アルモノヲナイモノノヨウニ
ナイモノヲアルモノノヨウニ
カタルモノニカタラセズ
カタラナイモノニカタラセヨ
時の澱み
虚無の沼地
透明な不発弾
スイカばかり食べていた記憶の夏
....
ヒマワリが肩を組んで仲良しだ
熱にうかされて夢をくりかえして見ていた
数字には現実の数字と希望もしくは失望の抽象的な数字がある
当たり前すぎて現実と抽象はごっちゃになっている
....
あせくさい ふとんをほす
全自動洗濯機を 脱水まででとめて
せんたくものも ものほし竿にほす
しわを ぱんぱんぱん と 伸ばしていると
そこなしの青空に 笑顔がうかんだ
ひなた ....
全ての色彩から、全ての音響から、全ての芳香から見放され、僕はこの空の沙漠で下界に着地するすべを知らなかった。僕は太陽として余分すぎる存在であり、意味もなく光を放ちとても醜いので、いっそのこと夜 ....
あなたの舌使いは
いまいちだわ
と言う妻の要請で
最新式の舌を
購入した
ビックカメラで19800円だった
従来の上下動だけでなく
左右にも動くし
回転もするので
妻にはもってこいだ ....
この世間の狂騒
異物混入は真因ではない
異物混入なんてふつうのことだ
謝罪くらいで済まされるべきものだ
そんなことでは死なない
ペットですら死なない
原発のほうが問 ....
あ つい なあ
ここは
外は雪でも降りそうなのに
あなたはへばりつくシャツを脱ぎ捨てた
のどが渇く
錆びれた自販機
どいつもこいつも
熱くて べとべとで
なんて夢の塊
空に向かう様が 上手く撮れたショットだと
一人ごちる 夕方
窓の外は 選挙演説で 賑やかだ
歪んだ枝が 真っ青な空間を 駆け抜ける
その世界観を包むような 白いカーテンが
風にそ ....
薄暗い台所で
小さなボールを抱え
温めた牛乳を昔ながらの泡立て器で
けんめいに泡立てる
しゅんしゅんしゅんと薬缶が
今にも ....
あなたがラムネの瓶みたいに
硝子でできていたらいいのにと
ぼんやり思う
ラムネの瓶みたいに
ビー玉を包み込むみたいにして
抱き込む命
それなら少しはマシに思えるだろうと
豆電球の明かりに ....
¥777のレシートでガムを捨てる
風船の話題が膨らまない
きちんと 信じるべき唯一のかみさまを持たないわたしたちは
そして争うこころがわからない
殉ずるなら何に
死して何処へ行くのか
それはいつも朧気で
知らないことが
いつも対岸を火事 ....
統計上の誤差の範囲内に
隙間な く詰め込まれた宇宙の素体
橙 黄土
地球が双曲線状に裏返り
境界の反対へと反転を繰り返すときだけ
影がはっきりとみえる
衛星の発光
球体の宇-宙と ....
遠い海の向こうから
ようやくニューヨークに辿りついた
そして東京にも雨が降ったよ
うれしい
広島から長崎へ
ビルとビルが手を取りあい
血管と血管が結ばれて
無数の灰色の弾 ....
虫と花を行き来する羽
雪に重なることなく降りつづき
ひとりの食卓に積もりゆく
線の笑みに埋もれる部屋
まばたきのはざまの火と光
冬からあふれる冬の息
五人の ....
夜が飛ぶという
鳥が飛ぶという
何も飛ばぬという
石の灯だという
鉄柵の窓だという
誰も知らぬという
紙に埋もれた言葉を
砂に埋もれた言葉を
....
一月の波を 波を照らす陽を
信じぬほうがよい
言葉への畏れを知らずに言葉を書くものの喉を
すべてすべて 掻き切ろうとしているのだから
....
肩が凝って仕方がないので
ビックカメラに行って
最新式の肩を買って来た
ポイントを使ったので29800円だった
今の肩を簡単に外せる工具が
付いているし
要らなくなった肩は無償で
リサイ ....
肩まで出すことがない
だから処理することもない
それでいいのか?
お目当てのイケメンが
酒の飲み過ぎで
間違って誘って来たら
どうするんだ!
荒れ果てたワキのために
見す見す
チャン ....
みんなが思う命ってなんだろうな?
好きでもない人との子供が生まれた いらない
結婚した夫婦に子供が生まれた うれしい
アリが死んだ どうでもいい
ネコが死んだ かわいそう
雑草を ....
いそぎ足でやってきた
冬が
粉砂糖みたいな
パウダースノーを
街中に降りかけていった
私の黒髪にも白く積って
ガトーショコラみたい
綿菓子みたいな吐息が
凍える指先を温める
北風 ....
世界のくずれ
荒野をくぐれ
いずれの道も
はずれの行先
落ちゆくしぐれ
生きてるまぐれ
ひずむ宇宙
しずむ星々
非自己のきづき
無自我のねづき
とざす窓 ....
初めてチンコを
触った日の
あの感覚忘れないで
いい気持ち過ぎて
チンコのこと
包んでいた皮剥いてた
遠い夏
人目忍び
エロ本買った
もう一度
あんな気持ちで
白い液を出 ....
朝の光を呪うなら寝床の中で、積もり積もった夜の逡巡に埋もれて震えながら
妙にかすれた猫の鳴声が聞こえる、目を覚ましたばかりなのかもしれない
大型の車両が集まり、道を掘り返す準備を始 ....
カッとなってたまるもんか!とカッとなる
天井が月面みたいに見える
またあの発作が来るのかな
布団にくるまり待っている
カッとなってたまるもんか!とカッとなる
慣れるこ ....
名前も知らない女の子
バイクで事故って死んじゃった
警察に追われている途中
無免許だった事は分かってる
ヘルメットは被ってた
ネットでは
自業自得だ
警察は仕事をしただけ
価値 ....
誰もがあなたを甘やかすから
気づけばすっかりぜい肉がつき
顔の周りの
柔らかな毛をつまんでみる
味気ないドッグフードだけ食べて
長く生きるのと
体には良くないけれど
美味しいものを食べて ....
ぴょこん ぴょこん
君は 全くの 別物
尻尾でも ないし
唇でも ない
好き勝手に 遊びまわっているようで
ちゃあんと 仕事 してるんだ
だから 人望も 厚いんだね
....
哀しみを終わらせたい
だが何処に行けばいい?
どの思い出も
哀しみを終わらせることはできない
生きている以上
哀しみはつきまとうから
それ以上の強さを
強さを下さい
いや
私の中に強 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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