ケンジ、この部屋で普通に暮らしていたら
きっと僕たち甲子園にいけたね
球場のサイレンが雨の中で鳴り響いてる
あのときだれも僕たちを呼ぶものはいなかった
ケンジ、君が帰ってくる時僕の歯はボロボロ ....
春は再び訪れる
寂しい貴方の窓辺にも
信じてね
冷たい北風をやっつけて
お花の香りと一緒に来るよ
僕と君とは其の時に
季節のめぐりを共にして
ほっぺをくすぐりあうでしょう
自称詩人が
撲殺された夜に
初めて自称詩ではない
詩を詠んだ
「撲殺」なかやまきんたまん
今夜、僕、朴に撲殺される
朴が僕の背後から
忍び寄って
オモニが漬けた
カクテキキム ....
ぎゅうぎゅうと運ばれるわたしに
手を付ける人は大体おじさん
まさか、なにも文句はありません
しかし廃棄処分ばっかりは
少しかなしくなったり、します
青褪めるにもピンク色
サーモン気分でいい ....
平成は二十七年
西暦は2015年
立てても倒れる目標もあるだろう
描いても三日で飽きる目標もあるだろう
だけど気にせず
そんなの気にせず
立てればいい、景気よく
描け ....
みかんを剥いてスジを取りながら、
動物に食べられるために存在しているような不思議な
みかんの実を食べる。
みかんを剥いてスジを取りながら、
果物の好きな母が夏みかんを剥いているのを見ている ....
自称詩人が
ひとり残らず
みんな不幸になりますように
そして自称詩が
一編も投稿されませんように
チンカス、マンカスよりも
不要なものが
この世に生み出されませんように
変 ....
止まった宿り木より
リアカーをひく爺が見える
ねぇ母さま飴玉ちょうだい
擬似的にでも大切な儀式
幸せってなんだろう
終わりがあることだろうと、宿り木から飛び立ったわ鴉
半導体に埋め尽くされた街角は、
青白く発光する。
イルミネーションの木立ち。
凍てついた夜空を飾る、
あの星たちが青いのもLEDなのか。
光の速さは毎秒三〇万キロ。
一秒で地球 ....
張りのある巨乳が良い
小麦色だともっと良い
胸元の大きく開いた
白のタンクトップなら最高だ
巨乳の輝き
カリフォルニアの青い空
貧乳は悲しい
貧乳を見ると凍えてしまいそうだ
だ ....
昼間スタバで優と逢った
いや彼と友人の座る席の前を通りかかった が正しい
それまで もちろん何もなかった
中学の先輩
私は注文したサンドイッチを半分以上残していた
優 ....
――K.F.へ
あなたの体に鋭い輪郭はあるのだろうか、そしてあなたの心に? 空気も光も柔らかく、あなたと混じり合いながら跳ね回る。あなたは驚いたような顔をしたり人を見つめ ....
消えてゆく記憶
消されてしまった遺物
捏造される記憶
だから掘り起こせいま
森のなか
突然の草原
鉱物の色をした
緑のグラデーション
ガス室?
....
津波がこようと
今いるビルが折れようと
ゆうべの孤独や
目覚めてすぐの傷みや不安や
そんなものに襲われようと涙しようと
愛や魂を信じることが出来る
そこには陳腐 ....
彼女は春だ
生命が芽吹く季節
解放される季節
心躍る季節
そんな春を思わせる彼女
だからこそ
君らが出逢った時
僕はホッとしたのだろう
寂しい心を慰めてくれる
虚しさを埋めてくれ ....
吐き出すことの正当化
連ねれば正解に化ける
それはまるで
嘘を重ねる様に似てる
笑えるぐらい
水と物を流し込めば
ループが止められず
涙しか出ない
逃げ出すことの正当化
繰り ....
ジャングルの奥で虎を殺したことがある
映画みたいにこうさ
ダチョウは身振りで示す
いつも死と隣り合わせだった
まっすぐ伸びてゆく入道雲
ハウスの中のトマト
熱帯の乾燥させた ....
目を瞑っていると
死んでいるように見える老人
狂おしく時が抜け落ちる感覚に
急いで電話を握りしめた
あなたのいる世界と
いない世界
ふたつ世界の狭間で
軋む心
初夏 ....
みんなが集まるひは
大きな鍋料理
ぐつぐつ時間も煮込んで
距離も湯気でみえない
いやなやつも ことも
過去もあしたさえも
ふたをして煮込めば
あらたなとしがはじまる
大切にしていたなにかを
ずっと大事に握り締めていたら
手あかで汚れてしまったので
水と石鹸で洗ってみたら
すっかり色落ちしてしまったので
乾か ....
くしが髪をとくように
そそぎこまれた陽の光を
たたずんでいる 木がかたどります
枝葉で すくっても すくっても
こぼれた思いが 根元に揺れて土を明るくし
なぞり のまれゆく愁いに
は ....
きみが奥さんを残して
年の瀬も押し迫った雪の日に
ひとり先に逝ってしまったと
知ったのは娘さんからのメール
一昨年の夏
共通の友の斎場で会ったときには
「お互いいい年だから葬儀には来 ....
太郎の家にも
次郎の家にも雪降る中を
黒いカラスよ突っ切って行け
渋谷駅前で知り合った
有働由美子似の
電力会社系OLと
道玄坂のホテルで
新年を祝う
そんなとき
必ずすることがある
世界中の人が
みんな幸せでありますように
そう祈りな ....
喉笛が吹かれて
動物が寄ってくる
空に豆を撒こうとして
油染みた紙袋に
砂利しか入っていないのだと気づく
もうこんなことはやめようか
誰ともなくひとり
ひとりがひとりを重ねて
織り合わ ....
ぷく
ぷくぅ って
ふくらむ おもちの
アツアツで
びよーんと 伸びて
早く ほら 早く千切んないと
落ちちゃうよ!って
思う
お椀の中の しあわせ
ぶつけられたバースデイケーキの隙間から
新しい時代が僕におはようとはにかむ
遺伝子組み換えの紙吹雪が散ったそばからへばり付く
怪物と科学のジャムセッション
尖りまくった感覚神 ....
子どもの頃
お天道様は何時もぼくの行為を
見張っていた
そして
お天道様は意地悪だった
自転車の二人乗りをしていると
石ころを置いて ハンドルを揺らし
転倒させるのだ
倒れながらち ....
ペットがクリスマス後に死んだ
浮かれた私が
気づかないうちに
彼がいた場所
その空間を踏まないように
歩く家族
さみしいね
普段言わない言葉を
それぞれがぽつりもらす
皆様に「あけましておめでとうございます」と
新たな年でございますから私も進歩せねばと
だけれどもそうなのだけれど少しも変わらないと
明日には変われるかもしれないとの希望を抱き
ギラギラとめんた ....
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