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雨の日に四角く剪り獲られた白い雲
井壁の底 筒のように覘く遠いそら
{ルビ谷頭=やがしら}の涌水はいまも盡きることなく溢れ
あの日の涙のようにわたしたちを盈たす
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からす飛び野は ....
ははん、さては
お前、江戸っ子だな
違う?音の通り?
この野郎!俺の悪口か?
ふざけやがってえ!
何だ?言ってみろ!
ああ、どうした?
デブ?
そんなもん中傷のうちに入るかっ!
シャボン玉1000個
一息で出せますって
書いてあるシャボン玉を買った
入り口は一つで出口は5個
あの子がいくら吹いても
523個が最高
なんどやってもね
なにが1000個だ
嘘つき
....
立派な事を 書いたって
無感動じゃ いけないね
立派な事を 言ったって
無行動じゃ 伝わらない
こんなにも熱く こんなにも痛い
南部鉄器で沸かした湯の 飛沫が
とても 元気良く ....
なりたい
には
なれない
なりたくない
には
ならない
なれる
には
....
ひとりぼっちになるのがこわ
だから
なんかつくって
まぎらわす ぜ
静かに
のたうちながら
瞬間に
翻るものたち
薄明かりの
下で
くるくる
くるくる
退屈しのぎ
口にした旋律は
出鱈目なものだった
二度とない
軌跡を描いて ....
逢いたいという気持ちは
雨風に擦りきれ
いつの間にかぼろになった
継ぎもあてられないほどに
擦りきれたこの気持ちを
もうこれきり
引き裂いて
わたしは 織ろう
愛しいや あこが ....
淡彩の日常
点描の細かな作業で生きて行く
萌黄色から浅葱色に
いのちを明滅させる蛍
人や物
言葉にぶつかりながら生きる
自分とも
いつでも陰影を想うのです
単純で複雑そうに ....
夜の学問といえば
決まってる
誰にも星が
一つ宿っていて
どの星と
どの星が
つながるか
知りたがる
さあ
天文学を
始めよう
私の星と
あなたの星が
どんな星座を
描くの ....
たどり着いた秋は
なかば過ぎてゆき
振り返れば軌跡が
じぐざぐとみえた
買わなかった白旗を悔やんではいなくて
その代わりに買った鞄を
抱え込んでなみだしてみる
(泣いているわたしを好 ....
日が昇る
空が青い
雲が白い
なんでもない
夕焼け赤い
月が昇る
星が光る
なんてことない
僕が笑う
きみが笑う
犬がくしゃみをする
どうってことない
なんでもない ....
百合の蕾 ペリカンの嘴にしか見えなかった
百合の姿は馨りだけで 十分 部屋の壁を越えて漂ってくる
魔性の女にも見える 謝罪は本質を見抜いた時にする
今は葬儀で頂いた貴女を花瓶に挿すくらい ....
ヒール脱げない恋と寝ている
となりに越してきた人のひとりごとが大きい
ブーケトスをマイケルジョーダンばりに獲って捻挫
空を知る
海を知る
大地を知る
世界を知る
電波を知る
原子を知る
無限を知る
宇宙を知る
大きく
大きく
知る
自分を
超えるもの
までも
人間の
スゴ ....
動くものなら
食べてしまうその本能を
罪ではないと
あなたがいう
あわただしい
交尾のあと
わたしが捕まえるより早く
どうか逃げおおせてください
大きな腹を抱え
一晩かかって ....
末の娘は末の娘なので
どんな失敗をしても許されます
開けてはならない箱を開けてしまっても
池の水をうっかり飲んでしまっても
くしゃみしたあと神の名を唱えなくても
閉じてはならない扉を閉じてし ....
うしろ向きな熱を持った心が
乾き風に吹かれていったりきたりしている
向かい風に抗っては
涙とともに迷いの森に来ている
し を そっと ひらいて
し に じっと くるまれたい
....
私の笑顔の源は
過去の涙が咲かせてます
私の信頼の眼差しは
沢山の疑いが強くします
私の優しさの源は
厳しい冬の暖炉のように
冷たい苦しさの中から生まれ
私の愛の源は ....
最初に結論を言う
馬鹿な詩人がいるか
未来というのは
まだ来ていないもの
来るべきもの
というところに
矛盾がある
先のことだと
言葉で言うことは
できるけれど
い ....
海底が隆起し水位が下がって
エベレスト界隈が空中に生えた頃
ナマズは汽水に放り込まれて
激烈な減圧に体を硬くしていた
それから雨が際限なく降り
雷鳴をも呑むほどの洪水が引いた頃
ナマズ ....
雨が深くなるところ
行くものは重なることなく
遠く渇いて
べたつくという
唱える
まっすぐに
見つめられている音が
する
すれ
ちがう
楕円の虹
眼窩
うごかなくなる海に
....
一つの窓から零れおちる音楽の
さまざまな音色は呼吸している
一輪の花の散り際に
老人は一冊の本を読み終えた
青空色に青ざめたほほを
ほほえむ気配の黄色の蝶々はひらめく
風の言葉を聴 ....
とぼとぼと夕暮れの道をゆく
寄る辺ないこころの音をきく
いずれにしても無事に
かき集める不安
かき集める希望
かき集める落胆
かき集める安堵
気分はどう? ....
別にやることもないし
目がさめて動くだけ
すべての道理や嘘も
俺には関係ないよ
まともに死ねるかなんて
まったく思ってないよ
だけど出会ったあなたとは
楽しくやっていたいの
施術開始は予約した時間の30分後だ
四人掛けのソファーで待つ
みんな難しそうな顔をしてスマホを見つめている
たぶんくだらないサイトを見ているのだろう
かくれんぼでもしてやろうか ....
女性は生理近くなると
急に機嫌が悪くなるんだよ
好きな男性に対しては
なんとか平静を装っているけれど
どうでもいい男性には
ゴキブリを相手にするような
態度をとるんだよ
きみたちのお母さ ....
昇天したくなるような
空一枚 鉤裂きにして
「おまえもおんなじ
襤褸だねえ
握りしめた石ころ落とす
脆弱な意思の皮袋
かけはぎなんかいらない
ミシ ....
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