人口の口は
食べる口に違いない

地球が人口を支えられなくなって
その重みに歪み始めた

鳥が空を飛ぶのをやめた
魚が水を泳がなくなった
野菜たちは畑から歩きだした
稲が水田で革命の ....
猫はリラックスの天才
冬は
ひなたぼっこしながら
のーびりしている
身につけたいな
猫のリラックス

猫は威風堂々群れない
猫は単独行動が好き
王者の風格
何に対してもいつも威風堂 ....
プシュッ!
プルタブを引く音が一日に楔を打つ
ネクタイを少しだけ緩めた
午後十一時
泡立つ黄金色の液体を流し込んだ
喉が苦味で灼ける
祝祭とは程遠い
労働の味

それはワインであって ....
夜、貴方が明るい空を見上げて
「月が綺麗ですね」なんて言うから
「わたし、死んでもいいわ」と
有名な文句で返すの。

そしたら、貴方ったら
「お前がいない生活は有り得ない」
なんて、本気 ....
憧れる街は いつもディスプレイの中
モニターに入って人混みに紛れてみると
誰かの指で私はデジタル文字にされたり 欠けた映像として 
スクロールされておぼれて消える

明日の浮遊物が明後日の沈 ....
この石の中では
絶えず雨が降っている

そう言って一粒の小石を
娘の手のひらに載せた
その人は叔父だった
いつでも青いマントを着ていた

血の繋がりはないけれど
とある出来事があって ....
私は未来に飛び散る花火。
重箱の隅を突くようなことはしない。
信号機は青だから渡ってもいいはずなのに。

自分を安売りしない。
母上のために。
自分を安売りしない。
父上のために。

 ....
すぐ買わなければと思う癖が
いつの間にかついている
買う前に
あるものですますことができないか
ほんとうに今必要な物かを
考える必要がある
収入に見合った支出をしなければ
生活が破綻する ....
重力に引かれて眠りに沈みゆく
数多の追憶の断片を
けたたましく喚く時計が
力任せに引き戻そうとするものだから
ほら、シナプスが千切れてしまったじゃないか

無垢な朝の光に出会うたび
鏡の ....
蒼い陽炎が翔ぶ昼下がり、
短い影をアスファルトに刻印する蛇の、
唾液まみれの純白の牙は、
貴女のマシュマロの喉元を、
ぼくの命の軽さほどもない覚悟で、
食い破ろうとする残酷な牙だ。

そ ....
誰もいない
誰かがいるような気のする 夕暮れ
コントローラーを握ってはいないが 固まっていた
そんな日に 僕はいた


そんな心は死んでいくのだろうか
それとも生きてはいないのか
生き ....
都会に行けば田舎に帰りたいと泣き
田舎に帰れば都会が忘れられないという
両親と恋人を秤にかけるくらいの、
推し量れない淋しさと重さを見ていたら
安住の地は無くなった

量り売りが ....
  
いま どらびだの駅だ
むかし おなじ名まえのくにを紀行したが
もうずいぶん前だったので
ぼうぼうとした
かぜの中あたりで 周囲を見まわす
駅舎があるとは知らなかった
いや
とうの ....
胸に抱えたコンプレックス
足元から立ち上る不安と苛立ち

自分が壊れそうになって
産んでくれた人に暴言を吐いた
誰にでもある反抗期だったからな

でも
父親には
怖くて従うしかなかっ ....
「私ハ正直者ダ」ト言ウ人ヲ
信ジテハイケナイヨ
真実ヲ語ル人モ
偽リヲ語ル人モ
同ジコトヲ言ウモノダカラ

「私ハ嘘ツキダ」ト言ウ人ヲ
信ジテハイケナイヨ
真実ヲ語ル人モ
偽リヲ語ル ....
蛇に出会えない
泉の滸(ほとり)にいない

けれど 硬い 蛇の兄弟の
運命への抗いを 忘れないで

見渡すこの街の遥か西方で
もつれ合うことを嫌った抵抗が
太陽に飛び込み自殺を図っ ....
事件や事故などがあると
真相解明という名のもとに
事実関係だけでなく動機や原因、背景まで
徹底的にテレビで取り上げる
当事者や関係者の心はそっちのけで
寄ってたかるかのように取り上げる
推 ....
肉体の、
肉体の檻が邪魔だ
空間をよぎって その声は
いつも私を焦らせる

部屋を暗くして闇にうずくまる
部屋の心音と私の動悸が重なって
あらゆる、存在に理由を付けたがる私の思考が
膨 ....
あなたがトマトといえばピザやパスタが出てくるのに
わたしがトマトといえば三割引の見切り品を
手渡されるのはなぜだろう

