宵の街
冷たい風に
ふかれつつ
きみ待つ時は
心楽し
顔 しかないあなたを覚えては
いませんとうの昔に身体が
あることが当たり前になっていた
からあなたの膝によじ登り二の腕
にぶら下がれるほどの小さな私は
よく脱臼して整骨院に連れて行か ....
こんな詩しか書けないのに
他人の批評なんかするな
という言い方は本当は嫌いだ
何故なら
詩作と批評に必要とされる能力は
別だと思うからだ
名プレイヤーが
必ずしも名指導者とは言えないよう ....
もの言わぬ時間が
周りの壁を白く塗っていく
それから
道も
樹々さえも
ただ空は青いままだ
あとひとつ
一冊の詩集がそのままにして
僕は
ワイフが
出かけると
動きが
活発になる😊
何千、何万回と
細い管を体内に入れて
排出するために
カーテンで遮るような社会
赤い手帳が福祉の窓口に置かれ
自動ドアが開き
外からの風が吹いて
折り紙で作った鶴のよう ....
田舎町の空を明るく灯す
年に一度の花火大会。
いつもは走り回る校庭に
ビニールシートを広げて
父が買ってきた焼きそばとタコ焼きを食べながら
南の空を見上げる。
ドーン、と響く地鳴り ....
帰りの車で
仕事で使えないジジイを笑い話にしているのを聞いて
帰宅する
黙ったまま
話を聞いて
時々笑う
駐車場で別れて
一人
文字にする
誰かを笑いながら
誰かに ....
言いたいことも言えぬまま
蓋を閉じた父の棺。
最後に触れた手に一輪の花を握らせて
また会いましょうね。と
母は呼びかけた。
悲しみの中
いつもと変わらぬリズムで時刻を告げる
柱時 ....
掃除をしたはずの離れは
埃臭くて何処と無く汚い。
段ボール箱を破いて
いくつかのゴミ袋に詰め込んでは見てみたが
こまめに捨てなさい。と呆れる
父のお叱りが聞こえた気がして
久しぶりに開 ....
傷
花
笙
もうじき春がやってくるはずなのに
今にも雪が降り出しそうで
泣いている子どもの膝が赤くてかわいそう
ぼくたちも本当は泣いてしまいたいけれど
寒いねと言い合えるからまだいいね
人間。
ぼくた ....
このメールを打ちながら
ほんの少しあなたは微笑んだのだろう
ありふれたジョークのような
たった二行から
一滴零れた微笑みが
ザクザクの雪解け道をよろけながら歩いていた私の
胸の底にぽたりと ....
あなたはクソみたいな自称詩を
詩と偽ってあちこちのサイトに投稿しましたね?
自称詩人くん
「記憶にございません」
あなたねえ、私が調べただけでも
2011年3月25日 核の世界に ....
大切だ、ぐらいでいいのに
それ以上の気持ちになるなんて
それはまるで
憎むひとを
殺すチャンスを与えられてしまうようなものだ
想像することもおかしい、ぐらいなら
押 ....
にほんがなぜ豊かなのかというと
それは忙しいからだ
のんびりした国なんて
ぜんぜん豊かじゃないだろ
忙しくしてるからモノがたくさんつくれるんだ
こころの豊かさ?
話 ....
黄金の虫が
炎に包まれ
檻の中から
飛び立った
見学していた
子供達の間から
歓声が上がった
黄金の虫は
ドーム状の
天井近くまで
舞い上がり
ふらふら堪え揺れ
すっと力尽 ....
今日はぴかぴかに舗装されているから、うつぶせのままで背中の上をどんどん歩いていっていいから。夏になればまた雲が次々とやってきて積み重なるから、ふわふわと背中のほうからすこしあたたかくなる。街路樹の根っ ....
狼
テントウ虫
虹
こんばんは。
私です。
今は真夜中、あしたは仕事。
例えば10年だけど
涙で海が出来ちゃったり
小学生になっちゃったり
低血糖に苦しんだり
なんだかとってもファンタジー
悲しい ....
いつのまにか名前を忘れていて
出席番号だけになった
常緑樹はかわらなくて
花のにおいはかけている
校舎と門
息をするのがむずかしいような
薄い空だけ
水に飽和して粘液のような砂糖 ....
足の裏が冷たい
全体的に
踝の辺りはそうでもないけれど
足首から下側は
血が通ってないのではないだろうか
そんな風に思うほど冷たい
両方の足の裏が全面的に
凍り付いてる感じがするくら ....
おばはんの
息の臭さを
人は皆、忘れてしまう
あの頃のわたしに戻って
口臭ケアしたい
今愛を口で伝えれば
顔しかめ、鼻つまむけど
少しだけ滲んだ自称詩
扉に挟んで
帰るわ
どの ....
あの陽だまりに置き忘れられた深い裂け目
おれの胃袋はもう紫色の朝へ停泊していた
窓から女が見えた裸のまま
微笑んでいた カメラの前みたいに
ブラインドが降りるまでの一瞬だった
おれはその一瞬 ....
目覚ましが鳴る
私の眠りが破られる
また目覚ましが鳴る
私の眠りが破られる
いったい何度目覚ましは鳴るのか
私をどんな眠りから
どんな目覚めへと連れ出そうとして
目覚ましは鳴るのか
そ ....
呼ばれ
現われ
戻れなくなったものたちが
一心不乱に花を愛でている
なびくはずのないものがなびき
冬はひとたび その身を隠す
鏡のなかを
動くきざはし
....
野良猫に話しかける人を
路地裏の防犯カメラが覗いている
春の陽気はくすぐったいから、似合わない
見下ろせば宴、地獄の淵はビルの屋上にある
天国の近くは高い金網が必要
恋はいつまでも恋 ....
伊勢湾で伊勢エビが跳ねると
自称詩人が自称詩を書く、といった
ある事象が
考えもしなかった事象を生むことを
自称詩人界隈では
「エビフライ効果」と呼ぶらしいが
伊勢エビが跳ねるところから
....
わたしの理想は・・
たとえば・・
あの白いばらの花弁かもしれない
はかなく淡く美しい・・・
いや、
そう・・
あの紺碧の海だろう
やわらかく包みこみ癒してくれる
聖母のふところ ....
紅葉の森を過ぎていくと
ささやかな秋の風の音さえも
白い雲の果てに枯れ落ちていった気がした
また訪れるあの人へ
遠くなってしまったあの人の温もり
忘却の彼方から
舞い降りる晴れ渡る声
....
1228 1229 1230 1231 1232 1233 1234 1235 1236 1237 1238 1239 1240 1241 1242 1243 1244 1245 1246 1247 1248 1249 1250 1251 1252 1253 1254 1255 1256 1257 1258 1259 1260 1261 1262 1263 1264 1265 1266 1267 1268
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.27sec.