鳥は、
空を空と名づけない。
鳥たちにとって空こそが、
果てしない大地だから。
鳥たちは、
彼らは翔ぶことを意識しない。
彼らは空を駆けている。
全速力で、遠く、遠く。
魚は、
....
空を見上げると 月光に照らされる小梢たち
私の心に 命の塊が囁きかけてきて 思わずため息がこぼれる
もう何回この季節を歩いたのか・・・・
ふと 故郷を思ってし ....
万年床に二人
背中を合わせて眠った日々
コンビニ弁当だけを食べていた
明日の幸せを祈りながらも
現実というナイフは許さなかった
馬鹿だと承知しているものの
本能は許さなかった
西新宿 ....
曇り後雨の日に
傘を忘れ
駐車場までの
一時
私は背筋を伸ばし
胸を張って
歩いてみた
降り始めた小雨は
気持ち良いくらいに
私の顔ばかりを打った ....
プロモがない曲は
アー写かジャケットがゆっくり移動するだけの白い映像
竹内まりや
中島みゆき
SMAP(めいめいのポーズ写真。移動速度が若干速い)
数字の後ろで厚みある暖色系絵の具が ....
あふれる波に胸を打ち
ありったけの声を出して歌いたい
太陽でも月でも
何でも来い
おれは歌い続ける
誰も文句は言うな
おれはあの日を忘れない
いま18番ホームから旅にたつのだ ....
猫撫で声を出して
善意溢れる人間を気取るが
内心は
世間一般に対する憎悪で一杯だ
悲惨な思いをしている人も
それを懸命に救おうとしている人も
実は憎悪の対象でしかない
そんなどす黒い ....
たとえ私に何ができなくても
一筋だけの光を点滅を残せるだろう
黄金ではなく
それが真鍮であろうと
刹那に眩しい光は放てる
たとえ私に何ができなくても
湖面に映る月の輝きを残せるだろう
....
空を見上げる。
留まる鱗雲に、ふと時の流れを忘れる。
風の櫛が髪をすく。
目をつぶって風の匂いを嗅ぐ。
夏が近づいている。
あの夏を思い出してみる。
....
とある島があった
波は泡とともに、幾何学的に浸食された岸に打ちつけている
海水特有の生臭い香りが岸に漂っていた
かつて子らの声や、はしゃぎまわる喧噪も見られたが、今では数十人残るのみである
....
言葉で語られるほど
俺の傷は浅くもなければ単純でもない
逢魔が時
物の怪との戦いは深傷を負うまでに至った
今日もフラッシュバックが俺を襲う
ただ先生だけが俺の希望
先生だけが俺の希望
言の音の流星群、
押し寄せて来る押し寄せて来る
それぞれの重力圏から脱却し
自由に宇宙に自由に煌めき
アメーバ状に広がる歪な触手、
力溢れる造形立ち上げては
離散する透明雨滴と流れ
....
カラン
カタン
コトン
いろいろ集めた オノマトペ
どれが 似合うかなあ
鏡の前の少女に
トンネルを差し出す
暗がりの中
ちょっと 寒いけれど
勇気は あるかい?
....
地上の夜がすぎさって
ぼくはずっと散歩してた
ように思う
すべては 夜の中
さびしいひと
無理でもげんきになって
また、体を出しにいく
夜の中で
あすになるまで待ってら ....
音が鳴った
切り刻まれた音の破片が鳴った
山道はカーブが多く
自動車を運転して初めて身を冷やす
運動の湿り気が増えていく
桜は気づかれないまま
過剰に通り過ごされ
春の上澄みだけが取 ....
遂に詩投稿サイト
現代詩カンファレンスが
サイバーテロに襲われた
テロ集団の名はBS(ブス国)ではなく
東アジア反日武装戦線「自称詩人の夜明け」だ
一体いつの時代の話だ!と思わせる団体名が
....
世界でいちばん大好きな君に
上海美人の君と
玉川温泉に行こうとおもう
蘇州は水の世界
上海のなんとか空港は海のそば
テレサテンの空港を
しっとり歌うきみは
僕の恋の予感を
....
空を歩く音
屋根を歩く音
鏡に残る
ひとりの光
夜の蓋を投げ捨て
ふたたび拾い
わずかに溜まった雨をすする
冬しか居ない水紋を
夕方に飛び 夕方に降 ....
本を読む。(ほんとはいつも数頁でアウトなのだが)
たぶん脳のどこかの
マッサージぐらいには
なるのだろうな
「ヴェニスの商人」
「こころ」
「愛と死」
「二十歳の原点」
「 ....
憎しみが始まる
気づかぬうちに
理由も動機もないまま
操られ
私の敵は
君じゃない
君が憎むのも
私ではない
互いに見えないのだから
気にすることはない
なのに
君の ....
この手紙を書き始めて1年が過ぎた
あいも変わらずこっちは元気さ
そっちの調子はどうかな?
寒くなってきたから風邪ひくなよ
紅葉は終わり、冬の訪れ
そんなことを考えながらペンを握る
あぐらか ....
ぽろぽろあまだれ
跳ね蛙スローモーション
滲む文様から浮かんだ島
鳥に紛れ白髪女ひとり
永い束ねを千切る声震わせて
ふたつみつの影を漉く
ひと筆の青さもない
そら背負ってうみは来る
....
苦し紛れに 断食して祈れば きっと願いも叶うはず
街のダンナはタフガイで お酒で傷を治すけど
あたし 田舎のボンボンだから
風邪を引いたら ルル3錠 無理は体に悪いのよ
悪霊退散 十字切り ....
かつてきんいろの風渡る風景を持っていた胸には
いま寂寞としたはいいろのさびしさのみ置かれ
泉のなく息吹のなく色彩もない体温のない
さびしさのみ置かれ
帰りたいのに果たしてふるさとがない私、 ....
春だから
でしょうか
あたたかな風が吹いているから
でしょうか
何でもない小川の縁に
何でもない白い花を見つけました
白い花は
「それでいいんだよ」
と言ってくれているようでした
人 ....
柿の若葉が
さみしいかぎりの 裏庭で
卯の花月の かぜとひかりに
たすけられ
おいで おいで と
子すずめたちに
ささやいて ....
新緑の濃密な匂い、
開けた病室の窓から鼻孔から
身体中に流れ込み浸透し
消えていく消えていく、
鬼火の思念や感情が
そうして、束の間
囚われの身から開放され
新たに感じる振動スル思考 ....
春はまあるいのです
まあるくて秘密を抱えているのです
淡い色で揺れている わたしの胸のうち
やわらかくて抱きしめてしまいたくなるもの
それともきつく抱きしめて壊したくなるもの
....
からっぽの引き出しがとびだしてきた
むずかしいことはわからない
あそんでわらって
ころんでないて
つかれてねむる
ワガコのように素直になれたなら
きっと僕もなにかを得るだろう
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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