いらない
渇望する
なにを
いいたいのか
よくわからないけれど
なにについて
いっているのかも
はっきりしないけれど
なんだかひどくひきつけられる
なんだかとてもみりょうされる
そんなしが
....
君に楽器を聴かせよう
僕にはそれしか
とりえがない
青いアコーディオン
遠い異国の田舎の唄
君は行ったことあるかも知れない
お金などいらない
僕に不景気は
あまり関係がない
気に入っ ....
リモコンで冷房を止めると
舞はサングラスを外し
主食のサプリメントを口に入れる
白いタンクトップの下の
ブラを外すと僕は
乳房をつかみ
強くキスをする
そのまま二人はベッ ....
ブラウスのボタンをはめながら
舞ちゃんはいった「コンドーム付けてなかったでしょ」
とてもわかりやすく僕はうろたえた
さっきまでの幸福感は
まるでモネの静物画のように 静止している
....
古い家が連なる道を駆け抜ける
手に虫取り網 腰には虫かご
ひまわりのワンピースを着て
麦わら帽をかぶり
柔らかなサンダルで
兄の後ろぴったりに 駆け抜ける
スサノヲを祀ることなど
知 ....
悪意の煙して遠くで正拳突きの音
私のじゃない冷たい冷たい匂い
ふたりを祝福してお別れの言葉
非常階段は踏み外した人を食べる。
非常階段は踏み外した人を食べる。
非常口のドアノブに手をかけたとき、
後ろから背骨を抜かれた魚のような
眼をした男と出会った。
....
後退で箱の中はゆりかごから落ちて震え。
笑みを倣う行列は歩くが、道に足跡は無い。
記憶からずれて遠くなった心音。
斜面上を軽い言葉で撫で、
小さな心臓はどこかへ消えた。
....
実験室に一人
倒れていた
痺れて一寸も動かない
もう何も感じない部屋
血管内を毒が駆け巡る
血反吐を吐いてもなお
痛みも恐怖も感じない
生きている自覚の薄れ
そ ....
ナスの牛やキュウリの馬は
陽射しと風に、干からびてきた
筋雲は高くなって、素知らぬ顔で
高みの杉木立に響いて、蜩が鳴く
送り火を焚いて、ほっと安堵する
父や祖父母は、笑顔で帰っていく
....
他者に無関心なひとが優しくみえるように
穏やかなひとが人格が高いひとのようにみえることがある
しかしながら穏やかにみえるような奴らの大半は
ただ諦めているだけの薄笑い野郎だ
諦 ....
寂しさも愛しさも
全ては君ゆえに
喜びも憎しみも
全ては君ゆえに
一歩近づくたびに
胸が高鳴る
胸が痛くなる
だからもう少しだけ
待っていてくれないか
君との約束を ....
きれいな心は何処ですか
魚も河童も住みませんか
七色の嘘が必要ですか
薄めた毒で酔いますか
澄んだ瞳は悲しいですか
焼かれる人と笑う人
澄んだ空ほど悲しいですね
永久と泡沫が近すぎて ....
毛沢東氏はGDPよか詩(イデオロギー)を選んだのかなー、の結果が、この限界だとしたら(ちょうど、日本のA級戦犯が日本のGDPに蓋をしてしまったように)(ちょうど、やり手の資本家やら投資家たちが蓋の ....
入り口の方にあなたが立っていたが
出口の方にも同じようにあなたが立っていた
べつに邪魔をしているわけでなくただ立っているだけのこと
そういえばそのような薬物をわたしはどこ ....
わたしの家では
年中花を咲かせています
旱天の続く夏の日も
雪に埋もれる冬の日も
花はたくさん咲いていて
やっと花です
光に満ちた庭で 花壇で
お互いにおしゃべりしているようで
風 ....
誰にも見られたくないものを
何故、あなたは見ようとするのか
誰にも言われたくないことを
何故、あなたは言おうとするのか
誰にも感じられないことを
何故、あなたは感じようとするのか ....
優しい言葉を 探す
ねぇ 何が
優しいのですか
易しい の デスカ?
やさぐれて しまっては
本当の やさしさが
隠れてしまって
哀しいの
見え隠れ している内は
....
美恵子は
夜になると
渚と言う名の
蝶になる
所謂ナギサマンだ
ナギサマンになる前の
美恵子
昼間の美恵子は
利雄の妻
つまりヒトヅマンだ
詳しく表すと
美恵子=ヒトヅマン→(変 ....
ふとした瞬間
目があって
すれ違った指が
ほんの少し触れて
特に意味もなく思い出し
ふふ、と頬を緩ませて
ちょっとだけ
お話して
微笑みあう
それだけでいい
短くていい
ずっ ....
小人なんていないさ
にいさん
ほんとにみたんだ
そうか
そうだ
そうなぁ
ちゃんとはなしきいてよ
きいてるよ
またそういって
ひとのはなしなんてどうでもいいものなんだほんらい
....
小人
――なんにもないのか、なんかあるのか
そんなことをめぐる、小さなお話。
幼少期の話だ。いや幼かったころの話だ。僕は蜜柑が嫌いだった。いや、ある日突然嫌いに
なった。そ ....
一人反逆推奨
塊を交わす貿易
一人三千冒頭
だまりの疼く変幻自在
熊の目を避け
夜の停止を砕き
つま先に従って
届いた、臭くて、鋭くて、負い目で埋もれた過去の可能!
事故の温存 ....
いつもなにか足りないまま
また生まれた日をむかえる
どんな意思でうまれたかも
もうどうでもいい気がする
とにかく生きると決めてから
ただしんでいないだけという瞬間も含めて
やっぱり ....
{引用=あの赤い大きなやつを昔は支那では{ルビ火=くゎ}と云ったんですよ。
──────宮沢賢治『土神と狐』}
{引用=寒蝉敗柳に鳴き大火西に向かひて流るる秋のはじめになりければ
....
“おかたい本は本店へお願いします”
学生アルバイトらしき若い男が
わざわざ立ち上がりそう言って
ナイロンの大型ボストンバックへ
ゆうに二十近くはあっただろう
書籍を詰め込みなおしてく ....
ありがとう。
皆本当に優しい人達だ
こんなにどす黒い腐りかけの私にさえ
笑顔でいてくれるなんて
私は自分の奥の汚い危険な思想が
うっかりどこかから漏れ出さないか
そればかり心配 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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