すべてのくじらが歌うのなら
すべての露草が雨滴を抱きしめる
単純な対応関係ばかりの夢では
エンドルフィンに支持された
懊悩が硝子体を濁すばかりだ
雲のあわいから垂れる雷は
鉛直方向に空 ....
足元の小さな一段下
花が海に濡れた
昨日、きみが
わたしのために育ててくれた花
名前をつけそびれて
それっきり咲いた
木々の陰影
夜明けに私鉄が発車する時の
孤独な音のひと ....
少年は命の秘密が知りたくて
東の岬にいる賢人を訪ねた
賢人は灯台のレンズを丁寧に磨いていた
あの… ぼくは命の秘密が知りたくて参りました
ほう 命の秘密とな…
この世のすべての現 ....
かろやかに私の肌を包み込む羽毛よ
....
幾星霜
祝福の花束を作り続けるの
枯れては編んで
編んでは枯れて
まだかなあ
まだかなあ
いつになったら孵るかなあ
わたしあなたのお母さんよ
報われなくても
救われなくても
....
レタスがいのちをもっている。
わたしなんかより。
小さく千切られた彼のほうが
みずみずしく、麗しく、愛くるしく。
レタスにフォークを突き立てる。
ドレッシングの不純さが、
少しだけここ ....
寄せ来る冬波の
滔々と
、
淀み振り落とし
迎える春に
、
洗い流された骨組みのみ輝いて
弾ける蕾
生の熱源 発火し
時間を超 ....
涙の数だけ弱くなります
傷ついた分だけ狂暴になります
そうでしょう
それが人の性分
名もなき花はない
もし名前がなかったら
名前をつけてやる
大発見だ
失われていった
存在たちにも
ありがとう
今があるのは
みんなのおかげ
・
生きるために
生きる
私
手を
あわせる
・
ありがとうさま
体の奥にある
魂と ....
欠けたようなよろこびが
胸におちるたび
あなたのかたちになってへこみました
愛だと言い切ればよかったね
宙にうかべたまま
少しずつすりへって
もう見えないのにここにある気持でい ....
長い通院生活も今日で終わる
とある春だった
通い慣れた道、河川工事はまだまだ続くらしい
詳しくは知らないけれど新しい駅が出来るという
パン屋、スーパー、マンションや公園、行き交う人々
駅を支 ....
別の星から
花を摘んできた
それはそれは
大変な旅路だった
いろいろなものを失った
財産や名誉
同行していた友人たち
そしてこころ
すっかり空っぽになって
一輪の花を ....
鉛筆で書いている
五行歌は
私の
生(せい)で
宝だ
・
繰出し鉛筆の
クルトガアドバンスで
書いている
五行歌が
こころの海を行く
・
クルトガアドバンスシャ ....
時間屋という屋台が最近この街にも見られるようになった
もう少し生きたいという人や
あの時間に戻してくれというような人
未来の時を希望する人
今をもっと濃い時間にして欲しい人
二十四時間を三十 ....
黒い背中を見ている つい
手は右に折れ
こ
れ
は ~
猫の毛 ....
丸い皿は丸く 四角い皿は四角く洗えと言われた
白い皿は白く
深緑の皿は深く深く果てしなく緑に洗えとも言われた
少しも汚れていない水盤のような皿たちに
水流をあてると
どの皿も垂直にしか洗 ....
世界一標高の高い駅に着いた
車掌以外は観光客で皆
酸素マスクをつけている
空気が薄いので皆
紙のようにペラペラになる
喜びも哀しみも薄くなるので晴れ晴れとする
風が吹けば
空高く ....
しじまという名の少女がいた
「しじまです」という自己紹介の後の沈黙に慣れている顔だった
この名は代々受け継がれていると言った
姓ではなく名の力を継ぐのだと
数年後
高名な画家が彼女をモ ....
生まれてしまった歓びと
生まれてしまった悲しみに
風に吹かれて
杖を探りながら
琵琶を抱え
漂泊の旅は果てしない
春には花を愛でて歌い
夏には蝉しぐれを歌い
秋には舞散る葉を歌 ....
夜また来たりて
凍結した湖、
曇天鉛の下 広がる
・
うねっている世界
、
海原の鉛の色に
オレは垂直に
肉身沈める、
底へ其処へ
....
○「野の花のように」
僕たちも
野の花のように
だれにも見られなくても
凛とした花を咲かそう
僕たちも
野の木のように
雨や風に打たれても
大地にしっかり根を張って生きていこう ....
夜は冷えます
太陽とおなじような
あたたかい光が
欲しくて
涙ながしただけで
瞳が綺麗になるだなんて
びっくりするほど
デタラメな綺麗事だね
でも夜は ....
春が来た、カーテンを閉めよう
落ち着きのなさを気付かれぬように
行く人、とどまる人、帰る人
私の行く場所はどこかと、心が騒ぐ
花をつけ始めた桜は堪える
激しい雨風に打たれても
花の散っ ....
ブレイクの
天国と地獄の結婚
という詩を思い出して
・・・
なんだろね
友よ
地獄の季節にまた会おう
と書いたのはランボーだったけなー
とうろおぼえ ....
足す、春の二乗。四時に乗るバスだ。
たすはるのにじょう よじにのるばすだ
理科「あたし、数を透かした明かり」
りか あたし かずをすかしたあかり
筒、いくつも歪むおむすび持つ。 ....
ガーベラの花咲き誇る
沈黙の内に真紅の歓び
夜 明ける瞬間の如く、
澄み渡り漲る
チカラ 湧く沸くと
なんにも考えず
ただ噛み砕き呑み込む
意識の ....
だれのものでもない両手で
だれかを傷つける
呼び鈴がおれの耳に
爆発している
やり過ごすことのできない咎に身をふるわせて
やはりだれも
おれを諒解しないというところで
....
つらなって
いる
今
全ての
私
失った
ことにより
得た
楽しみを
楽しめ
・
何もかも
楽しむ気で
生きたい
時には人生はゲームだ
とね
・
ああ古の
遠いところから
降って来る
小雪 ....
ぼくの瞳が濡れているのは
遠い空を眺めていたから
涙なんか流しはしない
大丈夫と言い聞かせ
春の{ルビ詩=うた}を歌おう
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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