迷路のようになにもない空間に、昼と夜が貼り付くように混ざり合い、幾何学模様のように延びたり、収縮したりする
 過去と未来を結ぶ未知の橋のように見える。かわいた台所に生乾きの蝶が脱ぎ捨てられたまま震 ....
僕が「寒いね、今日」と云つたら
彼女は何か返答した
よく聞こえなかつたけれども
多分
「もうすぐ立春になるんぢやない?」と、そんな言葉
生活第一な
人が
生活を
支えてゐる

體内 ....
やらなければならない事がないと
思考は外側や内側を探求する
ジャンルは作らない
たとえ主観が
どんよりとしていようとも
蓋をしていた記憶の中から
素手で取り出した
生臭い瞬間の数々を
 ....
風を浴びる

人、
ひんやりと神の内懐に入り
包み込まれながら
気流の鳴る音を聴き

浴びる風、

静か彼方に流れていく
水の流れゆく響き
木霊させながら
魂に爪喰い込ませて居 ....
そうか、大丈夫なんだな
うちは無事だと言い切れるんだな
それでは記者会見開催で進めてくれ

テレビ局がテレビ撮影禁止して
紙芝居記者会見だと非難された
フジテレビの轍を踏むなよ
そんなこ ....
夢の中でも詩を作っていた
映画のパンフの写真の切取りを二種類ぐらい並べて
物語風に詩を作っていくのだ

〝いまはまだ蒼い空の下で〟
〆の文句を考え付いたところで唐突にもう一つ詩を思い付いて
 ....
「本当にお母さんと声がそっくりね」
電話口に出てしばらく話をしてから
母の知り合いである女性にそう言われた
思わず顔を顰める

嫌なわけじゃない
ただ別人格であるはずの母とそっくりだと言わ ....
冷気を嗅いで手繰り寄せる
黒い焔 死せる舞踊者
太陽との距離を測りながら
夢を滾らせる
からだは形を逃れ
こころは殻を得た
重なり溶け合う
不可分の同一
全感覚でまぐわうように
世界 ....
煙たげに顔を歪める
整った顔をみている
裏技がこれなのかもね
胸が鳴る音が聴こえる

ほんとうは嫌いたいのに
こんなとき可愛く想えて
かなわないしろいほほえみ
なぜだろう泣 ....
 

かこを振り返るんじゃないの。

あたしはそんなの、かこなんて
ぜってーみないでいきてやるんだと
赤信号でもまえだけをみて
走り出しちゃうほど
ひとの迷惑省みず、
の気持ちで ....
 {ルビ誤綴=ごてつ}された
 この午後の陰を 歩く

 哀しみも慕わしさも
 あなたの唇の{ルビ彩=いろ}で 膿んでいた
 {ルビ端=はな}から鋳込まれていたように
 そこに ここに ....
○「自分ファースト」
トランプ大統領が「アメリカファースト」なら
僕は「自分ファースト」だ
まわりに助けを求めている人たちが
たくさんいるのに
それには目をつぶって
ただ自分の幸せだけを求 ....
夜中の二時前
布団の上で頬杖つきながら
スマホのワードアプリから今この詩を打っている
頭の左隅っこがジンと響いて痛い
なぜこうなったのか
これからこの痛みについてどう対処すれば良いのか
わ ....
はぁ

俺が思いついたことにならねぇかな

なんて考えながら、涙。
今日、命日つて事はないよね?
私は追悼文を書きたいんぢやないからね

『杳子・妻隠』を讀んだ時には
はゝあ、当時の文藝批評家たちが
新しいタイプの小説家が、つひに!
と総立ちになつたのも無 ....
赤の列車はいつ来るか
あまた の ように また ここに

青の列車はいつ来るか
それをまた 旗のように

この静けさはどこの暗闇か
この温かさはどこのまぼろしか

わたしは何も分から ....
 失われた薔薇の花と団欒
 終わった関係と更地
 虚脱の時を刻む秒針

過ぎ去ったもの 鎮まっていく
鎮まっていく内実を見極めようと
開ける夜闇の宙を眼差せば 、

 消えた赤い舌と漆 ....
彼が暗殺されたのか自死したのかは
今となってはわからない
彼の作品にそのヒントはあるだろうか
ふとした好奇心でふらり図書館に寄り
ベンヤミンの本を手に取る
軽かった気持ちが不意に重くなる
 ....
ちんぷんかんぷんでも
またさらにあの憧れは病まない
まだ静かな空はただ愚かさを包み込むから
そんな中でいつまでも明るさを求めるのは
どうしてなのか?

