畦道をねり歩く
やがて日が沈む頃
月が出るのを待っている
廃線脇で
次の電車 ....
ズズズズズズドンッと
とつぜん、学校が
手足をのばして
立ち上がる
で、ドドドドドッスン
ドスンと、しこを踏むと
走り出した
窓から、扉から
子供たちがこぼ ....
紅色の月は重く{ルビ唸=うな}り
不穏な気配を空に満たしていた
逃げようとしても足どりは重く
赤銅色の光に照らされて
背中の地図が焼かれてゆく
公園のブランコが揺れている
誰もいな ....
って上から目線で言われても
ほっといて
ってなるでしょフツー
小説もジブリも
見てないからわかんないけど
それってあなたの感想ですよね?
....
良いことも
悪いことも
何もかも
経験せんでもいいことや
と起床もせずに日が沈んだ。
日が。
消える個のない名 残る駅
きえるこのないなのこるえき
ネタ下書き片したね
ねたしたがきかたしたね
良い語れ魔法誉れ高いよ
よいかたれまほうほまれたかいよ
よう、誉れ ....
素っ頓狂な音で目覚めた
冬の朝、
意識の視界に映る
弓形の細い木橋の伸びる向こうは純白
ベランダに出れば、
零度の万華鏡に
太陽の光熱 入射して居る。
宇宙でかけがえのない地球
宇宙人も二の足を踏む美しさ
いつの時代から陣取り合戦が始まり
こんなに汚れてしまったの
人間以外の生物は自然のなかで生きて
自然 ....
自殺しちゃったけど
このあたりに井戸掘り名人がいて
地下のことにとても詳しかった
金持ちで人に時計をやったり
飯を食わせたりしていたよ
上着をこの枝に掛けて
煙草を一服するのが好きだった
....
ひたすらに
意識の大洋を泳ぐ意志、
時を穿ち佇み
名を言語を
超脱した
何かを
観る
花々の野辺に揺蕩い
魂の霊性を謳歌して
閑か野辺に降り注ぎ
異邦の地にて ....
{引用= object. }
人の手
に依る。
風雨の蒼に堆積した
埃を払う
木肌
に触れる
涼しげな冬
の絵に
雪が降っている
窓の外には
いつもの
静かな朝
....
雪は
春に
解ける
こう知りながら
冬を生きる
・
今
今があれば
これでいい
ありがとう
あなたへ
○「詐欺フェイク時代」
情報化社会は
貨幣のように
言葉を信用することによって
成り立っている社会である
が
近頃言葉の偽札が増えている
私たちは言葉の偽札を
どうやって見分けていけば ....
もしもの時は
もしもの時です
私が居なくなっても
地球は回る
あなたと共に
極楽の湯に浸かってたのに
途中で鬼の一行が入ってきて
これはかなわんと場所を移動したら
深夜のゲームコーナー
暗闇に画面だけぴかぴか光ってる
コーラ飲みながらにらめっこして
口の中じゃりじ ....
暗く深いトンネルを抜けると
其処は石化した暗い時計の森だった
文字盤の針はみな狂っていて
ぼくの足音だけがサクリ サクリ…と空に消えていく
遠くから
ギリッ ギリッ… とネジを締める ....
脳裏で吹き荒ぶ嵐を、飲み干して制圧したい、闇雲に振り回した拳は、触れてはならないものだけを破壊した、影の中に隠れ、目論む感情のリカバリー、人差し指の傷を舐める、舌にこびりついた血は堪らなく苦かった ....
小さな鏡に星空を映し過ごそう
アカやキイロやミドリや、やみなども考えて
あまだれをすこし、口に含ませて 一日中
節々と軋み、渇いた喉、潤すかのように近寄せ、
銅版画の域は足溜まり。どこやら ....
冷雨止み 仕事始めの午後の空
休憩室の窓から見つけた
みずいろ に、
同僚と分け合い食べる紫芋の蒸籠蒸し
素朴な甘味も清々しい
不条理錯綜しながら
生き抜き息継ぎ、
やはり其処に条理
在るらしと、
今の私は想う。
能登半島地震、羽田空港の事故火災
壮絶な始まりだ
多くの当事者がいる中
ぼくは表紙のような顔で
誰かに道を譲った
汗も涙も塩辛い
胆汁は苦い
寒さに震えるネズミ
呼吸を忘れたネズミ
肉体と精神の糸のほつれ
つぶれたトマト
窓から飛び出した冷蔵庫
氷嚢をあたためる心臓
入れ子状の死
ゴミ箱 ....
響く月日を引き継ぐ日々
ひびくつきひをひきつぐひび
うどん、快楽を食らい感動
うどんかいらくをくらいかんどう
なんか争い合う愛、そらアカンな
なんかあらそいあうあいそらあかん ....
大樹の明るむ根元
脈打ち地から隆起し
幾筋も走る意志の輪郭、
光を追い求め光に望まれ
高みへ高みへ伸びる幹を
支える根元の活動する力、
太々と地より浮き立ち在り
支柱の創造する力 ....
微かな痙攣
君のとびきりの接吻が一匹の柔らかい死體人形に稲妻を給餌する
雷鳴は心臓と右肺に秘匿され禁域の嶺にて過熱した母胎へ
再誕を迎える畸形の孖が掌を繋ぐように嘗て彼女等は呪詛であった ....
見よ、この一行をわが蠕動にかたどる背景として魂の炎はやおら踊る
月の昇らぬ砂浜に
{ルビ唐紅=からくれない}の空眺め
忘れた歌を想い出す
衣を染めた{ルビ白鳥=しらとり}は
{ルビ空=うつ}ろな波に身をまかせ
{ルビ還=かえ}る{ルビ棲家=すみか}を ....
○「コンビニ考」
コンビニは
買い物は来る人だけじゃない
トイレを使いにくる人
タバコを吸いに来る人
お金をおろしに来る人
振り込みに来る人
コピーに来る人
息抜きに来る人など
さま ....
174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
0.56sec.