あなたがケーキと呼ぶだけでバースデーケーキが出てきて
わたしが ....
生き返ろう
しばらくぶりの きょうだから

せぼねをゆかから
少し離して
元気 ということを
そらせた腰のちょっとへこんだあたりに
滑らせて

生き返ろう さあ
きょうだから
ま ....
ちょっと難しいことを

百人の私達の中に
セイウチの数を数えよう

セイウチは足が早くて
あっという間に廃れてしまう
ので

そんな
セイウチの仲間に おのれを数えよう
おのれを ....
朝陽の「おはよう」って声に「おはよう」と返す。
雨の日にカエルの人生相談に乗ってあげる。
自分の身体より大きなパンケーキをみんなで食べる。
そんな絵本みたいな暮らしがしたい。
冬のはじまりを
ことばにしたくなった
ときすでに、

むかし話のように
ふり続くゆきのような、
文字のられつ

呼ばれなくなった
なまえを口ずさむように
くり返し、くり ....
カローラ
ライダー
看護婦の井田さん
ここでモーニング娘の
二文字しりとりモードを
避けるため
私はポスティングを始めた
ポスティングが右の奥歯に
絡まって来る
戸の援護射撃に
絡 ....
小学生のころ
大きな紙いっぱいに
緻密な迷路を書いた
細いところで二ミリくらい
太いところで五~六ミリくらいの
血管のような道が幾つにもわかれ
そのひとつがまた幾つにもわかれ
それらがま ....
ある人には 最後まで欠けたままのパズルの一ピース 

ある人には 心に生まれ持つ鐘ことある毎に鳴り響く 

現に映す夢の面差し追いかけて魂の迷酔 わたしには




         ....
口紅をつけた
自分のか誰のかわからない血の赤
すると足元が浮ついて
堕ちた天使のよう爪先で滑るから
慎ましく知的 胸元に
悶えに悶えた腹を割いて取り出した
真珠ひとつ
それでも世界は殺風 ....
群衆の中で孤独を覚え
ふと虚しさに襲われる

抵抗する術もなく
笑い飛ばす寛大さも持ち合わせず
気づかないふりをすることもできず
時間だけが過ぎてゆく

なんとなく取り繕うために
空 ....
顕微鏡のようなカメラで撮られたら
一本のヘアーさえ
見落とさずに撮れるだろう
アマスポーツの競技でも
裸どうぜんのユニフォームだ
今やネット上では
そういう写真や動画があふれている
そし ....
移り変わる季節
どの季節も美しい

隣にはあなたがいる
何も足りないものはない
幸せでいっぱい

散歩道
あなたと歩く道
人生の道

想像出来るから楽しい
あなたとなら現実に出 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
世界がこたきひろし017/12/5 7:26
我輩は猫になりたいzenyam...017/12/5 6:40
明日も働く者のための麦酒のらさんきち217/12/4 23:41
ある夜の恋人たち。愛心217/12/4 22:59
何処為平 澪417/12/4 21:36
アメジストやまうちあつ...517/12/4 21:12
20171204_work0000@poetryNaúl017/12/4 19:15
買う前にzenyam...017/12/4 10:19
1/365歳、年をとるのらさんきち117/12/4 7:47
夕暮れの街を見下ろす秋葉竹2*17/12/4 0:37
詩を午後に番田 117/12/3 23:50
おいてけぼり為平 澪5*17/12/3 21:58
 どらびだの駅「ま」の字6*17/12/3 20:47
未来へこたきひろし017/12/3 15:11
惑星外生命体のらさんきち017/12/3 12:21
残照秋葉竹317/12/3 7:52
テレビの暴力zenyam...017/12/3 7:43
家出娘為平 澪817/12/2 23:51
師走に鬼217/12/2 23:42
生き返ろうオイタル5*17/12/2 20:20
むずか417/12/2 20:04
暮らし水宮うみ2*17/12/2 18:59
はじまりをことばにしたくなったかんな5*17/12/2 18:14
でもしりとりは止めてほしくない間村長417/12/2 16:45
迷路ただのみきや13*17/12/2 16:09
しあわせ3*17/12/2 16:05
太陽は病んでいる4*17/12/2 15:49
今宵その夜坂本瞳子1*17/12/2 11:54
恥ずかしい写真zenyam...217/12/2 11:20
隣にはあなた夏川ゆう517/12/2 5:18

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