1975年8月29日(金曜日)夏の釧路、日赤病院のカレーは腐っていた。
本来立ち上がる月齢に立つ気配がないのを心配され小児科受診。
脚力がよわい子は握力もよわいと林檎を握らされ放り投げ「こわがって ....
昨日のかなしみの夢の球体のなかで
はじめてきみをさわった
からだの毒にならない程度に忙しくしてと
わたしもはじまった
はならび と はだしつ だけがよかった
多肉にちかいはなびらのふりしてた ....
北海道はでっかいどお
災害で死ぬことが
不幸せだとは思わない
可愛そうたあ好きということ
そんなのむかしの恋のこと
だれでも死ぬし生まれるし
境界線なんてないと ....
ここんとこ
ぱっとしないし
この先再ブレークの
見込みもない
そうなったらとりあえず
「引退します」と言ってみると
引退までは
あの頃を思い出したように
持て囃されること受け合いで ....
もしも
本心を打ち明けることが
出来たなら
怒り狂って
モノを壊している
その姿はやっぱり
ゴリラにしか見えないと
言うだろう
でも、今は
そんなことを
におわせただけで
と ....
枕に頭をのせて考える。今この床下の暗闇のさらに下、地中に太古の塩水の溜まりがあって、そこでは数え切れないホヤの群れが生きている。無数のホヤがぶよぶよと積み重なり、水を吸入しながら性交に励んで際限なくそ ....
涼やかな風が吹いている
寂しげな曇天に包まれて
秋の気配が漂っている
僕は相変わらず臥せっていて
君の姿は遠くある
遠く響く君の声
僕は抱きしめ此処に居る
君、ぼくたちはどこから ....
優越感をえるため
ではなく
自己を知るために
人と比べるのである
やさしいかぜがふいている
たのしいおんがくもながれている
ぼくはどこへゆくのだろう
せいしんろんがきらいで
むぎのほのようにじゅうじつして
私のもしもは妄想に溢れてた
もしも
お金ではなくて
愛情を融資する銀行が出来たら
手持ちの愛を預け入れる人がいて
それを借り入れた人は
利子をつけて返していくんだろうな
だけど預け入 ....
田舎は静かなところ
改革は似合わない
発展は似合わない
静かに生きていこう
郷に入れば郷に従えだ
あえて嫌われるようなことをいって
波風を立てるのはよそう
田舎は静かなところ
静かなと ....
人の夢と書いて儚いかと
冷蔵庫のドアを閉めつつ思う
真夜中
なにか
白い ものが
のこされて ゐる
うまれたものが
去つた そのあと に
そしてこつちを
みつめてゐる
長い午後に
時が
裏返 ....
つづきに認める混乱した地平線とx
遅すぎない、遅すぎない、ついに私は
カペラと過ごす一夜を忘れて
助けない、だからなにもしない
近いを縦に灰色の中心地
目で譲り受けてから忘れ得ない声 ....
街が明かりを失った夜
星々は本当の輝きを見せた
どんなに悲しい理由でも
それは純粋に美しかった
便利さと引き替えに
手放してしまったものが
便利さを失った時に
わたしたちを慰めてくれた
....
初めて
心が死んでしまうと 思った
初めて
ずっと ずっと 泣き続けた
初めて
気が狂ってしまうと 思った
自分から 振りほどいた手は
とてつもなく 痛かった ....
道の端に蝉が転がっていた
壁の影にひっそりと
炎天下の中へ這い出て
求愛を啼き叫んだおまえの夏は
一生が、
ここで終わったのか
あなたを思い出にするにはただ時間をかける
....
私の世代で
大坂と言えば
やっぱり大坂志郎だ
私にとって大坂志郎は
善人の男子代表であり
(女子代表は三崎千恵子)
こんなおじさんになりたいなあ
と思う数少ない人物の一人だった
....
君がいなくなってしまって、とても悲しい。
君に怒りたいこと、謝りたいこと、伝えたいこと、たくさんあるけど、
「君がひと時でも、いてくれてよかった」とだけ言うよ。
君がいなくなってからも、 ....
ひとりで生きてくことが
出来るほど
優勝賞金凄いね、凄いね四億円
ウィリアムズがあんなに
怒った訳が
やっと分かった気がします
ああ大坂しぐれ
風をよけながら
歩く空の下
誰かに守られるような
両腕のゆとりが愛しくて
袖を引っ張って
確かめる生地が
暖かさで伸びませんように
おろし立ての
秋のプレゼントを
か ....
あれは高熱で友人の家での介護から帰った日だった
何通もの速達が届いていた
電話をください
父から
そして今になっても聞こえる
二階の昼時の母のスリッパの音
....
牛乳を大きなカップに注いで
取っ手をぐるぐる豆を挽く
すうっと匂いを嗅いでホンジュラス
充分に沸騰させたお湯が好き
泡が立つ滴が落ちて
ゆっくりとゆっくりと流れて
お腹の底に渦を描いて満ち ....
僕らは対の鏡のように、互いを跳ね返し合うことで一層互いの奥深くへと潜っていった。僕らは羽ばたき疲れた鳥のように、いま契約の形となって寄り添っている。僕と君とが一つの精神であることの証明に、僕らの父祖た ....
もう一年になる。トラックが子供をはねて今もそこに白い花が供えてある。途切れずに誰かが、たぶん遺族だと思うが替えていて、そこだけいつも瑞々しい気配が漂っている。夜暗くても甘い香りがして花が供えられている ....
燃える太陽が火の気を失い、全く燃えない太陽になってしまった。
ら
地球はどうなってしまうかなんて、私は学者じゃないからわからない。
きっと著しい環境の変化が地球上の生命をいっぺんに抹殺してし ....
バンコクに僕が到着した夜
頭に入れておいた空港の複雑な地図の中に僕がいた
しかし さまよいながら 歩いていた
そして 空港の建物の中から 僕は這い出た
ホステルへと 僕はネット ....
今日も一日
横になっていた
詩を書く時だけ
縦になっている
思考が止まっても
時計の音が
メトロノーム
みたいに聞こえて
あと数分で
眠気が襲ってくる
明日は少し
....
昨日はニューハーフヘルスに行った
初めての体験だった
久々に緊張して数日眠れなかった
予定の時間まで
サンマルクで本を読んで潰した
「ジャッカルの日」は面白かった
読書にはドトールよりサン ....
あなたは今後私達が子宝に恵まれたらどんな子になってほしい?健康な子ねそう言うと思ったわもちろん賛成よだけどね人は健康に死にいくことは稀なのよ私はこの子が風邪をひいて寝込んだら入院生活を送る人を思い頭痛 ....
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