水から杖を拾い上げると
空気に触れて銃になった
水面に映る双頭の蛇
銃はやがて砂と消えた


路地のむこうが燃えている
火の他に照らすものは無く
誰も居らず
何の音も ....
幼稚園児に
政治的な発言させんのは
右だろうが左だろうが
おかしなもんだと思うのが普通だ
首相礼賛だろうが
核兵器反対だろうが
おんなじだ

なあ、アサシ新聞さんよ
その病棟にいくには
重い扉をあけなければならないのです
細い腕ではあけられない扉のむこうに
あなたがいるのでした

あなたは窓の外をみるのがすきで
夕焼けも青い空も
全部写真におさめてい ....
叶うならば

柔らかな草の褥に抱かれるように

君の胸に手のひらで触れて
火傷しそうな低温の心臓に落ちていく

人はさ迷う遊星
真っ直ぐに核を貫くよう

自由落下の速 ....
いつか記憶は彼方まで拡散して
散り散りになっていく
今日も主人の顔を見に出かけると老女は言うが
もう、会いに行ける、その相手はいないのだ
彼女が生きている糧はもういない
もう会えない相手との ....
風の化石 そよ風は立ち消えて
烈風に吹かれる熱砂の蜃気楼
焼けた砂岩 流砂の耀

渇きの水
雨墜ちて 土中の蛇
あるいは龍の蠢き
行き行きて海

海の旅立ち



【風の化石 ....
ショートの次は ダブルと
相場が決まっていて
表の裏は 裏だけど
模様は同じと 限らない

平等院鳳凰堂が描かれたコインは
誰にでも平等に配布されないし
ピカピカの金色だったコインも ....
自称詩人は
愛や平和についての自称詩を
ウンコしながら
スマホで打ち込んでいる
ウンコしながらでも
愛や平和は語れるとは思う
だって
奴等が語る愛や平和は
ウンコみたいなものだから
 ....
若いうちは
「連絡がないのは良い知らせだ」と言って
ご無沙汰していることが多かったが
年をとるとそうはいかない
久しぶりに連絡が来たら
訃報だったりする
だから、年をとったら
お互いでき ....
下着ドロが
パンツ二枚を盗んで
逮捕された
「パンツ二枚(時価300円)」と載せてあった
被害者の気持ちを考えれば
そこまで載せる必要があるだろうか、と思った
あなたのせいという
急速な風に吹かれて
青葉がつぎつぎと落ちるように
暦が落ちてゆきました


あなたのせいという
見えない伝書鳩が
ひと息いれる暇もなく
夏の星座の下を行き交いまし ....
海を渡ってどこかへゆこう
暖かな陽光がキラキラと輝く輻射光が
無数の細かな鏡の欠片のように
ゆったりとしたリズムで繰り返す波をリフレインする。
ー雪はその形のまま 凍って 堅い 堅い 石の板に ....
心を疑うと実母に電話で言われ、
ああこの人は、還暦を過ぎて尚、心が純粋であったのだなぁと眩しく思った
肉親に傷つけられすぎて傷つくことに慣れた私の心は
年を重ねるごとに、まるくまるく丸みを帯びて ....
たすき

ヒンドゥー教

懐石
エコロジーの観点から
自称詩人が
むやみやたらと
自称詩を投稿したり
印刷して冊子にしたり
電子書籍化したりするのは
完全に禁止するのが良いとの意見が
世界人口の2%を占めることが分かっ ....
湿った空気に撫ぜられて
わたくしの脳内が段々と湿気を喰らい
破裂寸前な頭を持って
ただ立ち尽くすこのひとつの像となっている

ぷかりと浮いた気泡に
呼気に少し湿り気を混ぜ込んで
重い頭を ....
営業マンは営業成績が人格だ

老人は預貯金が人格だろうか

アルバイトは手際の良さが人格だ

そうだ

お金持ちだけだ

清潔さや円満さ、温かさが人格なのは


招待状からラ ....
真冬の寒さに緩く緩く絞め殺される
自覚なく擦り減る命と途方もなく高い空を眺めて
私は人々の摩擦と自意識を感じ取る
血みどろで喜劇的な終わりを迎えたい
あなたのその無自覚な一言で私は消失したい
 ....
懸賞ハガキを書いていました
あなたが手術を終えるまで
プレゼントが私にたくさん届くように

