青空 雲一つ浮かび
景色 燃えるように色づく
窓辺に陽光 差し込み
ひかり散らばる
初冬の空気 冷たく冷え
朝晩はコタツに頼る
時は移ろう 春夏秋冬
人は年老 ....
たわごとばかり くりかえす
いいえ ざれごと などと いう
癒えぬ傷なら 云えぬもの
家なき家鴨が繰り返す水音
水面に跳ね返る自らの表情
視力が良くないから 確りとは見えない
....
近ごろワイフが
怖いことを
平気でするようになった
食事の後自分の入れ歯を
平気で食卓の上にそのまま置くようになった
人の入れ歯は
いつ見ても怖い!
空白 余白 余韻
無音 ない ない ない
白 しろ
何もない
ただテーブルにみかん
ひとつ
空間 から 殻 からからと
無 無
空っぽの私に
....
詩を歌う人は月が好きなんだなぁ
分かるよ
こんな身近に
夜空にたったひとつ
あんなに美しくて あんなに悲しいものは
そうあるものではないからね
僕もその一人
貴方もそうなので ....
ゆうべは久しぶりで甘い夢を見た
若いかわいい女性と
ホテルで偶然出逢って
デイトする夢を見た
俺には女房がいるといっても
好きだからつきあってほしいといわれた
なんでこんな夢を見たのかわか ....
だるまさんが
転んだ
そこにいたはずの
みんなが消えた
時の流れに
目を瞑りながら
眠ってしまった
呼吸を残して
戻っては来ない
人の足跡を
散りゆく落ち葉が
埋めていく ....
小学生の僕
真夏の昼下がり
祖母の家で寝ていた
自由人の昼寝だ
窓を開けて寝ていた
網戸を閉めて寝ていた
虫に食べられないように
思い出したかのように降ってきた
雨の音を聞いていた ....
食用の動物を見ると美味しそうにみえ
食外になるとかわいいのだ
違いはなんだろう?
醜いから食べるのか?
綺麗だから食べられないのか?
食品になってもすべてを食べてもらえずに
捨てられるもの ....
青星灯る夜に、コールタール色の水底から貴方が呼んでいるのだけど、私は泳げないし、よく見ると確かに星や月が水面に映り込んでいるのだけど、それを捕りに行く気にもなれない。
今日はやめておくわ、と私は言っ ....
命を頂いて生きている
だから頂きます、というらしい
けれどそれはそんなにありがたく
罪深いのだろうか
鶏が産み落とした精の無い
卵をいくつも使ったケーキは
悪徳の味がするのか
命を失った ....
信号待ちで彼の車を降りて
洗面台に忘れた化粧ポーチを
ホテルまで取りに戻る
赤いランドセルの少年が
右手に描いたピカチュウで
セイダカアワダチソウを抜く
高架下の金網の向こうで
焼け焦げたカボチャ頭と
牛乳パックが寄り添ってる
電信柱と電信柱を繋ぐ電線の上に
天使が羽を休めている
天使を数える場合
鳥同様に羽がはえているから
一羽二羽と数え始めたが
途中で断念した
数えきれない
電線が重みで垂れ下がる
....
やらせに文句言う奴は
やらせ以外のテレビ番組が
あるとでも思ってんのか?
んなもん、ねえよ!
全部やらせだよ!やらせ!
CS合わせりゃ
星の数ほどチャンネルがあるのに
やらせでもなきゃ
....
期限付きの
恋?
夢?
人生。
見開いた目
閉じ込めた言葉は、
あなた。
腹の底から息をして
そこに棲む大きなさかなを
二度、三度、
ゆっくりと躍らせる。
待ちぼ ....
遠くの海に風が吹き
今にも波が沸き起こる
私は波の音を聴く
未来からやって来る
運命の波の音を聴く
水は澄み
風は冷たく
海は荒れ
碧天の下
俺は生く
鉛の体を
引き摺っ ....
自分を大切にできる妻は
他人をも大切にする
働き者で、勤勉で、怠らない
人を助け、人のために祈り
人の話をよく聞く
謙遜で、高ぶらない
私はそんな妻の姿に
キ ....
落とした視線に降り注ぐ光
飛び散った心をまとめるように
照り返す熱を真っ直ぐ感じる
一筋の軌道を希望と呼んだ
指先から抜けてどこまでも行けば
体に傷を残す優しい糸で
檻を作った逃げ ....
昔からパジャマを着た事がない
寝る時は冬場でも下着だけ
それでも
夜中に悪い夢に魘されて
はっと目が覚めた時は大概冷たい汗をかいている
そんな時はなぜかオシッコも満タンになっていたりして
....
午前五時四十三分
顔を隠した太陽の光が空に反射していた
光だけ先走ってしまうそそっかしい太陽も
じきに僕のことを覗きにくるだろう
おはよう ありがとう ごめんなさい さようなら
僕は ....
いつまでも愚者
愚者だから愚者
愚者だつて苛立つて
串焼き食べて
愚者ぐしゃぐしゃ
紙にかいてぐしゃぐしゃ
山羊にあげてくしゃくしゃ
もしゃもしゃもしや
もしや
もしや
しやも ....
ガラスケースの中には
成人を迎えた晴れ着姿の女や
子どもを抱いた夫婦、百歳を
迎えた女の満面の笑み
とぼとぼ、夜を歩けば
冷やかな風が問いかけてくる
その顔はなぜ、俯いているのかと
....
最後の最後に
裏切られて死んだ
負けて朽ちた
....
十匹めの
熊を抱いて眠る
波寄せて ひいていく
ながい一瞬に
あらゆるものを天秤にかけ
そして
壊しました
抱いたまま ゆきます
壊れながら
熊たちの なき声を
眠りに ....
こツン、と
硝子戸がたたかれ
暗い部屋で生き返る
耳鳴りがしていた
からの一輪挿しは
からのままだ
幼い頃、祖父が置いていた養蜂箱に
耳をあてたことがある、蜂たちの
羽音は忘れたけ ....
平成最後のなんとかに
みんな全ての瞬間が 人生最後の瞬間だと
忘れちゃったのかなぁ
イエスよ
来てください
憐れんでください
助けてください
弱く愚かで罪深いわたしを
憐れんでください
助けてください
ああ主よ
風の向きが変わってきました
感じる温度も変わってきました
香りも変わってきました
それは朝の空気に飛び込んできました
鼻から吸い込み気管で感じました
今ま ....
937 938 939 940 941 942 943 944 945 946 947 948 949 950 951 952 953 954 955 956 957 958 959 960 961 962 963 964 965 966 967 968 969 970 971 972 973 974 975 976 977
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