白い声の頬杖つき
浮遊する無数の魂を
青い宙天で愛でている
[冬ノ雷鳴ハ未だカ 、 冬ノ雷鳴ハ ]
白く輝く乳房の波打ち
巨大な眼球回転する天に
聳える石垣の隙間の住家で
夏の青 ....
文化の日の朝
平塚駅のホームにて
初老の男性と
若い男性が
手を繋いで歩いていた
行き交う人々のうち
気付いた人は
一様に訝しげな
表情を浮かべていた
しかし私には分かっ ....
「どうせまたこのことも
詩に書くんでしょ」
とは
あなたの捨て台詞
本気で怒られていても
そこに 涙が流れても
身を悶えるほど
孤独を感じようとも なお
言葉は 食うこと
....
きみは星座のように古い考えかたをしている
たぬきの肉を食べた老人がいる
きみはひとつの童話を読む
本を机に立ててぴんと背筋をのばして
文字と対決するようにしてそれを読む
ストーリ ....
後悔はつきもの
航海にはつきもの
怖がっていても解決しない
航海しないことには 決して
恥ずかしがっていても変化しない
航海しないことには 決して
....
さぁ今散歩にでかけよう
荷物はあなたの世界
猫が泳ぎだす海で
あなたはひとりでわらう
恋人は毛布と手紙
パクパクと言葉を食べる
歌を歌ってみたんだ
僕らの明日のために
冷ややかで
静か
ただの一夜で
世界を無色にしてしまう
寄り添って
何も言わない
いつもそう
あなたはそこに居る
人生の半分以上の時を
あなたと過ごしてきた
なのに
熱病 ....
妻とも呼ばれず
ママとも呼ばれず
ババアとも呼ばれず
ただ一人老いゆく
宇宙は
どこを中心に
回っているのだろう
僕は
いつも
自分を中心に
物事を考えている
わかるよ
わかってない
わかる
わかっていない
わかっているよ
簡単に言わないで
(…言って)
あなたは夏をみる人だ
うつむいたレースのカーテン越しに
あなたは白い夏をみるひとだ
窓辺にもたれながら、口をすこし閉じて
花模様のレースの ....
光化学スモッグ煙る視界
探し物は何ですか?
立ちん坊JK30k
探し物は何ですか?
この交差点で事故がありました
探し物は何ですか?
ご近所さんに買わされた仏像
探し物は何ですか?
....
物語はいつも唐突に始まる。
ある日の僕は緑の森の中にいた。
突然の驟雨をやり過ごし、気が付くと教会の前に立っていた。
初めて自分のもの以外の神の声を聴いた。
それはまるで音楽の ....
供されたお茶は
どうしたって危険で
口を付けるのが恐いのだけれど
いただかない訳にはいかなくて
ただ眺めているだけにはいかなくて
もうなんとも誤魔化しようがなくて
だからといって逃げ出すこ ....
パレ-ドグロスで磨いたエンジニアブ-ツ
SR400改のキックを踏み下ろす不良
何処となく壊れそうな黄色いエレファント
抽象に浸り溺れるアルコ-ル中毒の髑髏
意識のない人形が横た ....
もう
花を摘まない
それが素敵だからといって
紫に心を奪われた時があった
あれはいつだったのか
井の頭線で下北沢に向かう途中だったのか
定かではない
そういえば
最近虹を見ない
きみ ....
死んだはずの
ばあさんが
そこにいるんじゃ
そこじゃよ、そこ
今もそこにいるじゃろ
ほらっ、よし子さんにも見えるじゃろ
おーおー、ばあさん嬉しいのかのお
こんなに尻尾振って
「おじ ....
こたつたつ
少し歩く
猫を呼んでみて
夜が笑う
震える身体
注ぐ月
少し酔ったふりをしながら
夢見る団欒
こたつたつ
少し歩く
転がるみかん
時計がつぶやく
じっとして
....
私をあまり怒らせないでくれないか
おとなしく愛の詩集を手にするときに
透き通る言葉を考えようとするときに
人の郵便物を盗み見る者たちよ
その手紙には父の遺言が
その手紙には母の筆跡が
....
黒く世界を支配する夜の空
月は宇宙を彷徨っている
感情は深く、深く
悲しみの涙を流し
落ちた水滴は雨となり地面を濡らす
意味は分裂され
言葉は空白の余韻に打ち砕かれて
死ぬ
昨日の ....
好きを好きな時に言いたい
好きを好きなだけ言いたい
君が毎日好き
毎日君が好き
母猫が事故死して母乳の味を覚えることなく、
共に産まれた兄妹が運ばれた行方も知らず、
ただ何となく頭を撫でてくれる手を信じて、
呼びかけてくれる瞳の輝きに返事して、
春はご主人様たちと ....
Without knowing anything, but not do anything, the bomb is dropped, children are blown off.
という英語のT ....
いくつもの美しいあかりが
真夜中の街路で飛び散る
若者たちは短い騒乱の中に飛び込んで
明日など要らないとうそぶいて見せる
ひび割れた舗装に隠された置手紙には
取るに足らない歌い手が書き殴った ....
秋の日に
ポタリ ポタリと
蛇口から水が滴り落ちる
秋は寂しいから
そんな滴の音さえ美しく
暇を紛らわしてくれる
停滞した思考を蘇らせ
滴は止まない
ポタリ ポタリ
秒針 ....
透明と躁鬱を
重ね合わせた肉体
そう比喩ってもエモらないだろうね
人間失格な肉体
の方がエモってくれるのだろうか
というかそもそもエモるの定義が
おじさんにはわからないのだろうね
客観視 ....
女房も
「はい!」
「はい!」
と言っているうちは
かわいいが
亭主の前で
堂々とオナラするようになったら
おしまいだ
老人でなくても嫌だろうって?
う~ん
それがそうでもないのよね
若いおネエちゃんの
お尻に出来た
でんぼだったら
膿んでても結構イケてたりなんか
しちゃったりなんかして
そうさ ....
詩の尾っぽを見つけて
しまったら
原稿用紙の海へ
すぐさま舟を出したくなる
昼だろうが 夜だろうが
凪だろうが 嵐だろうが
あくまでも
must、って感じで
置かれた受話器から ....
いつも遠い夢に寄り添いながら
哀しい季節を越えていく
涼しい風が吹いていただけで
記憶に揺れるコスモス
きっと言葉にならない
絶望ばかりの昔を越えて
ひとすじ涙が流れただけで
誰かに ....
1310 1311 1312 1313 1314 1315 1316 1317 1318 1319 1320 1321 1322 1323 1324 1325 1326 1327 1328 1329 1330 1331 1332 1333 1334 1335 1336 1337 1338 1339 1340 1341 1342 1343 1344 1345 1346 1347 1348 1349 1350
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