苦しい思いをしたからと
他人(ひと)もそうであれと願えばこの世は地獄となる
苦しみを知るからこそと
他人に同じ思いはさせまいと願い接すれば
楽土への道は拓かれる
思い返すとあの時まだ ....
雨の唄を歌おう
今、きみに
伝えたいことはないから
ある人は傘を持っていて
ある人はそれがない
ある人はピアノを弾いて
ある人はレコードを取り替える
鳥たちは軒下で
並ぶ順序に ....
素因数分解した僕らは
裸足になって砂浜を駆けていく
照りつける日差しはひたすら加法だ
無限が婉曲に伸びて
規則的に押し寄せる波は
静かに四本の絃を鳴らして去っていく
これ以上はない
その ....
時間も
距離も
こころも
気持ちも
遠いところに
いっちゃったね。
つながっていたいとねがうのは
もう
独りよがりなのかな
それとも
出会った頃から
独りよが ....
夜の足元に浸透する無色な表情たちは鋭利な棘を準備している、浮かれた心はだから、すぐに冷めて大人しく蹲る、折り曲げて抱いた両の膝越しに見える足は爪が少し伸び過ぎている、無色な表情たちはそいつ ....
この頭の痛みは
風邪のひき始めか
昼間の飲酒か
ただの偏頭痛か
いずれにしても
ろくなもんじゃない
その男は42人のハンドルネームを持っている
ちなみに今のメインは千切りキャベツだ
近いキャラとしては息子設定のプロセスチーズ(24)がいる
この2つは、ともに今食えない病気にかかっていて
健康 ....
飲みきったグラスの底を覗いてみたら
それ越しのディスプレイに宇宙
望遠鏡を覗いてみたらあの星
そんな当たり前にロマンを感じてペンをとる
大人になったってこんな台詞言ってみてもいいじゃない
....
160510
進行癌を囃し立てる
圧倒的に多いのが
胃ガンに大腸癌
ゆっくり進行する前立腺癌
C型肝炎に感染すると
何十年も経って肝臓癌に
進行する
腹部のしこり ....
鳴りやまないっ、かまってちゃん、雲に乗って、鳴りやまないっ、鳴りやまないっ、かまってちゃん、よかったね、よかったよ、うん、いいよ、運だね、うんっ、かまってちゃん、の向こうがわ、笑ってるっ、ふっ、か ....
便秘の腹に顔描いて踊っている
貴族議員かなんかで
金持ちで余裕のある奴が
「一般庶民のために、
いっちょ頑張ってやるか」的な感じが理想だ
二世、三世議員なら尚更いい
そうでなければ
町内会の役員みたいに
「え~! ....
咲き誇る花を殺した。
きれいだったから殺した、
そういえば意味が繋がるだろう。
しかし、私は花を殺すことによって、
自分のなかの花さえも、
千切り殺してしまいたかった。
あなたの腕のな ....
きいぷあうと、きいぷあうと、
誰かが叫ぶ。
きいぷあうと、きいぷあうと、
地から手が伸びてきて、
私の足を掴む。
きいぷあうと、きいぷあうと、
引き戻されたベランダからは、
いろんな人た ....
白く寂し気な船が今にも沈みそうだ
港の灯りも霧雨に曇っている
故郷の海で荒波を受け傷ついた船底は
修理は不可能の様だ この港に船を沈める
この白い船は ものを言わぬ私
あ ....
まつ毛の長い君の
潤んだ瞳の先に小指をあてて
銀盤の満月に照らされたのは
何時の事だっただろう
しなやかなブロンドの髪に指を絡ませ
水晶のような
口づけを交わした
あの夜
夢の欠片 ....
希薄な空気を
息する身体
濃密なヒミツの
波打つ脳内
実体らしきは
目に見えず
遠い金属質の
音の交錯
失われる
自我より帰すもの
到達のない
生死の遍歴 ....
アゲハ蝶が嵐の島で名も知らぬエキゾチックな花弁の陰で眠っていた
ざぶりん ぴたぴた ざぶりん どっしゃり ひたひた しとしとり
折れた羽伸ばし 舞い飛び落ちた 密林のただ中
天敵の ....
孤独はいまも継続中だ
それが常態となってしまえば
たいした痛みも感じないものだ
ときおり非日常にきみがやってくる
それは僅かな恩寵でもあり
かすかな煩悶でもある
きみは花をアレンジ ....
握った手を離したくはありません。
父が寂しくないようにと
両手いっぱいの白菊を
棺の中に入れました。
(お父さんさようなら。)
その一言が言えなくて
私はもう一度
両手いっぱいの白菊を
....
しゃこっ。しゃこっ。と響くスポンジの音。
100数えてから出るんだよ。と
身体を洗いながら父が話しかけた。
「1・2・3・4・5!!」
熱を帯びて赤く染まる肌が
少しずつ汗を滴らせる。
....
都心へと続く田んぼの中の線路。
田植えを終えて一息つきながら
父がおにぎりを頬張った。
梅・おかか・こんぶ。
母が麦茶と重箱を差し出しながら
にっこりと笑っている。
汗を拭いて ....
温めないでください
ぼろが出てしまうんです
ぼろぼろになってしまうんです
不必要に熱くなって
不必要に口の中でちくちくと刺しまくるんです
冷たいままにしておいてください
それが
決し ....
怠惰な微熱が止まらない
睡魔に憑りつかれた
偏西風が吹きすさぶ春の午后
散った櫻は欠片も見当たらず
鼻をつんざく若い緑が
想いを馳せる
コップに入った残りの水を
もうこれしかない…と、思うのか?
まだこんなにある…と、思うのか?
私の受け取りようである。
底深い・・・・・井戸にも似て
汲み尽くせぬ
あたりまえの日々 ....
知っていた?
君が一冊の本の
密かな主人公であることを。
――ほら、百年後の美術館に
飾られた、額縁の中から
赤いシャツを着た女の人は
椅子に腰かけ
頁を捲る、音が聴 ....
さぁ、足許の川面に揺れる
一艘の舟に乗ろう。
(自らの重みをぐぃ…と下ろして)
誰かが置いていったまま
傾いた左右の艪を、握り
今、漕ぎ出そう。
――旅の始めは、後回しにならぬよう ....
あめの山にはいって木をきる人がいる
チェンソーをひびかせて
切る理由がある木なのだろうが
私にはわからない
他とどう違うのか
倒されてゆく木も
生かされている木も
ただ黙って空をみて ....
私は死に向かって
一直線に走っている
後悔などは何処にもない
せめて安楽な死を願うのだが
死という狭い門をくぐるのは至難の技かも知れない
痛みに弱いぼくは
レモンに告た
モルヒネ漬け ....
感じるままに生きてやる
言葉も追いつかない
あとあと
説明だらけの人生を
感じるままに生きてやる
説明しなきゃ分かってもらえないような生き方がいい
おれの人生お ....
1411 1412 1413 1414 1415 1416 1417 1418 1419 1420 1421 1422 1423 1424 1425 1426 1427 1428 1429 1430 1431 1432 1433 1434 1435 1436 1437 1438 1439 1440 1441 1442 1443 1444 1445 1446 1447 1448 1449 1450 1451
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.62sec.