薄氷のような海霧の中で
忘れられた義務の一つが時報と
ともに更新された
失くした片方のことは
もう形式上だけの話
足元の草の色や
目を閉じると浮かぶ顔の
色も
ヘッドライトが点くと消え ....
おじいちゃんはいまどこにいるの
わたし、おじいちゃんのペスたちが
大好きだったよ
大きくなったらきっと
犬と暮らそうって
おじいちゃんとペスを見ていて
いつも思っていたよ
おじいちゃ ....
なんども
繰り返し
浴びせかけられてる
この感じは
麻痺してるみたいで
変なもん食ったみたいで
いろんなものが
遠ざかってく
気持ちは
感情は
誰にもさわれない
ここ ....
ふくよかな大気あり
清新な波動あり
まじめな車たち
街道の電飾
町には外灯がなかった
ライトを消せば黒
闇ではなくて黒
そこにもふくよかな大気
清新な波 ....
読んでいて癒される詩がある
読んでいて気づかされる詩がある
読んでいて心重たくなる詩がある
読んでいて心躍る詩もある
感銘を与えられ
勇気を与えられ
楽しみが与えられる
人間 ....
自販機で温かいコーヒー買ったら
なぜか熱々のファンタが出てきた
仕方なくお釣りのレバーを引いたら
なぜかお釣りがさっぱり出てこなかった
そんな世界滅亡1日前の朝
なぜかしらいい予 ....
私は知り合いの画廊のオーナーに
そのわけを聞かされた 以前は 予定が立たないほどだった画廊
彼と会うのはもう十年ぶりぐらいだ
一年以上先になる 展示の予約のされていた
そんな時代もあった ....
素粒子は閉じ込められた
ひとつの宇宙だった
数えきれない砂粒のように
マイナスエネルギーの
ブラックホールが転生を繰り返し
ぼくらは輪廻を重ねる
孤独であるようで
その集合体は一つであり ....
通りすがりも 同僚も 家族も
一対一でも 多数同士でも
「あっちむいてホイ」に興じている
電波上の 同じ画面を 見続けていた としても
目を合わせることは 禁忌なのだ
抱擁感さえも失い どこ ....
腕ぐみで 冥想の真似をして
過ぎた心情を つまんでみても
もはや 始まらないが どうしても
のどにつまるのは 青い年に生まれた
つぶやきの苦さ ばかり
....
植木屋に写真を持ち去られ
私にはルビーの指輪だけが残った
透徹した心でルビーを見つめる
雪花菜(きらず)はおからと言う
豆腐由来の料理らしいが
私にはキラー(殺し屋)にも見えて来る
そんな ....
オートバイに乗るライダー
パソコンで物書くライター
なんか似てない?
似てるけど
なんか対照的だよね
そう?
ほらこの雑誌
オートバイでの旅を書く
ライダーライターなんて連載あ ....
こたつ こたつ
ぽぅ
言いながら
マイケルはんが
みかん持って来はった
ぽぅ
もうそんな季節かいな
どおりで
街中あべっくだらけに
なるんやな
ながされたらあかん
....
今ある幸せを大切にしよう
いろいろあっても
今ある幸せを大切しよう
いろいろあるからこそ
今ある幸せを大切しよう
野に咲く草花のように
誰にも見られなくても
ほかに残せるものがないから
生きている証しに
今日も一片の詩を
書いてみた
その少女の心にとって
世界はちいさな鳥籠のようなものだった
清潔な場でなくてはならなかったし
少女も清らかな心を懐いて
完全無欠な美しい絶対の四季の森の湖面に
常にさやかな漣をつくる風のよう ....
鉄
霜柱
知
立春の日
わたしは何も見ていなかった
空の青さも
道端のサムシングも
自分も
すべて が通過し
何も心に残らない
右足を前に出し
つぎに左足を前に出す
一瞬一瞬を生き延びている
苦 ....
世界中のバカというバカを集め
世界一のバカを決める
ワールドバカクラシック(WBC)が
来月開催されるが
小諸ドラゴンズの大谷竜平が
頭の調子が悪いのを理由に
日本バカ代表を辞退すると発表 ....
意図は回りを濡らしてしまう
意味へと上手く収まり切れず
ことばは未満の盃
発しては 少しだけ 欺かれ
揺るがないものを前に
自らの揺らぎに幻惑されるのか
受けとめては傾ける 刹 ....
ガラスが割れるように
心が粉々になる
愛は機能することはない
黒い不穏の雲が覆う
よろけて座り込む私の心よ
全ての者に支配されて
安定を欠く日常
歌を奪い 喜びをうばう
や ....
優しいだけの人も
冷たいだけの人もいないって
わかってる
だけど
どっちかだけの人でいてほしかったよ
あなたの言葉が
表面をすべっていった
向いている方向が
違うまま歩く夜
....
小さな金属の塊がふたついびつなフロアーを転がってぶつかった時のような音が脳髄のどこか奥深いところで何度か聞こえた、その感触は絶対に忘れてはいけないなにかをしまいこんだ鍵付きの抽斗の鍵が壊れてし ....
今日も今日とて
気にせぬこと也
開脚前転するは良
見るは逆効果也
忘れようなんて
思わぬこと也
詩に託すなどとはもっての他
....
冬の群れが私を襲い
迷い込んだ高熱の森で誰かを叫ぶ
私の足腰の筋肉は溶けて
歩く音は電池の切れかけた時計
そして
この時だけは合法と見なされる白い粉を
何度も体内に注入する
四角い部 ....
陽だまりの中で
背泳ぎを続けているような
そんな気分が続いている
足をバタつかせなくても
ゆらりゆらゆらと
水面を流されていく
そんな感じ
気持ちが切り替えられないまま
ただ時 ....
雪がふる
ようなしずけさで
きみが横に立つ
知っていた
ことと
知って欲しかった
ことのさかいめに
散るように
立って言う
夜は
いまでも
白い手を
たよりにして
く ....
いち・に・さん・死
いち・に・さん・死
秒針の先っぽで
生命が削られてゆく
刻々と
ジタバタ焦って
躁なんだ
空は見えます
雲も見えます
でも
波は無い
海が無い ....
Only to Fail
こんな題名の小説が一冊
ほら目の前にあるだろ
いや、小説ではないな、漫画だ
これは。
原っぱの草野球で
大リーグボールを投げている
....
流れていった言葉は私のものではなくて
膿を出すための言葉
森をかたちづくる言葉とか
朱の消えた舌を乾す
砕けた縁石
残った物でつくり上げる
電話のコール音の中を歩く人
月が欠けるから ....
1250 1251 1252 1253 1254 1255 1256 1257 1258 1259 1260 1261 1262 1263 1264 1265 1266 1267 1268 1269 1270 1271 1272 1273 1274 1275 1276 1277 1278 1279 1280 1281 1282 1283 1284 1285 1286 1287 1288 1289 1290
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