1.
朝、ベランダで
立ちんぼのまま夜をすする
まだこーんとした空を
盛りのついた飛行機が
西へ、西へといそいでいる
髪をかきあげる
色の抜けた毛先を透かしながら
42リッ ....
紅いまんじゅう白いまんじゅうブラからこぼれ皆に幸あれ
ハゲた社長がトサカにきたと言った
焼いたクッキーひとりで食べきってハロウイン終わる
ふと、
目を止めたことはないだろうか
混んだ電車のなかで
誰かの鞄から覗く蠢く目を
ふと、
....
このうす白い空の真中に何色を
置けば少しは落ち着くか
目の端でだらだら凍る
思いに引金を
撃てるわけもないというのに
笑いながら轍をとった
山間の道路が雪に覆われていた間
馬小屋に閉じ込められていた馬
雪が溶けると小屋から引き出され
四輪の荷馬車に繋がれる
出かけるときには
隣の家の生け垣の
樫の葉を食いちぎり
轡に邪魔 ....
右折を待つ
ウインカーが
正しくその意思を刻み始めれば
心臓の鼓動と
いつか同調する
反復
同化
ト切れぬ
直進の車
既視
夕日
影法師
見送ることに
慣れて ....
人びとは皆んな なにをするにも
疲れすぎていてだめだった
それに靴も濡れていたし
眠るのにだって
明かりは必要だ
けれどもあんまり疲れていたので
それだって上手く言えそうになかった ....
きみ、という名の女の子がいた
綺麗な瞳が自慢で、視力も良く、
そして、恋をしていた
だが、問題があった
きみ、は躰が、丸いのだ
太っているわけではない。
ただあまりにも、球いのだ。 ....
音のにおいが喉を荒らす
けして呑み干しはせぬ光
壁を越える羽
耳元で話しかけられる
洪水の日のはじまり
砂に突き立てられた羽
あらゆる風に揺るがぬ羽
進めば進むほ ....
今日ここで出会えたことを感謝しましょう
素敵な出会いなどそうそう無い
から価値がある
君の歌を憶えてる
もう今日から友達だね
台風11号 勢力を増しながら 時速35キロで 日本列島へ
....
何番目に愛した人かなんて忘れてしまったわ
貝殻みたいにきれいなだけでからっぽだったから
覚えてないの?
覚えてないよ
あの子とあの子の関係知るほど楽しいことはないのだけど
あ ....
暗がりで探す瞳はグリーン
あまりにも深くて
底がみえないというのに
ずっと覗きこんでいる
台風がやってきて去っていった次の日
あらゆる銀行員が失踪した
....
夜の帳が緩やかに下りてくる頃
わたしの踏みしめたつま先から伸びた
ひかりの波は町をのみこんでゆく
「展望台」の駐車場の淵は
(世界の淵)
『ほら あの向こうのほうは』
『あの子のなみだ ....
両手の指の十本で
一本一点合わせて十点
良くないところ探して折るよ
マイナスする度折るのです
あらまあ残りは小指一本
それも半分折って
たったの0.5点だとさ
十点満点の
それがオイラ ....
クンニする前に
ファブリーズを
ひと吹きしたら
彼女が烈火の如く怒った
肌に合わなかったからか?
それにしても
そんなに
俺を責めなくても
いいじゃないか
責めるなら
松岡修造を責 ....
お父さんはきょうだれとも話さなかった
たくさんたくさん
お母さんは赤ちゃんと話をしたのだろう
お母さんは話し足りていたから
お父さんはただ眠たいなみだのなかにいる
だ ....
ぽたり ぽたり
胸の上に 滴る 暖かい
天井裏に隠した おまえの死体から滲み出る血
硝子の破片で刺した 傷口から
あの時 息の根を止めたつもりだった
どこかに潜んでいた 自己憐憫 ....
秋空の下に集合した夏の言葉が
口笛で
いつかの春に反射するから
風は今日も
それらを含んで
ざらざらしているよ。
優しい歌ではないからね、
この口笛は。
ほら、すこし前に、
セミが奏 ....
少年時代
今とは違う奇妙な生き物だった
そのころ家の近くには古い寺があり
髪の毛が伸びると噂される少女の人形が納められていた
人形を実際に見たことはなかったが
子どもたちが人形の存 ....
はるまげどん
あるまげどん
あぶらげどん
からあげどん
がらがらどん
ぎとぎとどん
べとべとどん
さあみなさん
あまりたべたくもないおやこどんのよういができました
はいと ....
何か重要なことを
忘れているような気がする
子供の頃に飲んだ麦茶の
味や香りは
今よりもっと鮮烈だった
それは友達のお母さんが
若く綺麗だった記憶と
関連性があるかも知れない
....
かならずや ついえてしまう
いのちとは ひつぜんなのだ
えいえんを ゆめみることを
うちこわす つよいじじつだ
てんごくも じごくもないよ
あからさま いのちのめぐり
みちみちて たえるこ ....
きのうにたおれたわたし
のうえふみこえいまあるわたし
めがないとふあんになるし
めがねないとふあんにもなるし
ないとまもられないからだ
わくないとこぼれるからだ
わくわくないとおちこぼれる ....
そこは
傷をえぐる場所だった
幼少の
専業主婦だったころの
それでいて
基本作業の繰り返し
楽しみが
苦痛に変わり
時間だけに追われた
もう過去の話
いま
本当に
辛い ....
結果を出す為に
実力を伸ばすのではない
実力を伸ばす為に
結果を出すのだ
あぁ今年も槍ヶ岳
心無きはなの山 例年通り松本市内から
冬が来れば艶姿
その姿に私は己の小ささを感じはしない
あぁ槍ヶ岳心無き今年もはなの山
松本市内から艶姿
己の小ささをそ ....
“The Rice”
To make a good block of boiled rice
is rhus;You should change the water of
water-an ....
駆け抜ける 物体 X
白くも見えるが 茶色にも見える
毛むくじゃらで シッポがある
道路を横断するのに
一時停止も 左右確認も 信号も無視する
己の運にまかせている
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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