しめきり日はいつなのと
あなたはいつもきいた
私がなにかに追われるように
ハガキを書くから
 ....
ダンボールの中身は
一週間前のまま


本棚から下ろした山積みの文庫本が
私を睨みつけている


今頃私はどこに居ただろうか


このままゆるやかな坂が続いて
いつもの ....
二月のある日のこと
今月の14日はバレンタインデーと
思いながらチョコをかじっていました
今日は役所へチョコレートではなく
離婚届を届けてきました
今日のチョコはとてもビターで
それでいて ....
目に見えない壁があって
その先にあなたがいて
壁を隔て私がいて
二人の距離は近いのに
近づくことができない

目に見えないが壁あって
ここから先へ進みたいのに
壁にはドアもないから
 ....
原人を教えてくれと
どっかで声がした
ジャワ原人と声がする
待ってくれノートに書くからと
また声がする

ここはどこかと思えば
高校の教室の歴史の授業中
そんなわけはなくて
リハビリ ....
自分に感心を寄せる為には
「私、死ぬかも知れない」ぐらいは
屁のカッパで言います
だって言うだけタダだから
ネット上でだったら
いくらでも死んで
いくらでも
蘇って見せるわよん❤️
不 ....
大きな箱だった
膝を抱えてすっぽり隠れられるほど
そんな立方体を展開図にして
悲しみの正体や理由
いちいち解説してくれるけど

「まったくなぐさめにならない」 そう言うと

 《なぐさ ....
      夜半から雨が降ると
     坂は魂の匂いで蒸せ返る

     幾百匹のカエルの白い腹
     幾百匹の紫にふやけたミミズの肉片
     幾百匹の忘れら ....
木の芽時、
自律神経に訴えるささやかな頭痛とめまいで、
ベッドの上の絶望を味わう

ああ、たった今あたらしい事がはじまろうとしているのだな

蓄えた滋養をおなかの辺りに抱きかかえ、胎児の様 ....
ゆめの在りようを忙しなく描いては
愛おしく汚れて色付く指指
あたしたちは性懲りもなくなんども見つめあっては
数秒ずつの恋を終える

この世の輪切りを飾って悦に入るなよ
どんな隙間にも羽 ....
熊を躍らせると
一つだけ恣意的な物が
茂って来る
柱時計は赤が出て居て
ネジを巻かなければならない
踊り出した熊は
フライデーに仕留められた
恣意的な物は
奥歯だったのかもしれない
 ....


名残雪

自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
夜の辺木立 悟117/3/2 22:18
森友花形新次217/3/2 20:26
病棟の窓辺朧月217/3/2 20:21
赤星ジウ217/3/2 15:57
雪の様に倉科 然117/3/2 12:59
風の化石 1P/10P[group]翼がはえた猫017/3/2 11:25
苺ショート藤鈴呼1*17/3/2 10:10
ウンコしながら花形新次117/3/2 8:25
連絡zenyam...117/3/2 6:56
報道のあり方017/3/2 6:50
あなたのせいという本田憲嵩17+*17/3/2 3:12
見上げれば雲の峰ゆびのおと117/3/2 1:39
水菜617/3/2 1:02
平成29年3月2日(木)みじんこ017/3/2 0:17
環境破壊花形新次117/3/1 23:22
標本這 いずる4*17/3/1 23:11
悲しき営業マン吉岡ペペロ517/3/1 22:48
歯ブラシ倉科 然117/3/1 22:46
懸賞ハガキ朧月317/3/1 21:40
ダンボールの中身みたま117/3/1 21:28
二月のある日しずる1*17/3/1 20:11
領域1*17/3/1 19:47
原人6*17/3/1 19:38
翼の折れたガチョウ花形新次117/3/1 18:56
悲しみの展開図ただのみきや17*17/3/1 18:06
少年呼無木217/3/1 7:54
春の眩暈ジウ217/3/1 3:34
ゆめゆめはるな817/3/1 2:03
熊と柱時計と奥歯間村長15*17/3/1 1:21
平成29年3月1日(水)みじんこ117/3/1 1:05

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