おいなりさんに焼き土下座して7月7日曇り
純情おいなりさん、夏を指している羅針盤
バベルバベル高く高くおいなりさん積みあげている
案外簡単に時間は過ぎていくもの。
指の間から落ちる砂のごとく、
サラサラと風に流れていってしまう。
案外簡単に人の心は離れていくもの。
あんなに笑い転げ、燥いだのに、
まるで私の存在など ....
私のバラバラ死体が
見つかった
右腕は質屋に
売り飛ばされて
父の腕時計をしていた
切断された下半身の両脚は
駅で発見された
見つかるのが遅かったらしく
腐乱し ....
こんなネオンの華やぐ街で あなたは暮らしているのでしょうか
高速道路からでも立ち並ぶ マッチ箱の灯りの何処かに
あなたの名前を 探しています
あの日泣きながら バーテンダーが繰り出すマッ ....
携帯ゲームをやりながら
歩道を走っていた高校生の自転車に
脱法ハーブを吸って
ヨダレをたらした男の運転する
トラックが突っ込んだ
どちらも怪我はなかったが
ちょうど歩道を歩いていた
宗教 ....
(蛇口)
病人扱いされた犯罪者が消えた
あるいは犯罪者扱いされた病人が
あの爺さんのハーモニカ、粒の無くなった玉蜀黍(とうもろこし)なんだって、笑えるね
とても大きくえぐれているし
赤子と痴 ....
お世辞、建前、偽り、嘘
知ってる振りと知らない振り
笑顔、笑顔、笑顔、笑顔
気味が悪い、何が楽しい?
薄っぺらい仮面で全部隠して
生きてる人が仮面をしてんのか
はたまた仮面が本人な ....
義姉の手を握った
痛くない程度に強く
妻以外の女性の手を握ったのはいつ以来か
兄と義姉が結婚したとき
わたしは高校生だった
男二人兄弟だったから
「{ルビ義姉=ねえ}さん」と呼ぶのも恥ずか ....
うまれるもの。
うすかわをむいて
むききったさきに
にじみでるしるは
なつかしいうみの
あじがする。
*
うまれかわるもの。
せつなにきりかわる
でいた ....
繰り返される
ABC
駆逐される
あいうえお
抹消された
123
下らない
何が?
価値が無い
何故?
意味不明
どうして?
無数の笑顔
または、
無心
ささやか ....
憧れたのは青空
こころには羽があるから
羽を広げれば飛べるのだと
想っていた
想っていた
けれども
広がらない羽は
重く
飛べずにいた
長い時間に
さびついてしまっ ....
空を目指していた筈の
こころの滴が山の頂きにぶつかり、
雨となって地上に降り注ぐ
雨は山肌を通して幾筋もの小さな流れとなり
あるものは地中で濾過され清烈な泉となって地上に現 ....
過去の映像には
未来をしらないあなたが映ってる
あなたは航空券を破って
「まだ一緒にいられるよ」といった
ひとつずつ
色を落として
残った瓶の花
夕焼けみたいに赤くなって
泣きやまない
妹みたい
あなたとは幼馴染よ
あの海に入れば
ひとつずつ
色を足してきた
未来から消える ....
繰り返す度に
後悔すること
繰り返す旅に
度々 出掛ける
足元に 足袋
旅マップを
括りつけて
開かないならば
取説なんて
要らないの
茶化しながら
次の茶屋まで ....
可愛い事務の女の子は
他の人と話すのに夢中で
僕が見ていることに
気づいていなかった
その時
彼女は右のワキを掻いた左手の臭いを
恐らく、恐らくだが
無意識のうちに嗅いだ
デリケートな ....
よく見ればそれは
青く光るホタルイカ
ほの字 ほの字 ほのイカ字
逆さにするとトテモ
恥ずかしい
ひらがなの群れ
よくよく見ればそれは
アリの群 ....
土産店で買った小鳥のおもちゃは
出来は良くないものの軽快に飛びそうに思えました
不器用ではありますが羽ばたいたのです
ただ天をさしてではなく
いまは誰かが踏んづけたのかもしれませんが
....
蜜を集めるわたしの行為が
花粉運びとなり
種作りの媒体になっているとしても
それは花の世界のこと
野菜を作る人間は
花粉の運び屋に雇いたいらしく
蜜を商売にする人間は
蜜の収集労 ....
夢の中のように
重い スローモーション
息も絶え絶えの
全力疾走
お父さん
飛び立ちたいですか
長すぎる
父の滑走路
封筒の赤い砂は
彼女とは別の旅をしてきた
何ヶ月も前の近況と
たくさんのスタンプと一緒に
私はそれを庭先に埋めたけれど
一部はもう旅立ってしまった
すきなものを語る時
いいことをしている気持ちになるけど
きらいなものを語る時
なぜか後ろめたい
文字だけの世界に
吐き捨てるように語るきらいという感情
それが引き起こす現象がこわく ....
◆儂はロッテ商品は全く買わない。
日本でのロッテ台頭の裏になにがあったのか
ちゃんと把握しよう。
●日本の政治家は9割朝×人だしな。いろいろ、やられちゃってんのよ。
だが残念なことに気 ....
つばめのこはへびにたべられてしまった
もうすぐ
もうすぐとべるねと
にんげんが親鳥が見守る中
すきをねらったへびが
一羽のこらずたべてしまった
巣の中には
むしられた雛の羽が
あち ....
白い机の上が世界の終(つい)となりまして、
茶封筒の破れた端を触りながら月が沈みました。
あと数時間。
壁に貼ったあなたの継ぎ接ぎは接着力の低下で
堕ちていきます。
....
(数字が壊れている)
夏で、いつもより心臓がゆっくりうごいている。
わたしたちは逃げてきた、盗んだものをぜんぶ
忘れるために。おもいのほか空気はおもたくて、
指が濁ってる。天井を塗る途 ....
みていたのは皮膚
あるいは瞳、うなじの汗
でもみえていたのは
世界
あかるい日
部屋のなかで視界をうしなうようなうす甘い幸福
雲ひとつない空のなかに
探したのは影
あの日あなた ....
ゼンマイ切れたまま迷子の深海魚
1876 1877 1878 1879 1880 1881 1882 1883 1884 1885 1886 1887 1888 1889 1890 1891 1892 1893 1894 1895 1896 1897 1898 1899 1900 1901 1902 1903 1904 1905 1906 1907 1908 1909 1910 1911 1912 1913 1914 1915 1916
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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