あれは炎だ
理由も道徳も求めない炎だ
まごうかたなき赤い炎だ

怖れを知らぬ
黒い鳥が炎を目指す

命とはそういうものだ

せめて美しい君を覚えていよう
たった一日でしぼんだ朝顔
 ....
君の声が水色の海をわたっていく
さえぎるものない視界に
エコーをひびかせて溶けるように

指先でもてあそぶ砂
帰り道をしらない石ころ
路上で太陽ばかりが勇躍していた

振り向くたびにそ ....
八月。

私たちの街は。少し空気が、変わる。
街宣車が増える。黒塗りの車。
スピーカーから、流れるテープ。

ツーリストが増える。
大型バイクが空気を、揺らして。

外国人が、増える ....
床に寝そべって
抱きしめてたあなたは
朝になったらゆっくり消えるのね

世界に見つかっちゃいけないから
死んだつもりにしなきゃ
明るい中では生きられないから
夜明けまでの命
 ....
青い陶器瓦の下に埋もれた
記憶を掘り出してどうなるというのだ

焼け落ちた家の跡の
現実と幻想の交叉した風景の中に
私が立っていたあの日
陽光に照らし出された井戸の
湧き出る水に沈んでい ....
たった一つの顔しか持たないので
たった一つの表情しかとることができません
たった一人の人としかしっかり話すことができません
たった一つの正義しかまなざすことができません
沢山の見え ....
「あいつは野心家、我々の敵だ、気を付けろ」と語る人
「気を付けろ」というのに
その人の目には諦めの色が
なみなみと湛えられている

同じものを見て私は
「不器用な愛」ではないかと思う
ま ....
〈明方の孤独〉
始まるものと終るものが互いに巻き込まれて静かに壊れていった。
人はまだこの世で互いの表情を交換し合わない。
太陽は自らの作る朝に呼ばれるのを待ち続けている。
僕の手近には何もな ....
不安を包み込んだ雲が広がる

まだ 何も起こっていない

雲が広がり 影に怯える

結果を認識し 見つめた時

雲は 消え去る

不安の雲は 自分で広げてしまうもの

結果が出 ....
平らかな純粋がちいさく傷ついて

音をたてたのだ

まよなかはふたりに気づくと

眼をさまし

海の風をとめた

息をひそめ

青ざめた街のかどを見つめていた

 ....
黄昏のような明け方、夜の今際
悲しみに暮れる夕焼けの如き早朝は
空の青と昇る陽の赤が
混ざり合い織り成す紫
また明日、と言って君に背を向けた
その明日が今日だ
染まる雲の柔らか ....
私があなたに恋していたとて
それはあなたには
なんの関係もないことだ

あなたが私に恋していたとて
それは私には
なんの関係もないことだ

そんな二人が
腕を組んで
無表情に
同 ....
銀河のほとりには
ため息たちが花開いて

湖面は
ゆらめく



つかの間の風のなかに
つかの間の風のそとに
言葉の実る予感、が
色づいて

瞳の奥を波が走る

 ....
犬の声で鳴いたあと
お化けの烏は屋根の上から
やはりこちらを見ているようだ
だからユキちゃんは手を振ってみた
あの左の目玉には
忍びよる雨雲がありまして
そうして
はたしてチョコを食べる ....
暗い
本当に昏い
闇を覗き込んでいるのか

見つからぬようにと
隠れているのに
口を覆っても
漏れだす恐怖

昏い
漆黒よりも昏い
闇を抱え込んでしまったのか
自分のこころが
自分でみえない

なのに
ひとはわたしを決めつけたがる

そうみえるから
そうだという

結果ばかりみないで
そう言って君は泣いた

わたしはなにも言えず
ま ....
私は音楽が好きなので
これは叩くと
どんな音がするのかなって
すぐに試したくなってしまいます
この間も
お父さんの頭を見ていて
やっぱり音が聴きたくなって
近くにあった金属バットで叩いた ....
黄色いドレスを纏う少女が
くるくると回る

