言葉は宙に消える
涙も空に消える
夢なのか
悪い夢なのか
ならばいくら叫んでも届かない
だからどれだけ叫んでも届かない
ひたすら耐えて
夢から醒めるのを待つだけ
ギリギリと ....
150808
考えたら
わたしは
夾竹桃を
見たことが
あっただろうか
夾竹桃は夏の花が先行し
後から花のイメージが付加され
がっちりと定着したようだ
わたしが夾竹桃 ....
人間は本能が壊れた生き物だから
自分で物語を作らないと誰も救済しないよ
淡々と生きることをくり返す
それで満足してちゃ面白くもなんともない
人間は物語を自分で造ってしか前に進めない
それ ....
窓を開けると
蝉の嵐がどっとなだれ込んできた
熱風のかたまりを大きな捕虫網ですくい取る
いっぴきの夏を追いかけたまま
少年の夢はなかなか覚めない
布切れで父が
細長い袋を作った
針金 ....
論理に頼っているので詩人失格
物語を好むので詩人失格
ほんとうのことばかり言うので詩人失格
人生にこだわり過ぎるので詩人失格
現実が見えすぎるので詩人失格
働いているので詩人失格 ....
今日はひとまず安眠しよう
ため息がひんやりとわたしをなだめる
もう十回読んだ小説はくたびれ
わたし自身と甚平もくたびれ
うながすようにクーラーが冷たい風をはきだす
見事なくらい夏は涼しい ....
ホントにごめんね
って
この先もうまく言えることは
永遠にないだろう
今さら言葉にするまでもなく
過去の偉大な歌たちが
くり返し
そう告げている
これしかないんだ
大見得を切 ....
苦労ばあ、
クロウバァの呪いがぬくもりに変わる、秋の午後、
夕闇に揺れて星空は空でなくなり、雨に変わる、星の雨、
その雨に打たれてクロウバァは葉を落とす、一枚、二枚、三昧と、
四枚目は? 知ら ....
ブラウスの胸のボタンは外すが
着せたままでブラジャーごと
オッパイを引きずり出す
そのとき貴女の息は既に荒くなっているが
無視してブラジャーをずり下げる
その瞬間
「アッ!」と声を上げるが ....
静かに沸き上がってくる
温かい気持ちと切なさ
好きだという気持ち
気づいた時には
もうあなたを追いかけている
好きな人の楽しそうな姿
遠くから見ているだけ
話をするきっかけ
今 ....
懐に忍ばせる 心のよりどころ
片手で開くと 手の一部になる
早くふりたい
香の混じった風が吹き
心の落ち着きをとりもどす
真夏の心のよりどころ 扇子
遠くで蜩が鳴いている。
商店の軒先から蚊取り線香の匂いがする。
祖父との思い出が詰まった公園へ行く。
そのとき私は自分に見合った石ころを拾い上げた。
石には歴史が刻まれている ....
電源ボタンを長押しする
携帯電話の電源を切った
見えない筈の乱雑な線までもが
空間を埋め尽くす想像・幻覚
電池まで外してかなぐり捨てる
まだ足りない
街に出たら眼鏡 ....
雨季が明け
浄らかな風吹く夏の午前
こんなときは
あのきらめく湖面と
小さな桟橋に立っていた君の姿を
思いだす
君はかつて歌っていた
約束の地のことを
そんなものは何処にもないと知 ....
硬い硬い残響に
冬の孔雀舞う
優雅に羽広げ
雪原を辿り
遥か突き上げた独立峰は唐突に
曇天の灰色背景に
クリーム色に映える
頂柔らかな円みを帯び
孔雀はもう止めどもなく涙を溢れ ....
頭が良いのは病気なので
俺は頭が良いんだなんて
思っている奴は
医者に行った方がいい
きっと正露丸を飲まされる
俺は他の人とは違うんだ等と
真剣に思っている奴は
大概プラスの方向に違 ....
財布のハラが
なったのである。
蝉の合唱部がちょうど
ステージをおりたころに
おれも、わかってはいた
わかってはいたけど
神社で見つけた蛇の抜け殻を
信じるには もう
足の裏が白すぎた ....
諦めてしまったもの
キーボードを叩け真夏
アニメソングフレーズ
外へ出る太陽の歌
LINE未読
諦めてしまったもの
くだらないと感じる心
一瞬の連続から抜け出したい心
ポロポロの言葉
....
終われない瞬間は
追われない瞬間と
似てる
途切れない関係と
閉ざされた関係を
振り返りながら
考えている
ら抜き言葉と
ラブソングの狭間で
あと一音
誰にも出せぬ
ハ ....
未知はある。
道の先にある。
どこまで進んでも
道の先には未知が広がっている。
歩んでいく道が
新たな未知を教えてくれ
歩きたくなる道となる。
経験だけが左右する ....
あの時くれた手紙が響いている
だからこそ今日も歩いていこうと想える
あの時くれた声が滲んでいる
だからこそ今日も歩いていこうと想える
あの時くれた微 ....
大脳皮質は、
前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の四つに区分されますって いうじゃない
それって クローバーみたいなものかしら
だって 四つの葉だもん
鮮烈な夢が炸裂するとき
きっと 脳内の ....
掃いて捨てるほど
人間が多いのだから
おまえ一人今すぐいなくなっても
いなくなった理由に
耳の垢ぐらい興味があるだけで
基本的にみんな
どうでもいいと思ってんだぜ
おまえが勝手に
傭兵 ....
一、
草は静かに闇の中、葉に露をまとい、一日の暑さを回想している。
ヘッドランプのあかりに照らされた、それぞれの葉のくつろぎが、私の心にも水気を与えてくれる。
闇は静かに呼吸していた。 ....
それは、
いつも見えない
激しくもゆるやかな
みなものような
風からはじまる。
それは、
いつもひとつの
....
頭に浮かんだ言葉を
文字にせずに
忘れて眠る幸せ
健やかな体が
繊細な文字列を吹き飛ばし
横暴で純粋な眠りに落ちる
嬉しそうに走る犬を見てると
生き物の本来の
喜びを見た気がして
自分も走りたくなった
ただ
走ったり
はしゃいだりすることの
あまりに単純な幸せ
犬を抱きしめて倒れこめば
私 ....
指先ですら 触れた事ない筈なのに
いつの間にかこの身体に染み込んだ
生ぬるい ハリボテの温もりが
こちらをじっと 睨んでる
いつからかずっと身動きが取れない
ヴィルトゥオーゾ奏でる生命久遠の大遁走曲(フーガ)。
あらゆる衆生の影に咲く、神へ祈る五言律詩。
ああ、いつか、かの場所が、
開闢以来の融和地点!
(雲雀の揚がる・・・)
クソ面白くもない
沖縄ドキュメンタリー映画を
平日の昼間に観に来て
偏向マスコミのインタビューに応じ
「これが真実なんですね」とか
「沖縄の皆さんの思いが伝わりました」とか
発言して悦に入 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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