裏山
空き地
ガラクタの城
ビール片手に登るんだ
三日月が近づき
てっぺんで気分はKing
届きそうで手をかざすと
かわされるんだ
まいったね
積み上げた罪もまだ
月までは ....
夢かもしれない
春の夜に輝く
何万光年彼方の光も
夢かもしれない
目の前にある
海を染める夕日も
夢かもしれない
あの子に恋い焦がれて
舞い上がりそうな気持ちも
時た ....
舌まできらきらひかる宝石生みの話をして。
異物混入屋さんで手をべたべたにしてポテトを食べているきみは、
三秒に一回はおいしいっていってるのに表情が全く変わりません。
異物混入 ....
貴方なんてだいきらい
みんな不幸になればいいのに
つらい
めんどう
やってられない
一番捨てたいのは私
部屋のドアを
開けた途端
異臭が漂ってきた
変死体発見か?
そんなわけない
今朝は俺以外に
誰も居なかった
何故だ?
ゴミ箱か?
いや、ゴミも捨てたばかりだ
臭いのする方をたどって ....
股座に飼い猫が入り込んで来た。
年老いた猫を、ひと撫ぜした。
母を思った。
今度はもう少しだけ優しく、
年老いた猫を、ひと撫ぜした。
涙が滴り落ちた先には
絢爛たる辻が花の文様
涙と文様が醸し出す
融合は偶然の成す技
今にも落下しそうな
涙は ほほで弧を描き
柔肌から離れた途端に
滴と化し宙を突き抜ける
まつ ....
何かを待っている
赤く速度を示せば黒くこえらえる
陽がなくなる 見渡せば
三つ重なる高層地下鉄の出入口が溶鉱炉のようだ
火事の絶えない町だったらしいけど
不発ミサイルも珍しくない今から思 ....
空が澄み渡っている
田園の上を海猫が行く
水に反射する陽射しの破片
風のそよぎ
紫色の旗が棚引いている
少年が根元の竿を掴んで運ぶ
「重いでしょう?」
「平気さ」
旗には
“我々 ....
ぬかるみは
青空をすいこんで
ますます深くなっていく
なにもかも捨てたと思っていたのに
肌じゅうに あこがれやさびしさが結ばれて
じゃらじゃらがしがし鳴っている
いつかもこんなふう ....
六月の終わり頃
ビヤガーデンが始まる
デパートの屋上が
南国を思わせる色彩に彩られて
開放的な雰囲気を生み出す
子供はいない
大人だけの世界
酒に酔い陽気になる
ビヤガーデ ....
山を駆け下り開けた浅瀬に出ると
ゆるゆると草を揺らしながら往く
水の膨らみは千変万化を繰り返し
陽射しに微笑みを返すのだ
小学生の女の子ばかり六人
紫外線から完全に身を守った女の先生と一 ....
ポップンなムジークはちっぽけな夜に弾かれる◎いつだって冒険の回りめぐってるのは羊男に決まってる◎ふわっふわの綿毛に絡めるカラメルソースは甘くって苦くってとろとろる◎とっておきカリっカリのカラメリゼはス ....
いつのまにかの筋肉痛
ちょっとのことでこんな憂うつ
知らない間にできた青あざ
気になっちゃって押してみる
「ねえ、人生ってどう?」
ってインタビューしたいな
「楽しい」って言っ ....
いつからだろうか
シフォンのりぼんを結ばなくなったのは
蜜を孕んだくちびるに
群がる阿呆鳥のざわめき
何もかもが繊細でやわらかい色彩で出来ていた
荒れ狂う波の喧騒
いっとき ....
静かすぎる場所は
それだけで不安になる
世界が固まって
書割になってしまった
動けない何もない
風よ吹け
世界を動かせ
色褪せた日常でも
書割の冷たさより
生きて ....
キスの味知らない方が良かったわ
あなたを想うと胸が痛いのなんて嘘よ
わたし
ストロベリーアイスの絶妙な酸味と甘さが
午後の頭を狂わせる
好きよ
....
先月私が予言してから
ようやく半月が経とうとしている
私が気にしていた大きなアクシデントは
世界を見廻しても起きなかったので安心した
その反省もあるし
あまり頻繁だと
有り難みも薄れる ....
声よ
もっとさびしくおなり
いい風がふく
青葉がいっせいにひらく
ささめく噴水のしぶきあがり
陽が当たって
きららら
金粉みたいに散らばり
水面には細い銀の腕輪
さみどり ....
都心を射ぬく沈黙のバスを執拗に尾行する
半分にすり減った横顔のまま
ビルの狭間にこうこうと深く冴え渡る闇の遠くで
連動する疲弊の連鎖に眉を震わせ
容赦なく目に斬り付ける
横殴りの光の ....
押し合いながら競争すんだ
冗談みたいに細い道
落ちても死んだりしないけど
痛みは誤魔化しきれないね
登れないこともないけれど
痛みは残ったまんまだし
とても登る気にはなれないね
また ....
町を出る日
旅人は一粒の種子を
宿屋の庭にそっと植えた
宿屋の主人にも女将にも
内緒でこっそりしたことだった
次に旅人が戻ったとき
種子は芽を出していた
旅人は快活に
海辺の村落の ....
汗に濡れたシャツをはだぬぎ
わたしは暗闇のなかを
帰るふりをして 逃げたのだ
七月の 台風の 雨のなかを
精一杯生きようとして 逃げたのだ
咎められることは何もない
そのほかのことは知らな ....
今の自分が嫌になり
いろんな所に行き色んな事をした
けれど自分がどこにいても
何をしてても僕は変わらなかった
僕は僕以外にはなれないけど
嫌になった自分を変えよう
自分を愛する事からはじめ ....
世界から緑が絶えないように
世界から笑顔は無くならない
世界から水が絶えないように
世界から涙は無くならない
けれど
水は緑を育て、やがて美しい大地に変わる
....
いま目の前を上り列車がひとつ通過いたしまして、さてさてお集まりの皆々様よ、おんなののろいをみたいとお集まりで、おんなのなみだをみたいとお集まりで、ついでに死ぬおんなや殺すおんな、蛇やら龍やら見せましょ ....
嫌い、っていうと
とうめいなこざかなが
わらわら 集まって
そこに
かすかな波を生じる
なんだろうこんな不安は
好き、っていうと
ちいさなひなげしが
いっせいに帆を上げて
あ ....
一瞬で
りんごもにんじんも正論も砕かれ攪拌されてどろどろのジュースになるみたいな
彼女だけの鋭いミキサーのすいっちは日常のいたるところで押されるのだった
あるいは一瞬で
女子なのにおおかみ ....
男女の歩行者
人の模様と
いうものを考えた
ことがある
中肉中背の
男女二人
素敵な印象
ソッソッソッと
歩いていた
一日という、すべての人間の背後に貼りつく不気味な影を町中に伝播させるため、始発電車は今日も出発する。朝は既に始まってしまっているので、始発電車は出遅れるのだが、そこから改めて朝を始め直す力を巨 ....
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