溺れた人が見ているのは
ゆら揺れる海藻
ずっとそこにいたから
何も物などいらないと
背伸びした心が冷たく
突き放す愛人
永遠が欲しいのはどうしたことか
流れ流れる時はコンクリート ....
まがままを言うわけじゃないが
裕福に暮らしたいわけでも
貧しい暮らしをしたいわけでもなく
自分の都合のいいような
暮らしをしたい
まがままだろうか?
アスファルトに打ちつける
雨の勢いが強くなり
せっかくの買い物も少しずつ
憂うつさを増していた
家に帰れば君がいるだろう
早くしよう
と足の動きが速くなる
最近キスが足り ....
気が付けば
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両手では足りないほどに
増えてしまったけれど
若い頃なら
軽く三桁は越えていたんではないかと
少し落ち込んでしまうのは
朝晩に吹く風が
め ....
せめて、
あなたには桃を食べていてほしい
朝のかなしい光のなか 窓のあたりに椅子を置いて
それ以外なにも望まない
古い歌があなたの心に絶えず降ってくる
....
腕には花の痕
ぬるくなった前頭葉から真昼が滴り
効き目のないエアコンの風が
指先を 揺らしている
デコルテの青白い呼吸が 唇から漏れる
白熱灯の陰り 閉ざした瞼から
上手に笑う あなたが潜 ....
とんがった心の時に見る
とんがった月
ゆらゆらゆれて
かえろうかなあ
そう思う
なんだかあたたかくなりたくて
一月
凍った言葉が人々の交わし合うまなざしを鋭く発音した
二月
山はすべての音階に合わせて坂の勾配を調整した
三月
雨は大地の上で生まれ変わり、風は色の名前を覚えはじめた
四月 ....
夜を走るそれが僕の仕事
蝙蝠のように明るいうちは
逆さにぶらさがって微睡み冷たい夜を待つ
銀色のフルートを隠し持って
それがいちばん素敵に響く時刻をじっと待つ
心奪う旋律は忘れかけた ....
陽光も届かない湖底には
二十世紀を抱えたまま山里が沈み
とある一軒家には歳経た鯉が住み
いろりを囲んで小魚たちに昔話を聞かせる
山峡の淵に潜んでいた竜は
湖底に散らばっている屋敷を見て ....
旅先に行動を忘れてきた
だから僕は手元の地図を見て旅先に戻ると
すでに行動はなくなっていた
抱擁はつよい風のようで
いろも匂いもなかったが
ばさばさと通りすぎていったあとには
たくさん 散っていたので
あなたが来たのだな と
ようやっと理解します
理解します
したくもな ....
新米を握る母の手は
燃え始めたかえでのように色づき
かぐわしい湯気を蹴散らしながら
踊ってみせる
熱いうちに握らないと
美味しくないのよと
まつわりつく子に言いながら
端をほんのわず ....
自分の存在は小さいが
誰かの世界は
そのおかげで作られてる
都会にまだこんなとこがあったんだなぁ
という感じで、
私の中にも甘えたな声を出してじゃれ合う本性が残ってた。
人を楽しませるために生きる、
というのはいい考えかもしれない。
夜、 ....
遠まわり靖国通りを踏んでゆく
ぼくはひとに
トラウマ与えることしか出来なかった
ぼくはひとの
トラウマを取ってあげることしか出来なかった
つよい雨その街路樹の下をゆく
....
空が暗く静かで
空の色が溶ける海
暗くなって
あなた何かを探すために
背広のまま海へ飛び込んだ
その下に黒い影が見えたから
嫌な予感がして
砂浜の私
必死に手を伸ばしても
....
落ち着く
私の場所
いつからなのか
いつまでもなのか
そこでは
作るものが有るからかもしれない
待ちに待った 安上がりな今日
怒らないでね 手をつなぐからさ
君に合わせて、なんて
かっこつけるけど
ほんとはね
早い一秒を いっぱい感じたくて
僕の大好きな この場所 ....
夢の終わりで君とキスをした。
淡い青の種類をたくさん数えた。
僕は壁の隙間にある穴を探していて。
君はそんな僕のこと見てる。
壁はすぐに崩れるよ。それは僕の目には見えないし。
君の目にも見え ....
浮いたり 沈んだり
くらくらくらげ
まっくらいつまでもはてないそらに
くらくら くらら くらくらげ
明るくなったのに また やみ
やみから ....
【行方を尋ねないでください。
それは、行方不明になりたかった人、限定で、お願いします】
そんな紙を 寂れた下町の施設に 貼ってあげたい時がある
何の名札も値打ちも持たないということの
....
毎日買い物へ行って
いつもの道をたどって
一人のお家に帰って来る
どうして毎日同じ道をたどって
同じ場所へともどるのだろう
そこには何があるの
そこじゃなきゃいけないの
そこじゃなく ....
毎日一回はあるんだと思う。その感覚。
どんな鬱蒼とした日でも。こんな漢字は重いな。今だって雨降ってる。
なんでそれに気がつかないのか。気がついているのか。気がついたらどうするのか。
今の ....
命があるから心があるんだけど
心があるから命がある
風が通ってゆらゆら揺れる
小さな草みたいに
気がつけばここにいるんだけど
太陽から力をもらい
水を吸い上げ
静かに夜に包まれて
朝を ....
夜の帳が下りると
夜の幕が上がる
汚れたコンクリートで形を為す
ビル群は薄れて消えて
夜の開演
舞台は暗転
その存在さえ確かでない
小さな秘密を
夜はそっと抱く
昼の世界は微 ....
むしろ素麺が薬味だ
雨の日を選んで髪を切りにいっている
オバケ同士で驚きあっている
かわいい人が好きだけど
話しかける事は無理
だから顔なんて関係ないことにして
お前をぎゅっと抱き寄せる
決して美人に入る部類じゃないし
どちらかといえば個性的
んーでもなんかじ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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