離れると 音もなく
落ちた 花びらは
ひとつひとつ 冷たく発光して
私たちは 消失のただなかで
不釣り合いな 接続詞を
あてがい続ける
たくさんの 繊細な傷を
指でなぞり 再生して
....
額の上の
紙の風見鶏
けだものはただ聴いている
手のひらのなか冷える円柱
空のはさみ
晴れとしずく
風と渇き
音と苦み
筒の空を伝う水
上の上 ....
分厚い窓に凭れて
曲がりくねった轍に視線を
沿わせていた
共有できるものは多くは
ないがそのほとんど
は朝までに
ゆるやかに
溶けてしまうだろう
彼らが小さな声で話して
いたこと ....
マーガレット色の街灯が
午前三時の路上で
墜ちた月のように佇んでいる
ジンの酔いは
俺のこめかみを
左から右へ真っ直ぐに射貫いて
思考がそこから全部漏れていく
....
繊細な指は
大きな手の平に不釣り合いなほど
細くて
長くて
雁字搦めにして欲しくなる
奏でるように
打ち付けるように
愛でて欲しい
温めて
繋いで
決して放さないで
....
やがてぼくは
水や空気や雲になって
生まれ変わるだろう
なんにだってなれる
雷や雪や雨にだって
土や石や砂にもなれるだろう
ぼくは森羅万象のすべてが好きだから
何にだってなれるん ....
未来はどこにある?
未来は僕の中に
未来はどこへゆくのか
未来は先に
昨日の未来にいる僕は
今日にいる
今日の未来は明日
明日はなにがあるかな?
その日は沼のほとりを走っていた
発動機のささやきを聴いてなお死んだような静けさの水面
見上げればモルガナイトを砕いた砂を撒いた空
レンブラントとマグリットが同時攻撃をかけてくる
....
君にキスをする
君の真顔があまりに可愛くて
見てられないから
荒いノイズが鼓膜を揺らす
ボート屋の息子が自殺する漫画を読みながら
ビールを煽る
破壊衝動が高まると
無駄に叫ぶ
....
朝早く
家族が眠っている間に雪かきをする
でないと外出も時間も困難になるから
白く美しい雪
儚く消える雪
だが降り過ぎるとまったく始末に負えない
気温が下がり切らないと雪は酷く重く ....
やわらかく肥えた鳥の声
湖はなにも諦めた
うらうらとして風さえ感じない
すると
朽ちた木の声がした
死の森は青空に焦がれていた、と
そうなのか、と応えたかったが
あんなに ....
Ⅰ
私は人間ではない
生物でさえない
生きているのに
Ⅱ
私は一本の直線だった
貴方のことを知りたくて三角形となった
私のことを知りたくて四角形になった
いくら角が増えても角(つの ....
暴力って
なんて素敵なんでしょう
金属バット一撃で
クソみたいな野郎を
抹殺できるんだもの
関東連合の手法は
とてもリーズナブルで
効率的だと思う
これを使わない手があるかしら?
....
待ち兼ねた日
革命だったり
妥協だったり
待ち望む明日
一途だったり
妥協だったり
リーフを飾った
演出だったり
妥協だったり
物
....
買い手のつかない
あの家のガレージに
クリスマスツリーが眠ってる
誰も開けない
シャッターの内側の
冷たく積まれた
スタッドレスタイヤの横で
去年の飾り付けのまま
彼女はラ ....
はやく忘れたいのか
いつか忘れたいのか
はやくしたいのか
いつかしたいのか
はやく成りたいのか
いつか成りたいのか
はやくが駄目だから
いつかで妥協するのか
いつかで駄 ....
ドリームゲームをしているようだと思う
満たされるされないでぐるぐるとループする輪の中から抜け出せない。
仕事構成が出来ないという夢を見て、
成る程、私の深層心理は、こんなことを不安に思ってい ....
実家に帰ろう
犬に触りたい
温かい毛並みに顔をうずめて
額をくっつけて
体をくしゃくしゃにかき撫でて
私のために尻尾を振ってくれる無邪気な魂に
何度も「ただいま」って言おう ....
大草原の中で
馬と暮らしたいな
森の中で
狼と暮らしたいな
暖炉の前で
猫と眠りたいな
わたし
疲れてるんだな
100メートル道路
冬になれば電飾が飾られて
賑やかになる
カップルが多い若者ばかり
夢の世界にいるみたい
毎年行われる
年々パワーアップして
見る人を魅了する
何処までも ....
マイナス感情を
嫌ってはいけない
あなたに認められたくて
浮かび上がってくるのだから
心の深海から浮かび上がってくるものに
蓋をしてはいけない
どんなマイナス感情も
認めて
ほっておけ ....
壷に近付くと
体が柔らかく成って行く
この身はワンピースを纏い
大学が地権者の集まりと成って居る事に気付く
津田医学を信仰して居た私は
アダムとイヴ(エヴァ)の研究を通じて
蛇の余分さを知 ....
トラウマという猛獣が
今夜も彼女の夢の中に現れている
彼女の叫び声が
暗闇に響く
昼間は
花のように笑って
鳥のように歌っているが
深夜になると
トラウマが現れて
彼女を苦しめる
....
私は、私たちは、自らの受容を広げたり、狭めたり、出来るものだと思う。
けれど、最近、私が気付いたのは、必要なもののみで固めれば息がしやすいということ、そして、自らの管理できる幅で、範囲で、固めるから ....
石っころの
かなしさ
傲りに過ぎなかった
自由との蜜月
昔、子供の頃に、良い子にしていなければ、サンタさんは来ないのよ。と、教えられて、純真にサンタさんを待ち望んでいた私は、友人と、煙突が無くてもサンタさんは大丈夫なのかしらと話をしていた。
真っ赤な赤鼻 ....
石っころ
おまえを蹴っ飛ばす
花よ
おまえを踏みつける
けれども
踏ん張れ石っころ
けれども
立ち上がれ野の花よ
そうして私に教えてほしい
身をもって 意気地を
それでも、 ....
これから俺に
批判がましいことを
言う奴とは
実際に会って
カタをつけることにした
暴力が大好きな人って
こんなに身近にいるのね❤
俺の嫁さんの感動を
お前らにも
味あわせてやる
....
お母さんがわたしを
おなかに宿したとき
ピンクや赤や白の花が
見渡す限り一面に
あまぁくあまぁくかおって揺れる
夢をいく晩もくりかえしたよ
だから
しらべなくとも
わたしが女の ....
才能のないヤクザ
鬼神に祈る人攫い
地獄坂を転げ上がり
迷い込んだその先は
悲しい人が溢れる
何時もの街並だった
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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