夏の半ば
水をさがしていると
雨が降ってくる
柄にもなく花を買った
10ドル
病室であいつは
5歳のように寝てた
俺に気づいて目を開けた
窓の外はグレー
冬らしい雪
古タイヤを囲み
暖をとる男たちの
煙
....
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タイムカプセルは誰の心の中ににもあって
開けられる時を待っているんだ
中に入っている想いは人によって違うけれど
一度開けると流れて行 ....
よくよく考えてみれば人生の半分は曇り空で、そのうちのまた半分は雨と流れてしまったかのようだけど、パール、僕が一生懸命額に汗して竹の子を掘り返しているときや、少しばかりのお札を伐りながら飛び散る蜜柑 ....
先生は首を傾げる
ワタシのどこが悪いのか
いろんな角度から舐めまわすように
ふーむ
今度はワタシのウデをぶらぶら
ワタシのどこが壊れているのか
先生は首をもっと傾げ
....
色々やったさ
何年喰らっても おかしくないようなことをいっぱいね
チョコレートいるかい?
いや いいんだ 気にしないでくれ
一度ガールフレンドに 左目を打ち抜かれたことがある
....
いま45才だから
15の頃はまだ30年まえのこと
いまとおんなじ強さと切実さで
84才のとき
15の頃を思おう
それとおんなじように
きょう69年まえのことを思おう ....
さよなら さよなら 今まで さよなら
モノクロの時代は終わったよ
目の前の色が混ざりに混ざって
眩しくて目 開けないや
その時 手を差し伸べて欲しい
あなたが僕の目だ
....
アツアツ の ラーメン を
ハフハフ と すすった後で
店を出た
キミが 叫ぶ
すごいよ!
何がだろうと 振り向くと
白い 波 波 波
舞い踊りながら
暗闇に 映える
....
うっ・・・
なんだ、こりゃ
「げっ」唄ヒデとビデとロザンナ
ま、まさか
マーくん、亀の子、イタチの子
んなわけねえよ、な?
だって、これ
えっ、でもさ
....
ずず、
ずずっ、
コーヒーすする
いや
ちがう
ちょっと
苦そうに
コーヒーを
いや
ちがう
苦しそうに
ははは
ずず、ずずっ、
いや
....
すなが
ひとつぶ
ひとつぶ
おちるごとに
あしたが
きょうに
きょうが
きのうになるごとに
わたしのなかの
あなたは
あいまいな
くうそうのなかのひとになって
あな ....
殺したいから
殺しちゃいました
解剖したいから
バラバラにしちゃいました
とハッキリ言われちゃったからには
これ以上の刺激は期待できないし
未成年で何かと制限も多いので
次の話題に移りま ....
美しいうたは書けません
美しいことを信じないから
優しいうたは書けません
優しい心を持ってないから
明日には一本の木になって
いつか伐り倒されるまで
風に吹かれて泣いていよう
蝉 ....
うまれた、てのぬけがら
まれにうまれたてだから
とりせつはやさしく
僕にはもう名前が無い
暗く湿ったどこかで
ただ吐いた息を吸っている
#72659
僕は罪を犯し
記号になった
ジョン・レノンが死んだと聞かされた時
ぼくは漕艇部の部室にいて
着替えをしていた
目の前に灰色のコンクリートの壁があった
目の前に灰色の無機質なコンクリートの剥き出しの壁があった
ジ ....
「愛してる」と「大好き」を使わない恋文を要求されている
首振りっぱなしの扇風機が家族旅行の留守を守る
再放送で観たから君が思う歳ではない
藤沢美容院のことを
地元の人は
FBIと呼んでいるが
院で切るなよ
との批判の声も多い
お母さまの名は 木蓮 冬の終わりをつげるのが役目
枝葉よりも先に花を咲かすような人
母は春になると つぼみのうちから 木蓮を愛おしむ
坊やの心は卵のままの まだ ねんね
坊やが 見るのは ....
私は社会の片隅で、とうの昔に
絶望しているはずなのだが
僅かにまだそこにいたいという
気持ちは残っているのであろう。
呼んでもないのに春は来て、
新芽は生まれる。
泣きはらした艶のない目も ....
例えば愛されることが
順番制だとしたら
わたしの番は
一億二七〇〇万番目
いつか必ず
いつか必ず
そう信じながら
年老いて
死んでゆくのでしょう
けれどもわたし
本当は
一番が好 ....
老眼の眼をほそめ、針に糸を通して、彼女が
器用な手つきで繕いものをしている。
ほつれた糸は無いもののように。
ただ、ひたすらに繕ってゆく。
それは家族や社会、そのいちぶとしての一本
の糸であ ....
たぶん悲しい
元気がないのは
たぶん悲しい
元気がないのが晴れるのは
嬉しい
渦中にいたら
いつになるのか分からないけれど
そうやってひとは
少しず ....
ある少年がいた
何処かに
旅に出たくても
そう簡単には
身動きのならない
身の上で
金もないし
健やかでもないし
勇気もないし
運もない
ない ....
荒城の月
孔雀の足音
真紅の着物
震える大気
滲む汗
白い目
砂埃が舞う
水分が蒸発する
黒い塊が蠢く
耳元で囁かれる希望のような嘘
蝸牛の時間帯
摩天楼の木漏れ日
....
たったの一国にて認められて
暴虐の限りを尽しています
「パレスチナ」は地名と
そこに暮らす人々を表す
ガザ地区に押し込められた
人々はいったい人では無いのか
....
誰でも
それぐらいもっている
そんなのは
犬小屋の奥にでも
押し込んでおけ
近所のポチの
許可を得て
真夜中
あたりが深海に
変わる頃
手が何本も
ぶらさがっているような
巨大 ....
1857 1858 1859 1860 1861 1862 1863 1864 1865 1866 1867 1868 1869 1870 1871 1872 1873 1874 1875 1876 1877 1878 1879 1880 1881 1882 1883 1884 1885 1886 1887 1888 1889 1890 1891 1892 1893 1894 1895 1896 1897
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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