速さに憧れない奴は
いつまでもたっても
豚のままだ
(アイル豚・背脂)
ブタは意外と速いけどね〜
という意見には耳を貸さず
豚足の貴公子は
今日も
ブヒブヒブヒブヒ
鼻の音という ....
地獄、極楽、ニューヨーク
いつ行く、ニューヨーク?
なんて
とある異邦の一都市のキャッチコピーを
いくら考えてみても重ねてみても
おれら貧乏人にはなんの縁もないし
まして
世界 ....
誰かに
あたえられた価値観で
装飾したわたしだった
真実を直視するのは
思っていた以上に
重くて
でも
おかげで
地に足が着いたような気がするよ
自分を知るたび
....
大田(桜公園)
{引用=油まみれの 谷やんは
朝からネジ切り 夕までネジ切り
グリス塗り塗り ハンドルと
ダイヤルゲージ 光る眼差し
油まみれの 谷やんの
屋根に煙突 雲に飛行 ....
抑えて抑えて
気持ちを抑えて
高ぶったって何も良いこと無いんだから
得るのは終わった後の空虚感
今目の前にいる人も
いつ私にナイフを突き刺すかな
所詮他人だもの
気持ちな ....
人間を膝付かせたり
畏まらせたり
萎縮させたり
威張らせたり
たった一枚の紙切れが
数万集まれば
威張りん棒の親が
優しくなったり
馬鹿にしてた友達から
敬語を ....
{引用=真っ暗い空に
月の船が
帆をかけて行くよ
ひかりをあつめて
なみだをわたるよ
月の船が
夜を越えるよ
きどうのさきに
きぼうをのせて
帆を ....
真っ直ぐ見つめる瞳に映る
真っ直ぐな歩道を
はみ出さずに歩ける人が
この世にどれだけ居ただろう
けれど 道路の白線の中を
歩ける人が殆どで
多分 青信号で
渡ること ....
ずっと辛くて 今でも泣きたくて 喜んでる時も不安で
いつだって悩んでて いつまでも不安で
君に会いたくて 好きで しばらくのあいだ 涙ためこんでた
気持ちが楽になったら そのままでいたい
....
焼け跡のバナナにシナモンをかけはじめた
細長く影が伸びる帰り道に聴きたかった声
「しぇけなべいべなぁ」と書くための墨を黙って擦っている
雨の光が近づいている
屋根を何かが通りすぎる
動かない空気のなか
かけらが降り
消えてゆく
灰が灰を縫っている
ひとつのなかのふたつの目
花の生まれる瞬を見て ....
雹かな?と思ったけど、シラウオだった
晴れマークの天気予報が
小魚が 朗らかに ピチピチはねて
アスファルトの下で壊死していた イノチも復活
死者だって降ってきて 必死に飛び跳ねて ....
まよなかにめざめて
カーテンを開けると
青白い馬が
庭をうろついている
少しだけ窓を開け
ライフルをかまえる
胸のあたりを撃ち抜いて
何事もなかったようにベッドへ
そんな夜には
眠れ ....
言葉、夢の如くに
宙を舞い
現実はフィクションの如く
空を飛び
人間達が放つ幻想はどれもこれも
一輪の花ほどの価値もなく
中年男は汚くわめき
....
繁みの間から語りかけてくる友だち
幼いころに拾い集めたら
食べるとどもりになるよ
あの子はきっと
食べたんだよ
という子がいた
友だちの中にひとり
どもる子がいた
きみはド ....
食堂の隣のテーブルで姦しいオペレーターの女が言うことには
UFOキャッチャーのコツというのは
二本のアームを、右腕と左腕ではなく
親指と人差し指だと思うことなのだそうだ
実利主義の僕は賞品 ....
真夏の彼方から
静かな夜空へと手前に延びる
扉を開けると
独り涙に濡れている君がいた
ぽろぽろ汗を流しながら
仕事から帰り着いたばかり
ずっと一緒に生きていこうと
伝えた僕は
花瓶 ....
地球へ何の手違いもなく朝と夜がやってきた、
今日という日はすばらしい
後ろに目がついている
後背位でもいつも見られている
サボっていないか監視されている
後ろに目がついている
後背位でもいつも見られている
サボっていないか監視されている
後ろに目がつ ....
いま
ここ
この身に
起こっているコト
きて
ゆく
この世の
トキのほころび
きのうの脳内
傷に気付いて
痛みに至る
明したを超した
時間の軸の ....
いつも午後4時になると
岬に現れるセーラー服
いつも裸足で
そこの海に足だけつけて
泣いてるんだ
どうして 泣いてるか
理由はわからないけど
いつものように綺麗で ....
夜の黒が
何時だって怖かった
だけど僕は知っている
夜空に浮かぶ月を
三日月は美しい
それはもうすぐ消えてしまうから
だから美しい
だから耐えられる
でも新月の夜は無理 ....
風に運ばれて
なつかしい匂いが
辺りを
湿らせる
葉の裏
こもれび
ガラスの小瓶
窓枠
ベンチ
まっすぐな歩道
言いかけた、名前
少し ....
思考と感情の
間で揺れる
ブランコに乗って
追い駆けた空
手を伸ばせば
届きそうな星でも
誰かが困ると
見るだけにした
夢と現実を
繋ぐト ....
携帯電話のディスプレイは
血の指紋であふれている
無数の未完成のことばの指紋
指でなぞれば
嘘に近づく
皮を剥けば剥くほど
なくなっていく野菜になって
うすい記憶の皮膜 ....
釣り上げて 逃がして
逃がして 釣り上げて
ぼくら大口バスが外来種だとしても
これは非道なあそびじゃないか
スポーツだって言うのかい
スポーツと遊びの違いはさっぱり解らないな
いずれに ....
驚嘆すべき青
突き抜けるような青
青のなかに
濃い青と
薄い青が混在し
吸い込めば
胸に広がり
吹けば風になる
山も青
雲も青
星も月も
波も青
青木功も
朝青龍も
蒼 ....
思い出した
深夜放送で読まれた骨肉腫の高校生の女の子の
手紙
中学生の僕は
いのちというものをはじめて意識した
しばらくして女の子は亡くなった
女の子が好きだった深夜放送
僕も毎 ....
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