噛み砕く度 大きさの違うあなたを
円を描くような角度で見つめれば
空から舞い降りる 太陽光線よろしく
包まれたような 雰囲気 広がる
時にゆったりと 時にまったりと
その違いなど 微々た ....
なにも言葉が出てきません
吐き出す時ではありません
笑顔が減ったともっぱら噂
泣き出す時ではありません
会いたい会いたい 死ぬまでずっと
あなたの素性は知りません
夢にも出ない冷たい他 ....
あなたがあの夜話そうとしたこと
わたしは聞かなかった
朝になり、あなたはこの世界からいなくなった
あなたが名前を教えてと言っていたこと
わたしは教えなかった
夜が訪れ ....
道に落ちてる動物
それを拾って育ててみたら
思った以上に大きくなって
思った以上に懐いた
でも、今はもういない
夜に月が輝き
星が瞬く
何も音がしないから
少し不安になる
ここは ....
雨の日に
道の向こうから歩いてくる
幼い娘と母親は
手を繋いだまま
せーのーせっ
の声あわせ
水溜りをひょいと{ルビ跨=また}いでいった
わたしの日常も、密かな
せーのーせっ
....
身内無し
寄る辺無し
何も無し
無しは有る
愛知らず
恋は捨て
人見知り
でも友が
夢ばかり
追うばかり
きみたちを
追うばかり
道を行く
三叉路は
いつも左
....
グレープフルーツ色のグラスを、手に
今夜はこうして夢見よう
いつかは消える、この道ならば
少々頬を赤らめて
僕は知らなかった
今・この瞬間、世界の何処かで
赤子が産声をあげ ....
私の内面の鏡には
百の顔がある
まともに視れば
自らがもたないので、私は
へどろに包まれながらも
発光する太陽の真珠を
自らの{ルビ御魂=みたま}として
秘密の祭壇へ
無心 ....
金曜日に埋まる人々
金曜日が終われば必ず発掘される
だからこそ人々は
金曜日の空洞に無我夢中に埋まっていく
登りなのか下りなのか
定かでないまま坂は広がり
明度を失った空は
大地を限 ....
蒸し暑い 水無月の夜
ベッドで 寝返りを繰り返し
枯渇した 卒寿の大脳をもてあそぶ
だが 暗黒の寝室には
琴線の余韻はない
笛や太鼓の山彦 ....
恋をしている
が
窓をしている
に見えて
そっちの方が素敵だと思った15歳
青春の炎がみちみちて
いなかった
家の壁が
へっこんでいるので
女ばかりのこの家で
誰がそんな乱暴ち ....
可能性を歪める大人が多すぎるから
傷付ける言葉も 横行するのでしょうね
見たまま ふわふわで かわいらしい と
それが 唯一の 褒め言葉で あるかの如くに
教わったでしょう
あなたが ....
田舎暮らしを一番実感するのは
散歩の時
新鮮な空気を胸いっぱいに吸い
子どもの頃遊んだ山や川を眺めながら
田んぼ道を歩けば
擦れ違う人もいない
愛という名の下で
正義という名の下で
神という名の下で
多くの人たちが
犠牲になる
学校では
矛盾しているから
まちがいだと教える
しかし
この世は
論理的世界を超えた世界だ
生まれたときに母と父に出会えた。小学校で面白い人に出会えた。中学校で好きな人に出会えた。高校で親友と呼べる人に出会えた。
あなた達が今日もどこかで存在していると思えば、どんな不幸なことが起きてもなん ....
時々開けられる引き戸から差し込む明かりは
身じろぎもせずに居る私にとって迷惑この上ない
引き戸ごしに聞こえてくる喧噪も静けさも
今のこの私にとってはなんら関係ない
徐々に変色してきた体に始めは ....
夜の空に入道雲が空に立っていたから
優しい湿度の空気を吸い込んで
ふうと風に流してみる
私はゆっくり星を掴んで
その温度を感じ取る
暖かさは初夏の夜風に拡散して消えていく
たばこに火をつけ ....
模型のようなチョコレート工場が頭の上に浮いている
私の身体は検体かのよう堅いベッドに固定されている
七色の熱電球が工場を派手にデコレーションして
轟々鳴る機械音は蛮人の儀式のよう響き渡っている
....
おばあちゃんのさこつのくぼみには
ポカリスエットが
そそげます
おばあちゃんがあまりにもしつこく 飲んでみろ 飲んでみろ
と言うので おそるおそるストローですってみたら
ちょっとぬる ....
太刀魚
紫陽花
歳時記
不公平なのやだから
公平であるのもやなんだ
あげるのが嫌いだから
嫌いをあげる
ほしくない景色が
見えてる間
ほしかったものも見えなくなって
ずっとこれが
安心の正体なんだって思っ ....
Hello world.
見えているかい
此処が手放した先の午前五時だ
痛みは確かに
緩やかに感じる
感覚を蝕み
夜を失くす
虚空に放ったNeed pain
螺旋を描く心の一部 ....
すべてのものには順番があって
今
を
得るための
過去
ねえあなたのその耳が欲しい
やわらかい
大切に箱にしまったそれは
あなたから切り離されるともうわたしのすきなそれではなくて
意 ....
びっくりするような方向に
シッコが飛んでいく
自分のチンコ状態を
よく確認しなかったために
皮にチン毛が挟まって
シッコの軌道を
変えてしまったからだ
下手をすると
隣の便器に ....
神さまが居るとして
(心のなかで)
もちろん居るって信じてます
(口ごもりながら はずかしそうに)
神さま私はつらいです
昨日は死のうと思ったんですよ
正しく言います、死ぬと決めました ....
文通みたいなことしてる
ほんとは知ってる君の若さ
君にもほんとはわかっているのだろう私
それでもエスコートしてくれる紳士みたいに
恋ではないと思ってみたい
これは恋だと思ってもみたい
....
ガラスの表面を
汗とも涙ともつかない水が伝う
過去を鋤きかえし
クチナシを活ける
日々寄せては返す悔恨は
わたしが築いた防波堤を
かるがる越えてみせる
((( それさえも憎めない ....
世界が沸騰している
内戦やらテロ 飢餓
疫病で沸騰して
ぐつぐつと煮えたぎっている
夏の太陽が燃えたぎり
肌も細胞も
紫外線で焼き爛れ
身も心も
熱をはらむ
燃える 燃える ....
満員電車を降りた時から
この世界のスピードに乗れなくて
鳥籠の中でバタ足をしてる
交差点で待つ信号の青
最大瞬間風速の今を
働く人は駆け抜けて行くのに
僕には羽ばたく空がなかった
....
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