伝え合う事の中には少なく無い情報を大切にして伝えていく、その中には人と人との繋がりから産まれる事が少なくない。固く閉ざしていく殻の部分がひび割れるほどの事を、一つずつ大事にして、掌で伝えるように、何 ....
様々な歌を聞きながら思う
否定から入る批評では無く
しっかりと聞く気が無いのなら
私はどの言葉も受け止めない
雑音でしか無い事に気を取られて
見失う事の方が怖い
音感だけでは歌は歌 ....
ラブレターをください
明日のあなたも
記念日の贈り物も
要らない
だから
ラブレターをください
いい歳をして
手紙なんて書いたこともない
なんて ....
最近はゴッドタンを観ない
結局誰かを貶めたり嘲笑ったり
なんかそればっかだから
正義というか飽食やね
飽食というかガリガリの飢餓
あんなに好きだったジュニアも嫌いになってきて ....
しつこいんだよ
メタルくらくら
背中の甲羅が鈍く光る
痛いね
様子ばかりうかがって
手足が痺れて肩甲骨もまわらない
ここも暗いから
ごそごそと這い出してきては灯りを食べている ....
ああ、罰してください
罰してください
愚かな私を許さないで
罰してください
罰してください
その刃で切っ尖で貫いて
痛くして
このどうしようもなく醜悪な存在を消し去って
欲しい
....
さんしんの音色
風もない日
無力のふりをしてしたたかに粛々と
不幸に慣れていく
不幸を忘れていく
ひめゆりの塔は
たましいに
うんこや虫や絶望をすりこ ....
水中花の生き死にを
誰が気にすると言うのだろう?
美しければそれで良い
上辺を飾る強さが欲しい
死臭を香に混ぜ込んで
命(いき)を留めて時を止め
美しければそれで良い
愛されたいのダ ....
めをこえて、
みみをこえて、
のめりこむ。
めりめり、のめりこむ。
目の縁の涙腺に沸いた黄色い虫が、
ぐるぐるまわる。
痒みは好奇心のうねり。
うねりを掻き立てる爪を、
....
これが最後の食事になるから
十分楽しみなさい
何故最後なんですか!?
この中に、今夜私を裏切る者がいる
エエーッ、そ、そんな、私たちの中に
タマンキ様(救世主で最後のジャーパの王)を裏切る者 ....
砂のような
罵詈雑言を
浴びせられても
べつに痛くもかゆくもない
友達だったこともないヤツから
雨の日に浮かれ
這い出てきたのだろう か細い
蚯蚓が
ぺかぺかに光って
張り付 ....
かつて海なんてどこにもなかったよと喋る岩が言った
かつて心なんてどこにもなかったよとトカゲが言った
かつて、共感なんてどこにもなかったから孤独な主体なんてどこにもいなかったよと灯台下の藻が ....
飯をたかったり
ナンパすることを目的に
猫撫で声で近づいて来る奴
ルールを平気で破って
別人に成りすます奴
俺の障害を持つ子供は不幸者で
幸せな健常者になるためには
宗教に入信し ....
人々はカツ丼を食い
もくもくと働く
此処は鉄鋼の街
とにかくオレンジ色に溶けた鉄を
何とかしなければならないので
大盛の食事を食い続けなければならないのだ
生姜焼き定食でも
カレ ....
岩を砕き
オリファルコンを突き
水を求める
それが俺の仕事ならば
もう何処にも彷徨うことなく
水を探せ
固い地盤を爆発させて
水を得るのだ
透明な
透明な
碧い水を分け与え ....
甘噛みならば 痛くないですよと
あなたは 笑いながら
歯型のついた 白い手を
まるで 誇らしげに 振っている
振り返れば 大きな柱
レール上を 進む訳には 行きませんので
高架橋を ....
脳の代わりに
最新パソコンを埋め込んで
ボケを治そうとしたら
今までよりも
優秀な人間に生まれ変わってしまった
その結果
これまで書いて来た自称詩の
圧倒的な劣悪さに気づいてしまい
死 ....
どこか
骨の
奥底に
黙って居座る
黒い眠りのような
小雨の朝
歯ぎしりする歯が
もうないのです
そう伝えたいけれど
そこには誰もいなく
部屋の中には
少年のまま
老いた私 ....
枯れてしまった花々が横たわる道端で
明日来るバスを待っている
夕方まで降り続いた雨のせいで
街は水のにおいがする
ターミナルのベンチはわたし一人
これ以上誰もやって来ることはない ....
その美しい風景に触れたい。
私はこの一瞬に触れたくて
今を生きている。
風に揺れ
光に透けるみどり。
漂うジャスミンの香り。
小鳥たちの囀りは
私のモーニングコール。
小道 ....
よく喋る口をサラダにして食べたら
何を言ってるのかもっと理解出来るかな?
君の手足が白魚みたいに元気だった時の事覚えてる?
さあ乾杯しよう
オードブルのオリーブを皿に乗せて
金のピックで食べ ....
グランドの脇の水路に
サッカーボールは半身を浸していた
昨日も今日も橋桁に寄り添って
沈むことも飛ぶことも出来ないで
流れることさえ出来ないで
水面に出た半身が陽に焼かている
赤耳 ....
甘い蜜に集まるミツバチ
静かな日々は静かに過ぎていく
耳から口にキスを繰り返す
昨日までの記憶を取り戻し
存在を後悔で編み合わせる
毎日を嘘で紛らわせる
頭ではわかっている、やめればいいだ ....
春
春なのだから
少しずつでも詩を作る
忘れた頃に蘇るから
濁った僕の目に飛び込んできたのは
真っ赤な椿
はちきれそうに赤の花が僕めがけてきた
赤 赤どれも赤
ぎざぎざに咲くそれは
鮮やかにうたっている
悩んでいた
うつむいていた
僕は ....
さっきの番組では
親子のインパラ目線で
ライオンから逃れたときに
「ああ、良かった」って
ナレーションが入ったのに
次の番組では
ライオンの群れ目線で
「残念、今日も食事にありつけなかっ ....
浮かんでは消え、
浮かんでは消え、
イマージュを繰返し、
私の胸をえぐり抜いていくもの。
ことばとは、憂鬱だ。
生まれてくるまで、
腹痛のような鈍い痛みを孕む。
突き放そうとしても、
....
白い客船が港に停泊している。
客室に入り、テーブルの椅子に腰掛ける。
君はカメラをこちらに向けている。
さして広くない空間に、
4つの丸いテーブルがあり、
3組の男女があった。
その中のわ ....
ひとりぼっちの部屋の向こう
空は高くて雲がない
見上げる天井(うえ)は蒼く透け
耳鳴り満ちる静謐や
投げ出された蔓薔薇の髪
薄く重い空気が肺を撫で
水揚げされた金魚の気持ちを思う
....
今日は微熱に侵されて
どうにもこうにも
どうにも食欲がない
精々がところ
生ハムかスモークサーモンとアボカドだろう
希少な休日なのに
昨夜から十三時間は寝ているのに
熱は下がらない
....
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