「オレ、ぜんぜん痩せないんだよね
運動って言っても続かないからさ」
「アンタね、ダイエットするのにも
体力が必要なんだよ
動けるだけの体力がないから
痩せないんだって」
「そう ....
ここに旗はない
風に弄られ立ち竦むのは
他の何者でもない
東も西も南も北も
微笑んでなんかいない
ただ巡る風の音が
埋まらない空白を告げている
ここに旗はない
足跡は辿らない
....
160213
申し上げます。
後は言葉にならないので
ひょうたん池の写真を載せた
彼の人生は今、ひょうたんのどのあたりをなぞっているのだろうか
誰にも分からないことを ....
生きながらにして
死んだようなおじいちゃんに
だけはなりたくない
ウルトラマンだって
帰ってくる必要があるってことは
そんだけ地球には
まだ、ややこしい問題が
沢山あるってことだから ....
朝陽が磨りガラスの粒を浮き出しにして
部屋の中のストーブに人肉の温もりを感じた君が
眠たげな声を消え入りそうに布団の中にくぐもらす
僕はといえばただお腹を空かせた肉食獣のように
怪しい気持 ....
あなたがとてもとても遠くを見ながら
「 もう二度と恋はしない。 」って
ねぇ、
それって
今でもその人のことが
恋しくて恋しくて仕方ない。って
ことだよね…
....
揺れる君が 空に浮かぶ
いつも傍で 生きてくれた
そう言えば どこかを一緒に目指したこと
思い出したんだ
だから だから きっと
どこかで生きてて
僕の思いや 柔らかな感傷も
....
{ルビ彼=か}の色は何色か
問われた時にパッと浮かんだ太陽の色
光輪を背負い照っている
強烈な太陽は影を濃くするが
光は
陰に湿っている者共のため
柔らかな陽ざしを持ち影を薄くする
....
きちんと働いていて
金稼いで
嫁さん、子供を
何の不自由もなく
食わせていて
天才の発露として
やっと見つけた場所
そこは
病人がお互い
肩を寄せあって暮らす
グループホームだ ....
悲しい時
寂しい時
私の側にいてくれる
静かに寄り添っている
飼い犬の優しさが嬉しい
無条件の愛を感じる
家族みんなを見ている
家族に癒やしをありがとう
いつも愛しているよ
....
飯をくう
食うことは
生きるんだと思うこと
考える
そんなに
僕は元気じゃねえな
飯を食う
くわせてもらう
目の前に並ぶ食べ物と一緒に考える
こいつは 食うことは
願いだ
....
ワタシハココニイルヨ。
明け方にピアノの純音は吐息を白く染める。
真冬のキャンバスに描かれた森の中で、
幼い少女が光の帯に包まれている。
誰かに見つけてほしいのだ。
....
嘘を重ねた悲しみが川面を伝う。
橋の欄干は赤錆びて、真昼の幻想は鮮やかだ。
夢見がちな私の瞳は川岸に佇む鴨を見て、
何も聞かないあなたの瞳は私の真実の気配を探る。
あなたは何 ....
愛をください、と果てしない緑の淵からため息がこぼれた。誰に聞かせるつもりもなく、ただ朝露の澄んだ輝きの中に溶けて砕けていけばよかった。崩れた愛でも壊れた愛でも屈折した愛でも、それが愛である限りここに定 ....
か細い心が揺らぐ
思い思いに巡らした恋人は
誰一人こちらを振り返りはしなくて
誰一人判り合おうとしなくてもどかしく
それまでのような思いが張り詰める
毎日のように当たり前に逢って
それでも ....
祈るべき存在は何かと考えた
泡の向こう岸に見えるは微かな光
夜になって 暗くなるのは 当たり前
昼に月が恋しくなるのと おんなじ法則
だから お前は 何にも気に病む必要など
無いのだ と 呟 ....
この町は空き家だらけ
厚いカーテンに覆われた部屋に
どんな悪霊が潜んでいるだろうか
鱗の生えたやつだろうか
歯は一本残らず抜け落ちて
豆腐のような歯茎で電気を吸う
(そして、夜になると
....
ベッキーが独占していた
ハーフタレント枠争奪戦に
あのゴールデンハーフのエバが
名乗りを挙げた
今は亡き川島なお美に
だん吉、エバのおまけコーナー!を
奪われてから40年
ついに復活の時 ....
なんとなく
気配を感じて振り向くと
君は精一杯まん丸い目をして
じっとこちらを見つめていた
一番好きな映画の
一番良いシーンを横目で追いながら
僕は君の真っ直ぐな視線に負けて
し ....
暗い部屋で見えるものはただのパソコンの液晶です
そこに僕はカタカタ文字を置いていく
こそばゆい様な待ち時間をこうやって
僕はカタカタと文字を置いていく
恋人を待ち続けてすっかり暗くなってし ....
僕は長らく病気を理由に生きるための義務を放棄してきた
本当にその義務を病気のために果たせない人はいるけれども
僕には少なくとも自分のそういった都合のいい理由を幸いにして
非情にも周囲の労働に喘ぐ ....
平均余命が 一桁となって
諦観の半旗が たれさがるなか
いまさら なにに
こだわり とらわれ
とまどっているのか
過ぎ散ったかげぼうしは
は ....
とある強迫観念から
色恋沙汰から離れて数年
が経てしまい未だ恋愛小説が読めずにいる午後
デ・クーニングなる画家の記事を見つけた
クーニング、クーニング聞いたことないなまた東京か
等と他愛のな ....
19までは10代を満喫。
10代を懐かしむのは21まで。
29までは20代を満喫。
20代を懐かしむのは31まで。
39までは30代を満喫。
30代を懐かしむのは41 ....
抽象的なことや人の言葉を使っては
心を隠し
トゲトゲの盾を振りかざしている君
だけどね
君の弱さや優しさは
いくら隠そうとしたって
僕は気付くから
僕はここから動 ....
昨日 会った 友達と 池袋で
二人で ラブホテル街の中を歩いた 彼と
歩いた この辺りは まだ来たことのない場所だと
それから私たちはマップで調べた喫茶店に入った
何も考えることなくマップ ....
ら行を言おうとすると
舌が過剰に動くため
聞いているこっちは
キモチ悪さで
話に集中できない。
まあ、言ってる中身も
キモチ悪いので
いずれにしても
聞かない方が
いいとは言える ....
無為が高貴に輝く真昼
私も一つの無為となって
一つの細胞も残さず輝いていこう
無為が潤沢に波打つ真昼
私も無為を周囲に放ち
虚無をどこまでも伝播していこう
無為はどこからともなく降って ....
高い山奥深くや人里離れた小高い山の
急な斜面から緩やかな地層から
沁み出した雪や雨の一滴の水が小さな集まりとなって
峡谷を形成しながらその狭間を流れはじめる
その流れは数年 数十年 数百年 ....
夢のなかで再び出会う
記憶に眠る人々
言いたいことはわかっている
本心で語り合えなかった
一本の道は遠い
新たな物語は続く
食べきれなかった皿の上
嘆き悔いても仕方ない
哀しみ ....
1454 1455 1456 1457 1458 1459 1460 1461 1462 1463 1464 1465 1466 1467 1468 1469 1470 1471 1472 1473 1474 1475 1476 1477 1478 1479 1480 1481 1482 1483 1484 1485 1486 1487 1488 1489 1490 1491 1492 1493 1494
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.46sec.