事情なんて知ったことか
俺の人生は結局
俺が主役なんだ
俺が不愉快なら
事情なんて知ったことか
戦争に金をだしても兵をださなかった私たちがどんな評価を受けたのかを忘れ ....
小さい頃の
ハンコ注射の跡のような
こうやって
詩を書いている時間のような
有限であるこの気持ちは
星屑が大気圏で燃え尽きるような
一瞬の産物で
人が母なる海を思うような
....
エンゼル・パイばかり
食べていると
エンゼル・パイ禁止令が
出るので
まだ食べてない
エンゼル・パイを
裏庭に埋めた
あくるひ、下校途中の
てんくうの一画をしめる
ユーフォーみた ....
どんな面白い映画でも
最後に?があるような作品は
責任を果たしていない
その一点のために
映画館をでると
もう映画を思い出すことはなかった
どんな面白い映画 ....
海だ
荒れ狂い、渦巻き、
静まり返って包み込む
青い蒼い碧い
無限の広がりだ
私を呑み込んでくれ
殺してくれ
生かしてくれ
その波打つ柔軟な腹に ....
生きている
この街のどこかで
それだけで尊い ふと思い出す
生きている
この国のどこかで
それだけで尊い ふと思い出す
生きている
この星のどこかで
それだけで尊 ....
生きろ!と気張りはしないけど
私は死ぬのがイヤなので
明日もきっと大丈夫
(これはこのコピーを貶めるものではない
今はこうでも言わないと死んでしまう可能性があるのだ)
いつだって ....
積み重ねるプロダクト
カーテンの隙間から溢れるベージュ
100年、100年、続く年
終わりなき有終の美
トラックを回して
ルーチンを終えて
クラシカルに暮らして
ニュートラルに導 ....
ひょいと 覗き込む
愉しいことが 転がって いないのかと
斜面に立ち
すっくと 背伸びして
世の中の全てを
見定めているかのような
馨しき花
その美貌に
数多の神が 君臨す ....
終わりを
惜しみたいのに
始まりを
準備している
じんわりと、
しずかに
余韻が
満ちていくのを
手がかりに
それは
求めは ....
われわれは
黒い雨にうたれてなお
優雅に立てるだろうか
遠い蝉の声に
じっと耳をすます
あのひとの肖像を
そっと机に伏す
台所に立つ
私の足下に
飼い猫はクルクルからみつく
不思議な模様の不思議な形で
くるくるからみついていて
ころころころがって
あしをかじって
去って行く
私よ私
....
単音が積み重なって、コードになっていくように
不運が積み重なって、卑屈になっていくように
努力が積み重なって、成果になっていくように
怠惰が積み重なって、堕落になっていくように
言葉が積み重な ....
大都会へ行けば行くほど大きな看板がある
当たり前だよね
こんなゴミゴミした場所で 目的地のホテルに行くには
デカイ看板でもないと無理
大きなホテル程 大きな看板が名乗りをあげて
....
はやにえ
しるべ
ひかりが開けた穴
いそいで
雨の肩書き
午後のおさがり
陽の水母に
別れを言う
溺れかけたのは
羽の子ども
空気の傷が ....
熱中症の蜂が 花びらに躓く
ちょうど昼寝時
樹陰のない夏の蜂が 躓いた
まるで羽の折れた言葉のように
何でもありの蜜の中へ
フラフラに 脱水した蜂は 真っ逆さまに
琥珀の決意とともに
....
このままじゃ危険です
メタボリック症候群だということを
もっと自覚して
生活習慣を変えてください
先生、何もしていないのに
こうなったのですが
わたしって天才ですかね?
あのです ....
あっちむいてほい、と言われて
まんまとひっかかった
その顔の向いた方へ
大きな夕日が沈んでいく
今日も今日とて
僕は僕のままだった
そんな小さな誇りが
積もりに積もったおへその下 ....
さて、続いては交通事故予報です
土曜日の今日は各地で
羊の皮をかぶった狼のふりをした
狸なクルマが暴走するでしょう
朝方は土曜出勤で寝坊したクルマが
信号の変わり目で突っ込んでくるでしょ ....
もう書き尽くされてしまったかもしれないけど
夏は きみの腕のきずに
ぼくのきずも ちょっぴり痛むんだ ごめんね
生きるために
そうするって
ぼくには全然 わからない と
言った季節 ....
くるりと回すと宝物は潮の匂い、使い込まれたそれらはところどころ錆び、いっぱいあるけど違いがわからないって言うと笑う顔に歯がない、かつてキスやらクサフグやらと一緒に愛車のトランクに入れられたそれらはこれ ....
いい加減
敗けた戦争の話をするのは
止めて欲しい
ただでさえ暑くて
鬱陶しいのに
これ以上
耐えられねえや
日清、日露の話でもすっか?
スカッと行こうじゃんか
将来的に
....
春 そよ風の優しい囁きに
夏 肌を滑る熱い眼差しに
秋 想い出の肩を包む腕に
冬 肌の温もりの静けさに
とろけても ながされない
自分のかたちを失くさない
凛としてつめたく だけど
....
戦争を知らない世代の私にとって
原体験は高校1年の夏休み、先輩から渡された一冊の文庫本だった。
原民喜著「夏の花」
爆心地近くに居て奇跡的に生き延びた彼は
五感のすべてに焼き付いた惨状を克明に ....
いつも一緒にいてくれるあなたが好き
同じ歩幅で歩いてくれるあなたが好き
好きと言ってくれるあなたが好き
プラスチックが降り積もる
世界は彩と形に満ち溢れ
ラジオからはいつものように
幸せな物語が流れている
どのように話したらよいのか
君に話したいことがたくさんあるのに
話すべ ....
舟に乗って川を渡る。きれいじゃない水に腕を浸して、汚れたワン
ピースのすそから、小麦色の脚をのばしている、太陽もない、だれ
もこない、きみが舵をとったくせに、行方不明なんておかしい
....
なにかやましい
気持をかくしながら
愛している、
とささやくとき
空や海はいっそうまぶしくうつります
目を閉じていてもわかってしまう
わたしが
どれほど
くらいものであるか
....
右をとるか、
左をとるか、
減点で埋めつくされた
スマートフォンは
昇るように階段を降りる。
....
彷徨う
空を 海を 宇宙を
いたたまれなくて
ここにいられなくて
突風に身をまかせ
時空を 彷徨う
彷徨う
誰かに会いたくて
でも会いたくなくて
微かな煙のように
静かな陽炎の ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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