小粋な音を響かせる秋風に乗る
音の出所を見極めるため
後ろを振り返った私の目に止まった
見事な日本家屋が朝日に反射する
その音とは日本情緒を
たっぷりと含んだ楽器
三味線の音色と私は睨 ....
くるしいのは
どこか
無理があるからだ
娘のわき毛は
男を興奮させる
何かがある
わたしのなかに
あなたはとどまる
ときに柔らかく
ときに残酷に
あなたの言葉
あなたの微笑
あなたの仕草
あなたの沈黙
そしてあなたが手渡す
葡萄の一房
その甘さと ....
あなたは喜怒哀楽なんだって歌える。古い歌や新しい歌が手紙になってあっちこっちへ飛んでいく
楽譜やCDはあなたのための手紙だ。手紙の差し出し人はなんか凄い人。
あなたがどこかへ手紙を送り、あなたのも ....
水紋のそのままが伝わり
川底の色に雨が加わる
あやまちの子が
夕暮れに手を振る
曇わたる曇から蒼が降り
唱う譜面の切れ端も降る
幾つかに分けられた家並から
楽隊の ....
バーベキューのおしまいに
竹ぐしにさしてマシュマロ焼いた
じんわりこんがりしてとろりどろり
くちのまわりべたべたしろくあまくすする
横向くと
ブルーベリーの枝に
尻尾の切れたトカゲ、う ....
雨は予報よりも
早く降り出して遅く止む
そういうものだと知っているのに
ボクはついてないと言い
キミはしかたないと言う
ついてないと無意識に思うボクは
自分を中心に地球が回っている
....
もう一度戦争が起きないかな
早く戦争が起きないかな
そろそろ戦争起きないかな
ちゃぶ台をひっくり返すみたいに
このくだらない世界をひっくり返して
退屈な毎日にさようなら
本当の冒険がこれか ....
ぼくは平和を求める暗殺者だ
妻を亡くした
怒りに身をまかせて
ガンをにぎりぶっぱなす
ガンはなぜ存在するのか
人間を堕落させるためなのか
人間をあっというまに昇天させる
弾切れだ ....
友人とまた日本橋で会い
隅田川の道を歩いた
曇り空 並んだビルのブルガリアヨーグルト
風のない道はどこまでも続いていた
人は すれ違う 黒い服
それぞれの時間の中を生きている
....
夕日でなめした新しいくつは
みかん色
よい香りのお花の飾り
小さな蜂が蜜を飲みにくる、かしら
星空色したショゥィンドゥ
月かげさやかなすずしげライト
照らされて
するんと履きやすいく ....
君は黒く煌めくシーツを
その身に纏って
こちらを見ている
そうだね 寒いからね
僕は月のスイッチを消して
君と共に
夜の深くまで潜り込んだ
重ねる
委ねる
二人のすべ ....
海原、だとか
だれかの潮の、へその匂いを
膿んだ六月の、折れた傘を
膜のついたまま
肋骨にはしないで
竜骨にした
進んでいる、のか
走っている、風
青信号の点滅が
敷き詰められた ....
神父は田園に入って
サーチライトで信号を送った
空に停車したスープ機関車は
オニオンの煙をまくので
地元住人の非難の的だ
彼はその機関車に乗車したシリアルガールに恋をしていた
今日の夜に彼 ....
どのひとにも
一途な恋心を抱けないままに
わたしのこころを占めてきたのは
往時の少女だった
生きる糧であり
源泉であり
なにもかものすべてだったと
いま 振り返ってみても
わたしは ....
秒針が寿命を数えている夜
確実に死を迎えるために
耳はその呪文を捉え
無為な夜をすごしてゆく
生まれては死に
死んでは生まれ
嘆きの丘を目指し
重い十字架を引きずりながら
空を目指 ....
ヘリコプターが入道雲を迂回して行くから
早く仕舞わないと
また夕立ちが来るかもね
おおよそ六千年前
あなたは埋められた
たくさん食べ物が採れ
家族がいつまでも一緒に暮らせるようにと
....
ハゲがハゲを隠して
自己陶酔したクソ自称詩を
人前に晒した場合
詐欺罪、準強姦罪として
立件可能であることを知った
なるほどね
これで世の中
少しは良くなるのではないか?
....
メモ帳には自分のたくさんの一瞬が刻まれていて、その一瞬たちが、どこか人のいる場所に残ってくれたらいいなと思う
深夜、黒い海の底には自由が泳いでいた
あらゆる抑圧は解放を求めている
まるで遠吠えをする狼の悲しみのように
少年の苦しみは社会の礎となる
登りゆく太陽の無邪気さ
暮れ行く夕方の北方に飛ぶ ....
一枚の紙に、一年十二ヶ月のカレンダーを縦横十個ずつ並べたら、百年カレンダーの出来上がりだ。もちろん一番左上にあるのは、今年のカレンダーだ。
今年四十八のわたしは、確実に、このカレンダーの四列目か ....
未来、成功しているじぶんと
未来、過去を悔恨しているじぶん
しっかりとイメージしろ
はっきりとイメージしろ
いずれにせよ、時は今だ
いずれにせよ、ぼくは今にいる
....
君がいてくれたら
そんな夢を思い描けば
もう幸せだった
何も望まずに済んだ
暗闇の中で
泣きわめいたのは誰
悲鳴さえ上げず
死んでいったのは
嘘や偽りも許した
そのままで良かった
たとえ裏切られて ....
あかい傘ななめに濡れた路をながれ
雨音のつめたさに背中を欹てながら
遠景へ漕ぎ出して傍の違和をぼかす
迷い鳩に差し伸べた手の仕草の嘘を
街路樹の間から無言のまま見つめる
おんなの ....
疲れた
(聴こえますか)
目を閉じて 靴を脱ぎたい
翼は 要らない
パトラッシュを 待たない
一人きりでも さびしさもない
許されたい ただそれだけのことを
理想の顔
理想のプロポーション
理想の立ち姿
工場で
愛を知らずに生まれた
理想の最大公約数は
誰にも
愛される事はありません
Showroom Dummies
わか ....
夜の帳おり
扉が開いていく
次々と開いていく
が、
何もない
真っ白な虚、真っ白な虚
みっしり充満するばかりだ
俺は恐怖に襲われ
恐慌の際の際で
時の矢となり
疾駆疾走しながら
....
君の姿を初めて見たとき
君の顔は白く固まっていた
初めましてのあいさつが遅れたね
僕は君の叔父さんだ
安らかに眠るといい
眠るために生まれたんだよ
君はきっと
君の顔は美しく化粧 ....
雲は汲む
雲は汲み溜める
雲は零す
晴レル。
雲だから汲む
雲だから汲み溜める
雲だからか?零す
晴レル。
そして雲が汲んだ
....
1318 1319 1320 1321 1322 1323 1324 1325 1326 1327 1328 1329 1330 1331 1332 1333 1334 1335 1336 1337 1338 1339 1340 1341 1342 1343 1344 1345 1346 1347 1348 1349 1350 1351 1352 1353 1354 1355 1356 1357 1358
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.53sec.