八重咲き桜の、白き花弁にさす紅の
 
艶めかしさにさす光。
 
光の粒に時は凪ぎ、深い記憶の谷間には
 
清流となった夢が飛沫を飛ばす。
 
さしかかった旅人は、一瞬己の旅人たるを ....
時の流れに身を置くことは、
 
延々と続いていく筒の中を
 
匍匐前進で進むことに似ている。
 
 
 
 
狭くて、振り返ることなんか出来なくて、
 
前に進むこ ....
誰かのせいであればよかったのにと
雨雲は思ったりするのだろうか
ちぎり捨ててしまったカレンダーのすきまに
見える青空は私ではないけれど

月が反射するものを遮るもの
もしくは雨粒が激しく歪 ....
私のレントゲン写真は
典型的な骨格標本だと言われた
献体をするのかしないのか

伯父は献体の一部を持ち込み
顕微鏡で紐解いていたという

伯父に似ていたという私はどうするのか

問題 ....
そのときわたしは息をとめていたし
世界はないも同然だった
前でも後ろでもおなじことだ
どっちにしろ転ぶのだ
夢のような一瞬ののち
美しいさびしさとひきかえにして
やはり雨は
雨を招んでしまった
風の無能
鏡の前の
左脚の羽化


鳥が降り
見えなくなる
くりかえし降り
陰を ふくらませる


鏡の前で倍になり
曇 ....
君の言う「さよなら」は
少し前向きな意味でありますように

君の言う「おいしい」は
目一杯の笑顔でありますように

君の言う「ごめんね」は
少し不器用でありますように

君の言う ....
雨がぽつぽつ
アスファルトには
できたばかりの真っ白な線
跡がつくかな
けこけこ
けこけこ
私の足音
蛙の鳴き声みたいだ
楽しいな靴のうらっかわ
けこけこ
けこけこ
あじさいがし ....
靴紐を締めてあのカーヴを曲がると
この街には戻れない
何もかも捨てて行くのは西の街

この街はとても錆びていて
誰も歩いてはいなかった
唯一の救いだった屋台のラーメン

この街は無言過 ....
もし今死の宣告をされたなら
黙ってひとりにしてほしい
誰かがなにかを言ってくれても
私のこころに届かない

死の宣告をされたなら
あなたと私は違う場所
だから声も届かない

それ ....
蛇口から蛇が出てきて排水溝に逃げていったと
主婦が言い出した。蛇はきっとコブラにちがいな
いと生物学者とプロレスラーが同時に口にした。
コブラなら猛毒対処に、と叫んで立ち上がったの
は ....
今日もくるくる地球は回るのに
みんなせかせか働くのに

わたしは今日もベッドの上で天井を仰ぎ
お昼にアイスクリームを食べる

むしむしとした鬱陶しいほどのこの湿度は
今もわたしを包み込む ....
 
 
雨が降ってきた
それに加えて午後からは
槍まで降ってきた

雨が降ろうが
槍が降ろうが
必ず行くよ
と言っていた友人は
終に来ることはなかった

窓を開けると
代わり ....
あなたの深い悲しみは
溝の奥の方に
入り込んでしまって
私の手では届かない
それでも強引に取り出そうとしたら
きっと壊れてしまうでしょう

そういう時は
塩を振り掛けるのです
昔から ....
国会議員も大臣も負っている
憲法尊重擁護義務
安倍内閣の人たちにとっては
鼻クソみたいなものだろう

日本の軍国主義化なんて
他国に言われても
笑っていられたのに
今はもう
笑えない ....
幾重もの自己が折り重なる
形のない「私」の輪郭から
おろす瞼と塞いだ耳の感覚
閉ざされた世界で生まれる
殻が丁寧に剥がされてゆく
張った膜の内側で目覚めた
足りない酸素と視界の中で

 ....
写真になった父が 昔よりよく喋るようになった
弘法大師ゆかりの寺で ボロボロのジャンバーに
白髪を風に舞わせながら 少し笑ってピースなんかして
誰もいなくなる家を前に大丈夫、だというふうに ....
――風よ 

木の葉をさざめかせ
やさしく掻き乱し

花房にそっと触れ
散り際へと誘う

子猫の背を撫でるよう
湖の面を煌めき立たせ 

風 おお風よ!