今、そこにある、というのはどこにある ....
前日降り続いた雨は畑を潤し
昨日一昨日のひび割れた白っぽい地面とは
打って変わってまるで沼地のように
どろっと水を豊富に含んだ地となっていた

そこから生える緑色の若い芽は
眩しそうに群れ ....
曇天の上側には太陽があることなんて信じられない。私は朝五時から午後一時までの勤務を終え、こうしてぼんやりと外の曇天を眺めている。曇天には重量があると思っていて、このやるせなさと、なんとはなしの失意感は .... 熱い湯船に浸かりながら昼の出来事を思い出す

病院の帰りに行きつけの喫茶店に立ち寄った頃の話
私はお気に入りのコーヒーを片手に
瀬戸内寂聴氏が現代語訳した源氏物語を読んでいた

そこへ現れ ....
私は何者なのか
その疑問からまずは始まる

私は この世界のなかで奇矯な存在だった
ずっとそう思っていたが
実は世界そのものが奇矯であり
私はそこに迷いこんでしまっただけなのではないか
 ....
堕ちるならふたり並んで
目の前の罪を無視する
夜明けまえ街が泣くまえ
目にみえる闇に震える

津軽弁はなすあなたの
伏せる目をみるときが好き
しろいあさ寒い心臓
しろいいきふた ....
14/12/29

ここに初めて投稿した日

いつの間にか10年経っていた

その間に

下の子が産まれたよ

転職を3回したよ

家も引っ越したし

母親は亡くなったし
 ....
○「独り言1.24」

○「運命とは」
いつ生まれて
いつ死ぬか である

○「言葉が追いかけてくる」
「なんのために」
「どうして?」
という言葉がいつも追いかけてくる

○「 ....
 

 

 回れ楡の花 硯大根芋牛蒡 松葉結は栗匂う華
 
  オレンジの皺皮剥いた四時半時に哀れ 朧三日月の 弓は徒を絶つ

             流れのない街でずっと暮らすつ ....
本物の高級料理を作る
まっとうな料理人と
ちゃんと味がわかる客に
文句なんてつけないよ

愚かだと思うのは
高級風な何かを並べる
料理人ですらないやつと
味もわからず有難がるやつら
昼前の日差しはまだ苛烈に地上を照らし続け
ひとの肌を焦げ付けてやまない
熱波で急激に上がる体温を持て余し
真っ赤に火照る顔に
滝のように止まることを知らぬ汗

裏腹に農協主催のレクリエーシ ....
一言 二言 言葉を交わしただけの

名前も素性も知らぬ貴女よ

冬のコンクリートは冷たかろう

素裸なら尚の事

痛かったでしょう

辛かったでしょう

私は 貴女の 悲しみも ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
わたしはもりをでて、またもりにかえる。あらい225/1/25 20:30
引用、ほか髙任勇梓 T...125/1/25 19:19
土曜日の探究5*25/1/25 18:49
渚にてひだかたけし425/1/25 18:23
ブジテレビイオン2*25/1/25 18:19
睡歌栗栖真理亜225/1/25 15:49
Copy2*25/1/25 14:44
冬の樹霊ただのみきや4*25/1/25 11:41
しろいいま秋葉竹225/1/25 10:45
星みるひと125/1/25 10:06
誤綴(2025.01.21)草野春心425/1/25 9:16
独り言1.25zenyam...1*25/1/25 6:25
暗転栗栖真理亜225/1/25 1:37
キラーフレーズえこ125/1/24 23:39
古井由吉『招魂としての表現』讀後髙任勇梓 T...025/1/24 21:07
劣悪の灯び[group]林 理仁425/1/24 20:07
静かさ、宙の内にひだかたけし5*25/1/24 19:33
金曜日の図書館6*25/1/24 18:41
豆乳の風邪[group]林 理仁3*25/1/24 15:40
充足栗栖真理亜0*25/1/24 15:38
曇天の重量山人15*25/1/24 14:35
怨念栗栖真理亜2*25/1/24 14:20
世界のなかの奇矯な私/私のなかの奇矯な世界岡部淳太郎325/1/24 13:58
しろいきす2秋葉竹325/1/24 8:00
3,679日たいら225/1/24 7:38
独り言1.24zenyam...2*25/1/24 6:47
水入りの街洗貝新10*25/1/24 5:40
贋作天竺葵125/1/24 0:35
水浴び栗栖真理亜125/1/23 23:53
名も知らない貴女を詠うたいら125/1/23 22:48

Home 戻る 最新へ 次へ
128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
0.5sec.