僕の住む町は
防災に弱い町だ
今だに防災無線がない
避難指示など一刻を争う災害警報も
市の担当者から各自治会長へ電話で連絡があって
それから自治会長が自治会の無線を使って
各世帯に知らせる ....
猛暑が世界を襲ったため
凍結していた輪郭や亀裂が
一斉に融けてしまった
国境線が融けてひとときの和解が訪れ
水平線が融けて空へと海が流れ
私の視点が融けて誰の視点でも乗っ取る
私の肉体 ....
読売新聞じゃ愛は買えないな。
あの人に会いに行きたい。
今からでも遅くはない。
だけど 自分がもっと薄くなってしまうから。
正しいことばっか言ったって世界は愛せないだろう。
歌舞 ....
潮風で錆びた蝶々の羽根が
砂浜に沿って転がっている

波打ち際で動かない体が
螺旋を描いて燃え尽きそうだ

溜め息で模様が変わる羽根は
貝殻のように折り曲げられて
夜になって隙間をのぞ ....
これ一つ、これ一つ、これ一つが
どうしても、欲しい

自分の命と引き換えてでも

「これ」って心底から
ビリビリくる、
何が起ころがビクともしない

これ一つ、これ一つ、これ一つが
 ....
声にならぬ音を飲み込み
握りしめた手を
そっと解き 温めてくれる
一つの指先

万華鏡のように
揺れる頭

嬉しい
冷たい
でも 嬉しい
少し 悲しい

その指先に乗 ....
黒雲に覆われた空から
雷鳴降り注ぎ
驟雨の中を
啼き騒ぎながら飛ぶ鴉 
 
うららかに
影が伸び逝く
削られた肺の形に
木の葉が揺れる
今年だけの命が昔から
そして遠くまで
まる ....
七月の畑の
ナスの丸い実を
左手に切り落とす
紫の針が
指先を削ぐ

右足の爪先に
陽を丸く落とす
立ち上がり 雲に翳り
鳥の翼が素早くめくられる

私達の早朝の証である
縛ら ....
私の中から腐った臭いがする
香しいばかりの腐敗臭
私はどんどん腐っていく
シャワーを浴びても崩れていく
血はドロドロに澱んでいる

それでも愛してくれるなら
私は綺麗な薔薇になる
時間の中に
抜け道を作り
空っぽになりたくて
飛び出した

濁った瞳や
淀んだ思いが
自転車のように
回転するから
透明に等しく
輝いていく

手ぶらの私が
帰る場所まで
 ....
わたしがおばあちゃんになるまで
あるだろうとなんとなく思ってた
レストランが
「閉店いたしました
長年のご利用をありがとうございました」
さようならのプレートが
汗ばむ夏の風にゆれてた
 ....
ヘンゼルとグレーテルよ
お家に帰ってはいけません
お前たちの薄情な父と母を
決して許してはいけません

両親はお前たちを捨てたのです
それも一度ならず二度までも
確実に死ぬとわかっていな ....
○問題の根は不信感である
ここからさまざまな問題が
発生する

○どんな状況になっても
最期まであきらめないこと
最善を尽くすことだ
それが生きざまだ
立派な生きざまだ

○どうせ ....
君の無限のてのひらが
僕の手に絡まり有限になった
いつだって君の全ては無限だったのに
こうしてつながっていると有限になる
君の血液が僕の体をめぐり
君の思考が僕の脳をめぐる
一瞬の緊張 ....
ショパンのワルツOp.69-2

爪で顔をかいた

持っていたビンを落とした

押し黙ったまま遊園地

よちよち歩きの子供を見つめる

わたしを呼ぶ声がする

コントロールでき ....
病室の窓から
見える風船
白い魂のように
動いて
誰かあれを
掴まえて来てよ
だって私の
未来なんでしょう

花瓶の中に
沈んだ心が
飛び上がりそうな
景色だったね
抜け出そ ....
昔、武士は短刀を
用を足すときに持ち込み
寝るときに枕元に置く
人を傷つけるためではなく
自分の身を守るため

刀を持つ者は
刀を持つ者に傷つけられる
危機感を持っていた
戦国時代だ ....
小さなサイコロが
ころがっていく

平坦に見えた道に
傾斜がかかりはじめたから
なにもかもが
かろやかに
だけど
のがれることはできない

さよなら

さよならも
すなつぶも ....
2018年1月より
自称詩人と認定された人間は
皮下にGPSを埋め込まれ
24時間行動を監視される
ネットへの接続についても
当然監視対象であり
自称詩投稿サイトに接続すると
スマホやマ ....
峠のコーナーをひとりバトルする

