ずっと眼に映っている
一本の茄子がうつくしい
煙のなかで尖っている薬缶
わたしたちを吐き出しつつある
硬い いくつもの肺
深みに足をとられ
身動きできないまま
世の中はプレミアムフライデー
前よりもエンゼル係数は増えて
前よりも精神的に楽になった
大半の
こんな言葉なんて話すだけの人達より
沢山の
こんが ....
野の鳥のさえずり とだえて
空が深いなか から
巡回豆腐屋の拡声器だけが
冴えわたり
猫背の髄は 傾くばかり
金属にも疲労があるという
....
やけにすっきりとした空
悩みが消えたわけじゃない
私の目の前の
朝の空気が現実味を消して行く
なぜ生きる?
君が昨日
いたずらに問うた答えの
間違い探しをしたくなる
詩とは何ですか?言葉を織り合わせて
あたたかい心を響かせるものかと
思っていましたが。どこにも無い。此処には無い。
空中で言葉だけが金切声を上げている。
お椀一杯の、お味噌汁の中のお味噌とお出 ....
さあ、涅槃の慌ただしさよ
目を見はる
目を見合わす
慌てふためくひとびとよ
彼のひとが霊界に
想像していたより高い霊界に
目を見はる
目を見合わす
さあ ....
尾道は檸檬で有名
特に因島辺りが有名
色んな料理に使われて
美味しさを高めて
人気が出る
お菓子にも使われて
人気商品になって
子供も大人も好む
因島の気候が檸檬には最適で ....
愛するひととの悲しい別れを
少年のころ聞いた鳥の啼きごえを
れきしの谷間を
浮かばれないぼくを
そっとしておいてくれるのは宇宙だけだった
星を見つめながら運ばれる
....
愛を囁くと梢が揺れた。
協奏楽の流れる部屋に人は無口で
病人の枕元に一輪の花をかざした。
今在る優しさに皆耳を澄ませた。
枯草の美に共感出来た時、私は和的な幸せを得た。
....
夕暮れ
零
寒天
静かな朝六時東の空から
水平線から色づいていく
まばらな客乗せた一番列車
誰ひとりこの瞬間を
眺めようとしないで
この美しさも彼らにとっていつものことなのだろう
コ ....
爪先立ってみる
踵立ちはできないものと諦めた
不安定な気持ちがそうさせる
高みへと少しでも近づこうと
支えなんて欲しくない
なんにもいらない
でも少し
いつもと違う
視点が ....
風もなく、静かな夜半に
疲れたかすむ目を、外に向ければ
ここから見える桜木に、花が咲いている
それは、わたしの目にだけ映っている、花
七分咲きの、満開の、はらはらと散りゆく花びら
走馬燈のよ ....
この香りは モカ
香ばしい中にある 色気のような湯気が
もっつりと上がる瞬間
急激に 餅が食べたくなった
半分だけ焼いた トースターの中
未だ まっちろいまんま
そして 円形は崩さ ....
新しいコミューンが始まった途端
異端児は古民家から追い出された
あれま
新しい思想の朝が来た
希望の朝が
いつてらつしやい
ポエム星人を絶滅して100点
よくできまちた
....
すぐ近くにあるのに、この手じゃ掴めない
あんな傍にあるのに、この高さじゃ届かない
見えるのに掴めない あるのに届かない
むず痒い思いをするのなら
この手が届かなくなる その先を ....
好きなことを
ただ単に
夢中になって
やっているだけなのに
無意識のうちに
世界水準を簡単に
超えてしまう
理系の学者なんかそうだろうし
サブカル系の若い人なんかも
そうなんだろう
....
春のほどけぐあいが
足早にすすむころ
キミに会えるだろうか
冬はなにかしら
とんがっているから
(雪が積もった日は別として)
たとえば吸い込んだ空気の凍った針が
肺に刺さるんだという ....
父の手の中に
半分に割った焼きたてのさつまいも。
口に入れて噛み砕けば
優しい甘みが空腹のお腹と
迷子で泣きつかれた心を
しっかりと抱きしめる。
ほくほくのさつまいもは
口の中で ....
迎えに来た父の手を引いて
私は休日のショッピングモールへと直行する。
グーッと鳴る空腹のお腹
小さな手は大きな手を離さない。
はぐれてしまうのが怖かったせいなのか
私は父の手をぎゅーっ。 ....
ケッコンしきますマスの語かつやくをネガってる
本日はお日柄もよく胃が痛い、のはあたしのせい
で不摂生が祟ったにキマってる、頭ではわかって
るはずなのに頭痛が痛いくらい耳痛が痛い、 ....
レール
水筒
かぼちゃ
どんなに頑張って
楽しんで
欲張っても
空しい
どんなに認められ
称賛され
祝福されても
空しい
やっと
人生の目的の
表紙のところまで
導かれた
あとは自己犠牲と ....
夜、池に石を投げた人がいて
石に私の名前が書いてあったと噂した
池に波紋が広がって
石を投げたのは私だと
池は被害者面して 波風立てた
(名前が書いてあるそうじゃないか ....
高級カタログで見た望遠カメラ
小田急線で持っている人を見かけて
少しだけ羨ましかった
ある日 望遠カメラをくれるという人が現れて
私は有頂天で貰い受けた
ピントの合わせ方も ....
サヨナラを告げる隙間風
ぽろん・ぽろん 流れ落ちたのは
カラフルチョコレート
この 涙の代わりに
窓枠を 叩きつけるような 透明な液体が
何度も横目に映るから
気が散って 仕方ない ....
一日に一編の詩を作ろう
出来上がらなくてもいい
案だけで、発想だけでもいい
作ろうとする気持ちだけでいい
書けない日もあるだろう
其れが続く日々もあるだろう
それどころではない時期もあ ....
そして言葉がのこる
かなしみ蹲り泣きわめいた疲労のあとに
抱きあい掴みあい崩れ別れた困憊のあとに
言葉がのこる、
文字からかろうじてことばのかたちをして立ち上がる
泥のようにみじめで ....
中空に散乱する
既にある言の葉
伸びる指先すり抜け
浮遊し消える
友との親交には
不都合はないのに
爛れる細胞の端々は
突かれ壊れ果て
繋げても
繕っても
詩想は枯渇し
....
漆黒の闇の中
打ち寄せるジャズと琥珀の液体に
のまれてゆく
そこからインスピレーションを得ようとしても
浮かぶものはなくて
ゆらゆらと波に浮かんでいるだけだった
気分を変えて
伽羅を ....
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