ホームパイ 割れた原因 キツツキか
円柱の 赤に差し込む ラブレター
春になり 下されるのは どのポスト
クチバシで 作る樹液の 吸い口を
ココア味 買いそびれたの ホーム ....
諧謔
至宝
遜色
遠く純粋は健気で不器用でカッコ悪くて
温かなバイオリンの音
未来の悲劇も孕ながら
もっと未来には野に咲く花が揺れている
なんでだろう? 偉そうに……
長い石段を学生 ....
すでに起きたのか
これから起きることか
おまえの吐息 ひとつの形のない果実は
始まりと終わりを霧に包み
不意に揺れ 乱れても 損なわれることのない
水面の月の冷たさへ
わたしの内耳を し ....
どこかで誰かが泣いていても
私はまったく気がつきません
どこかで誰かが笑っていても
私はまったく関係ありません
けれど
今日も沢山の人が感情を殺して生きている
....
しみじみと感情を浸すには落ち着かず乾きすぎた
ひとの切実や逡巡はまるで駒のように把握できた
だからなんだというのだ
それはひとが生まれてきた意味ではない
生きている意味ではない ....
今日はあの子は一人みたい
水玉模様の傘をさしてバス停のまえ
神様ありがとう 恵の雨よ
こうもり傘をさして馳走を狙う
ぽつ、ぽつ、ぽつ、と 雨の鳴き声
ぴち、ぴち、ぴち、と ....
どん詰まりの人生から
あるいは
眼前の大きな障害から
目を逸らすために
自分で蒔いた種を
なかったことにするために
自称詩なんか書くんじゃない
詩は逃亡者のためにはない
....
彼方少年はいつも彼方を駆けている
街の彼方を
丘の彼方を
地平の彼方を
世界の彼方を
彼方 という成分が
分離しようもなく組み込まれてしまっている
だから
たとえば
自ら ....
近所から けたたましくも
聞こえてきた
一一九の 唸り音
さぞや 顔色かえて
いられるのだろう
担架以外のご家族さまは
あぁ ....
赤いボールペンばかりインクがなくなっていく
これでもう4回目の買い物
忘れない様に赤のインクを握りしめてレジへ
研修中のお嬢さんは
奇妙な顔をして作業をこなす
3つパックのプリンと無糖の ....
像の消失した世界、
ふとした瞬間に立ち上がる
全て失い弱り果てている時に
神経尖んがり一杯一杯の時に
無視しても無駄だゾウ
ソレは混沌を超えた
異様な響き力動の界
剥き身の形象世 ....
ファドが5月に合うのはなぜだろう
過ぎ去りし日々を過去と言うのは
今だろうか
すこし未来だろうか
ずうっと先のことだろうか
きらめく緑から光がやわらかく生まれる
生 ....
朝立がないのは
更年期障害だと
テレビでやっていた
若い頃は
朝立昼立夕立まであったが
今はまだ朝立だけはある
更年期障害になったら
男も深刻だ
うつ病、心筋梗塞、脳梗塞などの
リス ....
聞き流すだけで
驚くほどに人間関係が
改善する
解釈を加えて
失敗している
おかしな話ほど
聞き流す
肯定しても否定しても
いけない
本人には
そう見えたのだから
本人は
そう ....
ドクイチゴのジャムはどうですか
焼きたてのパンにぴったりです
あの日貴方にぶたれた頬は赤く染まりました
初めての衝撃から幾回も繰り返された蛮行は
わたしをわたしにしてくれました
一瞬 ....
馬鹿ってばかりの国
馬鹿ってばかりの国
寒いものを暑いと言い
増えたものを減ったという
馬鹿ってばかりの国
馬鹿ってばかりの国
声も出せない小娘に
肥えた豚が金を注ぐ
....
ふわり
ゆっくり
くもり
弱る体を
支える枝
細くて強い
優しさ甘え
触れる花は
儚く柔らかい
永久に生きる
毎日が私の
一つ星
啓蟄を迎えた深夜
こぽこぽと淹れた レモンティー
出涸らしだからって
これ以上 涙 涸らさないで
葉に留まる 鳥たち
静かな囀りに混じる 合唱
二つの手を合わせたら
何で ....
はるかはる
とおくにさくら
いまじゃつつじ
きらきらと
はるのちかいなつは
しみじみと
のこされたままいく
えらべない
みんなおとなだ
ぼ ....
むせるような息苦しさが
深い色の雲とともに立ち込め
空の青を覆い隠し
陽の光を閉じ込め
明日という希望を
もう少し先に追いやる
息をするのを少し我慢して
涙を零さないように
歯を食 ....
他人のふんどしで
相撲取れりゃあ楽なもんだが
どんなにキレイに見える
ふんどしだって
チンカスやウンコカスが
付着してるもんさ
気軽に稀勢の里気分を
味わうつもりなら
止めておけ
....
無心にならないと
人の気持ちは
わからない
自分の気持ちで
いっぱいだと
人の気持ちは
入らない
迷子のアリスの足跡は
ぐるぐると同じ場所を辿る
寝ぼけたイモムシが躓いても知らんぷり それとも気付かない?
紫の花が垂らす甘い蜜も
今のアリスの気をひくには足りなくて
ガラス瓶の ....
真っ白になった心は柔軟にわたしの体へと帰ってきた
どんな形にでも変化をするのだから
彼のソレとピッタリくっついてくれても良かったのに
彼の穴にピッタリ嵌ってくれれば良かったのに
....
今日で退院だね
うれしいでしょ
でも、美人連合(看護婦)に会えなくなるのが
残念だね
たまには来たら?
最後にマスクをはずして
顔をちゃんと見せんね
げっそりさせたく ....
生きていてこそ
花を見つける
実りを見れる
カルピスは美味い
生きていてこそ
空はあおく
雲はしろく
カルピスは美味い
生きていてこその友よ
生きていてこその私だ
未来 ....
きょうかいせん、って言葉があるじゃない。
と、いった、彼女が、線をひいた。
むじひに、スッと切れめをきれて、
彼女は、だからね、と無意味なことば。
ひとつひとつが、正義である必要はなかった ....
角
夕餉
視座
1205 1206 1207 1208 1209 1210 1211 1212 1213 1214 1215 1216 1217 1218 1219 1220 1221 1222 1223 1224 1225 1226 1227 1228 1229 1230 1231 1232 1233 1234 1235 1236 1237 1238 1239 1240 1241 1242 1243 1244 1245
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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