キラキラの粒を反射して
とても 綺麗だ

転げ落ちそうになる瞬間には
硝子の靴を受け止めてくれる
王子様が 居る

名前は フォ ....
ガッと照りつける
焼ける日光のなかに
いっぴきの蛇が
とぐろを巻いて
じぶんの尻尾を咬んでいる

徐々にかれは
尻尾から腹へと
じぷんの肉を食んでゆくが
それによって
かれが息耐え ....
            なぜだろう?
終着駅名と終着時刻をアナウンスしない
   ミルキーウエイ鉄道の専務車掌は

    ゆめをまぼろしにしないためか
   誓願と期待を反古にしないためか ....
速さに憧れない奴は
いつまでもたっても
豚のままだ
(アイル豚・背脂)

ブタは意外と速いけどね〜
という意見には耳を貸さず
豚足の貴公子は
今日も
ブヒブヒブヒブヒ
鼻の音という ....
地獄、極楽、ニューヨーク
いつ行く、ニューヨーク?

なんて 
とある異邦の一都市のキャッチコピーを
いくら考えてみても重ねてみても

おれら貧乏人にはなんの縁もないし
まして
世界 ....
誰かに
あたえられた価値観で
装飾したわたしだった

真実を直視するのは

思っていた以上に
重くて
でも
おかげで
地に足が着いたような気がするよ

自分を知るたび


 ....
大田(桜公園)


{引用=油まみれの 谷やんは
朝からネジ切り 夕までネジ切り
グリス塗り塗り ハンドルと
ダイヤルゲージ 光る眼差し

油まみれの 谷やんの
屋根に煙突 雲に飛行 ....
抑えて抑えて
気持ちを抑えて

高ぶったって何も良いこと無いんだから
得るのは終わった後の空虚感

今目の前にいる人も
いつ私にナイフを突き刺すかな

所詮他人だもの
気持ちな ....
人間を膝付かせたり
畏まらせたり
萎縮させたり
威張らせたり

たった一枚の紙切れが
数万集まれば
威張りん棒の親が
優しくなったり
馬鹿にしてた友達から
敬語を ....
{引用=真っ暗い空に
月の船が
帆をかけて行くよ

  ひかりをあつめて
  なみだをわたるよ

月の船が
夜を越えるよ

  きどうのさきに
  きぼうをのせて

 帆を ....
真っ直ぐ見つめる瞳に映る
真っ直ぐな歩道を
はみ出さずに歩ける人が
この世にどれだけ居ただろう

けれど 道路の白線の中を
歩ける人が殆どで
多分 青信号で
渡ること ....
ずっと辛くて 今でも泣きたくて 喜んでる時も不安で
いつだって悩んでて いつまでも不安で
君に会いたくて 好きで しばらくのあいだ 涙ためこんでた

気持ちが楽になったら そのままでいたい
 ....
焼け跡のバナナにシナモンをかけはじめた
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
夕火の温度を僕は知らないそらの珊瑚2614/8/2 10:19
振り向くたび瀬崎 虎彦214/8/2 10:11
八月のそらの夢uminek...14*14/8/2 9:42
夜明瑞海5*14/8/2 9:04
八月の記憶イナエ18*14/8/2 8:54
板挟み葉leaf114/8/2 7:51
繰り返す歴史の中で森川美咲2*14/8/2 4:33
人へ葉leaf014/8/2 3:21
不安佐白光314/8/2 1:42
まよなかかかり414/8/2 1:31
vibgyor七重奏凍月11*14/8/1 23:56
男と女のいる舗道浩一5*14/8/1 23:10
奏でるよりも聞き惚れて千波 一也914/8/1 22:58
カラスモゴリ桶谷314/8/1 22:39
業から生ずる文字綴り屋 ...014/8/1 22:24
みえるこころ朧月3+14/8/1 22:00
音楽少女花形新次114/8/1 21:53
オムライス藤鈴呼2*14/8/1 21:09
浩一1*14/8/1 20:34
残された時空 四信天翁214/8/1 20:19
豚足の貴公子花形新次014/8/1 20:14
ニューヨーク浩一214/8/1 19:10
わたしを知るたびはなもとあお414/8/1 18:54
花火の夜AB(なかほ...114/8/1 17:47
虚言瑞海4*14/8/1 17:13
キャッシュ為平 澪314/8/1 17:06
月の船614/8/1 16:32
当たり前214/8/1 16:16
幸せの匂い陽向1*14/8/1 15:58
焼け跡のバナナにシナモンをかけはじめた北大路京介114/8/1 14:33

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