慣性の法則とドリフト

下駄箱から教室までの階段を上がる

しみったれた質量保存の法則

開闢いらいのエネルギー保存の法則


夢の中まで探しつ ....
このような別れが来ることを知っていても

ぼくらはこうなることを望んだのだろうか

果たしてこうなることを選んだのだろうか


ぼくらはいつも運命にぼくとつだ

寄り道しながら帰るみ ....
炎天の空が連日続いてる
熱帯夜で寝苦しかった

約束は守れそうにないんだ
飼い猫に左の足を噛まれた朝に僕は彼女にメールした
一人ぐらしの部屋から
約束を破るけどごめんってメールしたんだ
 ....
昨日に咲いた花はすっかりがっかり萎れて枯れて地面に落ちてしまいました
腐敗へと一途を辿ってしまったしだいでございます。
比べて今日に咲き誇る花は美しくその匂いと香りにややもすれば性的興奮に落ちてし ....
(1)コシャカは大釈迦に出会う
異郷の地獄より故郷の地獄に遭遇す


仏典600巻はダークマターです
聖書66巻はダークエネルギーです

君は何故に彷徨い歩きますか
ドントテルミー
 ....
鎌倉の山の間を
歩む叢の隙き間の遠方に
横浜のランドマークタワーが
くっきりと立ち

あんなにも遠いようで
ほんとうは
距離など無いと

汗の伝う頬を過ぎる、風は
僕に云う
 ....
「天使はいつも側に居る」

いつも見えなくても、心が温まる瞬間は
側に天使が見守っている

どんな風に生きることが良いなんて
人が決めることじゃない
自分で出した答えには自信を持って前を ....
あなたの膝の上で笑います
あなたの喉の奥で涙します

丸めたティッシュペーパーを
ばらの花のように飾ってるから
そこに集まる人達の胸に

一輪の花とワンコーラスを
届けられらたら今日は ....
樹木に絡む細い雨
しっとりした芝生
鳥たちの早すぎる朝の歌
あなたは夢見る髪の渦
傘を差そうか差すまいか

照り返す水の雲
ほどけ去る踊り子の
糸つれひとつ引くように
白いけむり青く ....
「好きなことをしていない奴の顔は歪んでいる」
正確な引用ではないのだけれど、
山下洋輔の言葉だったと思う

それで、最近、朝、
歯をみがこうと鏡をのぞいてみて、
なんだか、自分の鼻がこう、 ....
何年たっても進歩しないのが
肺機能検査だ
口に筒みたいなのをくわえさせられて
鼻は洗濯挟みみたいなもので息をとめられて
思いきりハアーとはいてください、と何度も言われて
親の敵みたいに必死に ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
防災に弱い町zenyam...1*18/7/16 17:29
猛暑葉leaf018/7/16 15:53
夏と神話藤沢018/7/16 15:13
真珠の涙ミナト 螢218/7/16 13:35
これ一つ八木ヒロマサ018/7/16 12:46
冷たいから・・・藤鈴呼2*18/7/15 23:55
雨上がりLucy11*18/7/15 22:58
七月の畑オイタル618/7/15 21:31
腐っていく私無限上昇のカ...118/7/15 21:28
散歩ミナト 螢218/7/15 19:54
クローズド田中修子9*18/7/15 16:19
ヘンゼルとグレーテルよもとこ1218/7/15 16:06
独り言56集    zenyam...1*18/7/15 15:51
手をつなぐ葉leaf218/7/15 15:41
ワルツOp.69-2ペペロ018/7/15 12:39
残酷な視界ミナト 螢018/7/15 11:28
短刀スマホイオン1*18/7/15 10:21
夏の入り口へそらの珊瑚2018/7/15 8:40
自称詩人の家を訪ねる花形新次118/7/15 8:24
まちがいペペロ018/7/15 7:50
運命018/7/15 7:06
晴天 雨天 曇天こたきひろし018/7/15 5:01
花は018/7/14 22:45
コシャカは大釈迦に出会う №3水恋鳥魚夫018/7/14 20:37
山の道服部 剛518/7/14 19:06
オリジナルポエムふうらい018/7/14 16:53
音符ミナト 螢018/7/14 15:39
皮膚に隠れてただのみきや9*18/7/14 13:27
手洟を擤むはだいろ118/7/14 12:36
人間ドック2zenyam...118/7/14 10:39

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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