おまえが気まぐれに ....
禁色を懐に纏い透明なさらさらとした波打ち際
便りも海風の知らせもない 天に祈る日々に満ち潮が止まり
息が出来ない

慕い人は振り向かずに 船を陸に進ませた

瞳が朱に滲む 
 
 一太 ....
パパあれみて
ジャンボがあるいているよ

ねえねえ みてみて
けむりがおててつないででているよ

ようやくことばが使えるようになった息子ははしゃぐ

何時か 
ジャンボが滑走路に ....
人のいないオフィスで
ただ一人沢山の暗号を受け取っている
私は組織からはぐれたかのように一人働いているが
その実は組織をつなぐ要となるために
組織により深く入り込んで一人になったの ....
革命家の雄たけびが群衆を動かし世を変革させるように
音楽家が奏でる音で聴衆を静まらせ割れんばかりの拍手をさらうように
宗教家が祈りと自他不二の行動で圧倒的弱者に笑顔を与えるように
芸術家の魂が創 ....
夜中に文字の束を積み上げていて

他の人が作った僕の知らない世界がそこにある
はずの本や紙を
積み上げていて

僕の目が時間を掛けて
解いていく
何ヶ月も掛けて

そこに
どれだ ....
夢ではない証拠に
あーあー
情けない声が出る
やれやれ
また朝がやって来て
先へ先へと急き立てる
子供のころ
夏休みのラジオ体操が地獄だった
あれさえなければ
永遠に子供のままで ....
わたしが
ものを思うあいだ
水はあふれ続けて
世界をしめらせていた

花は咲き揃っていた
腐りそうに甘い日陰で
決断も
選択も
もう必要じゃなかった
獣のていで眠っていたい青緑と朱色のなか昔々の
イギリスのサーカスの新聞広告ゆか一面バラまい
て六月は停滞するヒグマは玉乗りするリスだって
玉乗りすル?けもののけもの現実逃避はたのしい
ですもの ....
キミの笑顔が見れた日は、

見上げた空が曇っていても、降り注ぐ無数の滴が

宝石のように弾けるのを見て

街全体が、打楽器のようにリズムを奏で

耳を澄ませば、そこにもJAZZが流れて ....
ほんとうにこの夜は
つるつる光って石のようだ
そうしてあなたの目はそれより真に暗い

ほんとうにこの夜は光って
日々のゆく先をかけがえなく照らすだろうけど
そのたびにまたその目を思 ....
 
 
人が何かを信じるときは
 
その根拠を探して、探して
 
そうして見つけたその根拠こそが
 
その総てだと思う。
 
いや・・・思うというよりは、思いたいものだから ....
長い 長い 坂の上には
 
青い 青い 春の空があった。
 
坂の上の様子は見えないけれど
 
それまで切らしていた呼吸の事も忘れて
 
最後の数段を登りきる。
 
 
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
グレンリベットが云う元親 ミッド115/6/11 1:16
筒の中115/6/11 1:15
雲の隙間を再び照らしているたりぽん(大...115/6/11 0:42
献体レタス015/6/11 0:37
一瞬ののちはるな315/6/11 0:21
飛ぶ日 むらさき木立 悟615/6/10 23:54
無題瑞海5*15/6/10 23:22
雨の影灰泥軽茶515/6/10 23:21
西へ行こうレタス0*15/6/10 22:49
若い自分へつよし115/6/10 22:25
藪の中為平 澪215/6/10 22:19
華の金曜日じまさん215/6/10 21:05
約束たもつ2015/6/10 20:07
深い悲しみ花形新次215/6/10 19:11
終わりの始まりか…眠り羊1*15/6/10 15:03
アリス315/6/10 14:16
写真為平 澪715/6/10 14:10
風と共に念ずただのみきや14*15/6/10 13:55
一太刀の幕明け朝焼彩茜色6*15/6/10 12:57
おはなししましょイナエ8*15/6/10 9:09
人のいないオフィス葉leaf315/6/10 6:31
詩人の赤秋也415/6/10 2:30
荷解きはて3*15/6/10 0:35
おやすみ[group]アンテ115/6/9 23:45
いらないはるな215/6/9 23:42
うつけもののささえ/即興ゴルコンダ(仮)投稿.44こうだたけみ4*15/6/9 22:57
JAZZが流れていたりした。元親 ミッド315/6/9 22:47
この夜はるな115/6/9 22:40
***** 祈り *****元親 ミッド3*15/6/9 22:40
長い 長い 坂の上には。215/6/9 22:35

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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